この後19:00〜イッテQ南極スペシャルぜひ観てちょ( ´ ▽ ` ) pic.twitter.com/Leelh3SSX0
— イモトアヤコ (@imotodesse) 2018年2月18日
イッテQイモトアヤコさんが挑んだ、南極の最高峰「ヴィンソン・マシフ」(標高4892m)は、体感温度がマイナス50度に達する可能性もある極寒の地。それだけに、登山装備が極地用で固められています。
イモトさんは南極でどんな登山装備を使っていたのでしょうか。映像を元に調べてみました。
(2018年2月23日 第16稿)
【イッテQ・南極ビンソンマシフ編でイモトアヤコさんが使っていた登山装備】
【ウェア】
TERNUA(テルヌア)CHAQUETA ASCENT GTX PRO JKT
スタジオで着ていたジャケットはスペインのアウトドアブランド・テルヌアのハードシェルでした。くじらの尻尾のマークのロゴが特徴的です。透湿性と耐摩耗性に優れた、アイスクライミングなどでも使える極所向けのジャンパーです。現地価格は367,95ユーロで、日本円にして48,000円くらい。輸入されたら関税などでもっとすると思います。日本では登山店・ICI石井スポーツ が取り扱っています。
TERNUA(テルヌア)LADAKH JACKET
ダウンジャケットもイッテQ登山部御用達のテルヌアでした。カラーリングが目立つのでブリザードの中でも視認性が良さそうです。軽量で通気性があり、防風性と撥水性もあるアルパイン用ジャケットで、欧州での定価は349,95 €、日本円にして45,000円くらいです。

Ternua(テルヌア)jugal vellón
訓練の時に着ていたジャケットもテルヌアのハードシェル。2015年のマッキンリー編の時にも使用していました。ピンクの発色がきれいです。これもまた極所向けのジャケットで、海外で買っても日本円で40000円以上します。
極地用のウェアといえば、「V」のマークでおなじみのヴァランドレ。これまでのイッテQ登山部でもたびたび使用されていました。このウェアは優れた技術力と最高級のダウンにより、極寒の地でも暖かさを逃がさずに風からしっかり保護してくれます。お尻の部分が開くようになっていて、そこからトイレをする事ができます。
VALANDRE(ヴァランドレ) BERING
黒のジャケットもヴァランドレでした。こちらももちろん極寒高所対応モデルです。フロントファスナーが2重になっていてヒートロスを防ぐ構造になっています。ダウンはフランス・ピレネー山脈産のグレーグースダウンを使用、850フィルパワーは寝袋級の高い数値です。
THE NORTH FACE(ザノースフェイス) Belayer Parka
イモトさんが街でよく着ていた赤いジャケットはノースフェイスのビレイヤーパーカでした。軽さと保温性に優れた、アルピニスト向けのウェア。クライミングのビレイ(安全確保)時はもちろん、幅広いフィールドアクティビティで使えるジャケットです。
寒冷地特訓で使っていた顔を覆う布は、スウェーデンのアウドドアメーカー・ホグロフスのバラクラバ。見た目は変ですが、顔面の凍傷を防ぐために極寒の地では必需品となります。
La Sportiva(ラ スポルティバ)OLYMPUS MONS EVO オリンポス モンズ エボ
イタリアのクライミングシューズブランド「ラ・スポルティバ」の極寒地用の高所登山靴。アウター・インナーともにアルミ保温材を使った3層構造になっていて、高い保温力を発揮してくれます。アイゼンの使用を前提とした超軽量ビブラムソール、グローブをしたまま片手で締められるシステム、YKKの止水ジッパーなど、ヒマラヤなどの極地登山をサポートする性能があります。
【ザック/リュックサック】
the third eye chakra(ザ サードアイチャクラ)THE BACKPACK#001
飛行機からイモトさんが降りた時に担いでいたザックはこちら。極地用アルパインカメラバッグメーカー「ザ・サードアイチャクラ」のバックパックです。世界中の過酷な地で撮影するプロフォトグラファーの経験をもとにデザインしているので、山岳スキーや中型の三脚などが取り付けやすいなど、僻地や極地でのフィールドワーク・撮影行のための機能を有しています。40Lと60Lの2サイズ、カラーは3色あります。
【ハーネス】
イモトさんが使っていたクライミングハーネスはペツルでした。デザイン的にこちらのアルティチュードのようです。スキーや氷河の旅のための超軽量ハーネスで、冬装備を付けていても簡単に着用できるようになっています。
【携帯トイレ】
nalgene(ナルゲン) カラーボトル 広口1.5L トライタンボトル
イモトさんがトイレ用に使っていたボトル。ヴァランドレの全身もこもこスーツを着ている時はこれを股に当てて用を足していたそうです。ナルゲンボトルはパッキンが無いのに高い気密性があって漏れにくいです。
OAKLEY(オークリー) Fast Jacket Sky Blue w/VR50

グラナイトギア パッカブルダッフル36(145L)
アメリカの革新的アウトドアブランド・グラナイトギアのパッカブルダッフルバッグ。イッテQマッキンリー攻略編の時にも使っていました。超撥水素材「BARRIER」を採用し、パッド入りハンドルで背負う事も可能。長期遠征で使用されているモデルです。
【テント装備など】
テントは、おそらくこちらのテントです。山岳テントメーカー・ヒルバーグの極地向けベースキャンプテント。強度と耐久性に優れ、極地遠征に標準的に使われるテントとなっています。キャンプテントとしても人気で、大きな前室にはそりや自転車2台を収納する十分なスペースがあります。(※もしかしたら3人用のナマッジ3GTかもしれません)
地面に敷くマットレスは、サーマレストのZライトソルでした。最近は空気を入れて膨らますタイプのマットレスが人気ですが、南極のような過酷な場所では穴あき破損の心配が無いマットが選ばれたようです。Zライトはアコーディオン式にたためてコンパクトです。
【天国じじいのパンツ】
MYPAKAGE(マイパッケージ)WEEKDAY TRUNKS PRINT (ROSE)
天国じじいさん(貫田宗男ガイド)が愛用しているパンツ。特許を取得した立体設計のフロント内部ポケットは今までにないホールド感と快適さを実現。シルクのような輝きと良好な吸水性・伸縮性をあわせもつ高級パンツです。
PLAYFUL BASE LANTERN SPEAKER BOTTLE
ブルートゥーススピーカーを内蔵した照明ランタン。面白いのが、ドリンクボトルとしても使えて、中に入れる液体の色で照明の色が変わるという点。新しい着眼点のアイテムです。明るさは120ルーメンで懐中電灯クラス。IP65の防水防塵性能があるのでアウトドアで安心して使えます。色はシルバーとネイビーの2色。照明と音楽同時使用で6時間、音楽だけなら10時間の連続使用が可能です。
「山ガールに嬉しいトイレ用品」で天国じじいさんが紹介したトイレ補助アイテム。女性は立って用をすますことが出来ませんが、これをあてがえばスタンディングでの処理が楽になります。欧米の女性クライマー御用達のアイテムで、アメリカのamazon.comで4ドル。カスタマーレビュー677件で星4.0の人気商品です。日本のamazonでは「トウタク」という名前で販売されています。
【差し入れ】
宮川大輔さんがイモトさんに贈ったカキ氷器。復刻版でレトロなデザインですが、ハンドルの回転に合わせて目がきょろきょろ動くギミックが秀逸です。
出川さんがイモトさんに差し入れたゲーム。ハズレの棒を引くとびしょびしょに濡れます。タンクに入れる水の量を加減することで濡れ具合を調整できます。夏のアウトドアやキャンプに持っていくとウケると思います。
【BGM】
登山装備ではありませんが、BGMで使われていたのでご紹介。中島みゆきさんの「荒野より」は、TBSの日曜劇場「南極大陸」の主題歌として使用されました。登山用BGMに適していると思います。
【撮影機材】
南極最高峰の山頂にて世界初の8K撮影をしたカメラはこれだと思います。RED Weapon、お値段は5万ドル~8万ドル、日本円で約530万~850万円です。本体の重さは3.3ポンド(1.5kg)ですが、レンズやバッテリーが相当重かったと思います。
Goal Zero Sherpa 100 V2 ポータブルソーラーキット
イモトさんのテントの屋根に載せられていたソーラーパネル。パネル3面で黄緑のフチ。こちらのゴールゼロのシェルパ100だと思われます。電池容量98Whのリチウムイオン電池を搭載し、ノートPCやタブレットまで給電可能。直射日光を当てれば最短で10時間で満充電されます。重さは合計で2kgあるのが弱点ですが、耐水性・耐衝撃性能があり南極でも使えるという信頼性は十分。
以上、わかる範囲で登山装備特定をさせて頂きました。他にアイテムが特定できしだい加筆していきます。
それにしても、イッテQ登山部シリーズがDVD化されないのがとても残念です。エベレストに登頂して7大陸最高峰を完全制覇したその時に、スペシャルDVDボックスなどが出たりするのでしょうか。その日を楽しみに、イモトさんならびにイッテQ関係者の皆様を応援し続けたいなと思います。
世界の果てまでイッテQ! 10周年記念 DVD BOX-RED
世界の果てまでイッテQ! 10周年記念 DVD BOX-BLUE