こんにちは、山コーヒーアドバイザーの青山考平です。ブログにお越し頂きありがとうございます。
「山コーヒー」、私がやり始めた10年前に比べて専用の道具がたくさん増えました。
無数にある道具の中で「何がおすすめなのか?」とよく聞かれるのですが、今のところ「自分自身がこれだ!と思った道具なら、至福の一杯を味わえる」説を提唱しています。
気に入った道具、思い入れのある道具、使い慣れた道具、経年変化を共に楽しむ道具、それが「心の一杯」になるという考えです。
ただ、そうは言っても山コーヒーグッズの中には使いにくいものもあり、これから始める人にはできるだけ「買って良かったなあ」というものを使って頂きたいなと思っています。
そこで、UCC認定コーヒープロフェッショナルとしての知識をもとに、私が「これは良いものだ!」と思ったアイテムをリストアップしました。良い点の感想はもちろん、デメリット(悪い点)も正直に掲載して評価しています。
山コーヒー道具購入のご参考にして頂ければ幸いです。
目次
- 1 山コーヒー用の軽量アウトドアコーヒードリッパー
- 2 山コーヒー向けの軽量コーヒーケトル(やかん)
- 3 挽きたての香りを楽しむための山コーヒー向け軽量コーヒーミル
- 4 屋外でお湯を沸かすための登山用ガスストーブ(バーナー)
- 5 山コーヒー向けのコーヒーカップ・マグカップ
- 6 青山イチオシの山コーヒー向けコーヒープレス
- 7 西部開拓時代に思いを馳せる「パーコレーター」
- 8 イタリアの家庭の味「マキネッタ」(直火式エスプレッソメーカー/モカポット)
- 9 屋外でエスプレッソが味わえる「携帯エスプレッソメーカー」
- 10 熱湯を長時間キープする「登山用保温ボトル(魔法瓶)」
- 11 イタリアの歴史情緒を感じる「ナポリ式コーヒーメーカー」
- 12 生豆から焙煎するための「携帯コーヒー豆焙煎器」
- 13 青山おすすめの山コーヒーセットは?
山コーヒー用の軽量アウトドアコーヒードリッパー
MUNIEQ(ミュニーク)Tetra Drip
使用動画:【山と珈琲】京都一周トレイルで山コーヒー#10「嵐山~上桂」
MUNIEQ(ミュニーク)
Tetra Drip 01S
名刺サイズの大きさの3枚のステンレス板をパズルのように組み合わせる軽量ドリッパー。携帯性に優れ、質感と見た目が良く、金属製で土台が安定しているのでドリップしやすいです。抽出スピードが速く味がスッキリとなりやすいので、ボディ感を強めたい場合はコーヒー粉の挽き目をやや細かくするか粉量を増やして下さい。ペーパーフィルターは円錐型(ハリオのV60・1~2杯用など)が適合。底面が広いので一般的な大きさのシェラカップにも乗せられるのが便利です。
【悪い点・不満点】
amazon価格3500円前後で見た目以上に高価格です。プラスチック製の1000円台のミュニークもあり、汚れや指紋はプラスチック製の方が目立ちません。ステンレス製でも突風が吹けば倒れるので、風除けの風防などがあると安心です。
mont-bell(モンベル)O.D.コンパクトドリッパー
mont-bell(モンベル)
O.D.コンパクトドリッパー2 イエロー
たたむと木の葉のようになり、重さはたったの4gという超軽量なコーヒードリッパー。木の枝を差して土台にする野趣味が楽しいです。何度でも洗って使えて経済的、ゴシゴシ洗っても意外と破けません。本体がメッシュ生地のためペーパーフィルター無しでもドリップ可能。その場合はコーヒーオイル成分も抽出できるため濃厚な味わいになります。ただ、ペーパーフィルターを使った方が抽出後のコーヒーかすの掃除・処分が簡単。ちなみに私はよくペーパーフィルターを忘れるので、ペーパーなしで使えるのは大きなメリットとなっています。
【悪い点・不満点】
ものすごく軽いのでお湯を注ぐ前の状態だと突風で吹っ飛びます。土台の枝(箸)を準備するのが手間で、黒色の収納袋を無くしやすく、ドリッパー自体に骨組みが無いため2杯分入れると形が崩れてきます。また、コーヒー汚れが付きすぎると黄色のメッシュが濁ってきます。
東京ベルアウトドア/SUS COFFEE DRIPPER
使用動画:【山と珈琲】来日岳にて新年初の山コーヒー【大師山~城崎温泉】
TOKYO BELL OUTDOOR(東京ベルアウトドア)
SUS COFFEE DRIPPER
ステンレス板の四方を折るだけでコーヒードリッパーに。薄く軽く耐久性・安定感があり、シェラカップにも対応。上げた板にドリップバッグを引っ掛けることができるので底が浸る過抽出を防ぐこともできます。組み合わせ型の「テトラドリップ」に比べてスピーディーな変形が可能。
【悪い点・不満点】
洗うときにヘリにスポンジが引っ掛かりやすい。ミュニークに比べて収納時の面積が広い。誤って踏んだりして変に曲げたら復旧が難しいというリスク有り。
山コーヒー向けの軽量コーヒーケトル(やかん)
ハイマウント(HIGHMOUNT)ミニドリップポッド
ハイマウント(HIGHMOUNT)
ミニドリップポッド 300ml
ハイマウント(HIGHMOUNT)
ミニドリップポット ブラック 450ml
注ぎ口が長くて軽量なドリップケトル。フタ無し重量は135gと202g。狙ったところに確実に湯を差せるので気持ちよくハンドドリップができます。表示容量は「満水」状態での量なので、1杯分なら300で2杯分なら450サイズがおすすめです。
【悪い点・不満点】
注ぎ口が長いため収納がかさばる。「直火OK」だが実際に火にかけると持ち手がめっちゃ熱くなるので注意。
GSI(ジーエスアイ)エクストリーム ティーケトル
使用動画:【山と珈琲】関八州見晴台で山コーヒー【ヤマノススメ聖地巡礼】
GSI(ジーエスアイ)
エクストリーム ティーケトル
登山ケトルといえばこの形。注ぎ口が短いので荷物の邪魔になりにくく、注ぎ口が切り立っていて湯切れがまあまあ良く、火にかけても取っ手が熱くなりません。カップラーメン+コーヒーなどを同時に作るなら1リットルサイズくらい欲しいです。ケトル内には110サイズのガスカートリッジ&コンパクトバーナーが入ります。(※中型のガスカートリッジは入りません) オレンジのアクセントがお気に入り。
【悪い点・不満点】
お湯を注ぐときにフタが外れやすいので、注ぎ切る時は蓋のつまみを持ちながら注いでいます。GSIはちょっと値段が高いです。注ぎやすさ自体はお手頃価格のコールマンのケトルでもそんなに差はありません。
パール金属
ベジクラ 変身ドリップケトル C-9128
なお、ケトルの注ぎ口にこのスキッターを装着すれば注ぎやすさが格段に向上します。口が小さい登山用ケトルには押し込めば取り付け可能です。
挽きたての香りを楽しむための山コーヒー向け軽量コーヒーミル
Porlex(ポーレックス)セラミック コーヒーミル2 ミニ
使用動画:【山と珈琲】 修験の山・山上ヶ岳で山コーヒー【大峯山】
Porlex(ポーレックス)
セラミック コーヒーミル2 ミニ
コーヒー豆は挽いた時に香りの60%から70%を放出します。挽いた時の香りから楽しむことで、山コーヒーの満足感はさらに高まります。このポーレックスのミルは日本製で超軽量、セラミック臼刃の精度がそこそこ高いので中国製の安価なミルより粒度が安定しています。以前は挽いている最中にハンドル部分がすっぽ抜けやすかったんですが、新型になってハンドルが抜けにくくなりました。ノーマル(30g挽き)とミニ(20g挽き)の2種類がありますが、ミニにはゴム製のハンドルホルダーが最初から付いています。
【悪い点・不満点】
下の粉受けの中が見えないので、挽きながらコーヒー粉の粒の大きさが確認できません。日常使いで毎日使うと中のセラミック刃がへたってきます。中の刃や臼の交換方法ですが、ジャパンポーレックスに問い合わせれば500円~1000円程度でパーツを販売・郵送してもらえます。
VSSL JAVAハンドコーヒーグラインダー
VSSL
JAVAハンドコーヒーグラインダー
カナダのアウトドアブランド・VSSLのステンレス刃コーヒーミル。本体重量396gで前述のポーレックスより150gほど重いのですが、ステンレスの刃により精密かつスムーズにコーヒー粉を挽くことができます。ハンドル部分は折り畳み収納可能でコンパクト、高級感のあるデザインも魅力。
【悪い点・不満点】
ステンレス刃の高級ミル系は全体的に価格が高いのですが、こちらも30000円くらいの販売価格。粉受けはスクリュー固定ですっぽ抜けないかわりに、内部のフチに粉が引っ掛かりやすいです。
屋外でお湯を沸かすための登山用ガスストーブ(バーナー)
PRIMUS(プリムス)P-153 ウルトラバーナー
使用動画:【山と珈琲】珍スポットで珍コーヒー【ゲスト:金原みわ】
PRIMUS(プリムス)
P-153 ウルトラバーナー
コーヒーを作るときのお湯の適温は92度から96度(UCC式)。ぬるいお湯だとコーヒーのボディ感やビターさが弱くなります。バーナーなどの燃焼器具があれば湧き水を沸かしてのコーヒーも作れます。登山用ガスストーブは各社が様々な製品を販売していますが、その中でもこのプリムスP153は質実剛健な有名モデル。私は2008年頃に買ったのですが、ゴムパーツ交換くらいでまだ使えています。バーナーがあれば山の食事も一気にレベルアップするので、こういったものは1つは欲しいです。燃料となるガスカートリッジは登山専門店やネットで購入可能。
【悪い点・不満点】
コンパクトなガス缶直結タイプなので安定性はそこそこ。鍋などをするならSOTOのフュージョンのような分離型が安定します。安いストーブから始めたい人はイワタニのジュニアコンパクトバーナーも良いです。なお、amazonでは中国製ガスストーブが激安価格で出回っていますが、安全性に問題のあるものが混ざっているので正規品を推奨します。
バーナーが倒れても燃え広がらないようにバーナーシートなどを準備してください。また、火気厳禁エリアでは使用を控えてください。
山コーヒー向けのコーヒーカップ・マグカップ
snow peak(スノーピーク)ステンレス真空マグ
使用動画:【山と珈琲】関西百名山で山コーヒー #52 横尾山(須磨アルプス)
snow peak(スノーピーク)
ステンレス真空マグ 300 MG-213
ステンレス製で頑丈なのにチタン並みに軽量なコップ。あったかいコーヒーは山の風ですぐ冷めるので、真空二重構造のマグなら美味しい温度を長時間キープできます。スノーピークのマグは断熱性能も高く、所有する満足感もあります。オプション品のシリコーンリッドを使えば保温性能が魔法瓶並みに高くなるので同時購入をおすすめします。
【悪い点・不満点】
真空二重構造なので火にかけて温める事ができません。値段はちょっと高いです。
snow peak(スノーピーク)チタンシェラカップ
使用動画:【山と珈琲】清流のみたらい渓谷でウクレレとアウトドアコーヒー
snow peak(スノーピーク)
チタンシェラカップ E-104
登山家御用達のシェラカップ。重さはわずか39.5g。手に持つとチタンの軽さに驚かされます。軽くて薄いのに凹んだりせず、計量目盛りが便利で、スタッキング(重ねること)も可能。真空断熱の二重マグに比べて保温力は全然ありませんが、直火で暖め直しができるのが魅力でちょっとしたフライパン代わりにも使えます。花見やバーベキューの時にも大活躍、自宅で普段使いしても楽しいです。私は4つ買いました。
【悪い点・不満点】
直径120mmと口が広いのでコーヒーバネットcuteやドリップパックを直接乗せることができません。直火で温めた時、火が強いとフチの所まで熱されるのでくちびるをヤケドしがち。
青山イチオシの山コーヒー向けコーヒープレス
ESPRO(エスプロ)ウルトラライトコーヒープレス
ESPRO(エスプロ)
ウルトラライトコーヒープレス
重さ・携帯性・保温性・密封性・ダブルメッシュフィルターの精度、すべてが優れたアウトドア向けコーヒープレス。真空2層構造で魔法瓶のような保温力があり、抽出で4分程待っている間もコーヒーが冷めません。蓋を締めれば漏れないので、中身を残してザックに放り込めます。ペーパーフィルターを使わないためコーヒーオイル成分も抽出可能。
このプレスと、後述のサーモスの山専用ボトルがあれば本格的な山コーヒーがお手軽に作れます。重さは実測で270g。街用・アウトドア用・登山用として使える便利なコーヒーグッズです。
【悪い点・不満点】
抽出後にすぐ飲もうとするとちょっと熱すぎるのでカップがあると便利。スノーピークのステンレス真空マグ300はこの器具の底部にぴったりスタッキング可能です。コーヒー抽出後、底に溜まったコーヒーかすの処理が面倒で2杯目がすぐに淹れられません。(お料理用のだしパックなどにコーヒー粉を入れれば処理は楽になります) また、コーヒー粉を細かく挽きすぎるとフィルターが目詰まりを起こして隙間からコーヒーが噴き出すことがあるので中挽き~中あら挽きで挽いてください。
西部開拓時代に思いを馳せる「パーコレーター」
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)パーコレーター
使用動画:【山と珈琲】日本百名山・八経ヶ岳で焙煎パーコレーターコーヒー
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)
ステンレス製パーコレーター3カップ
登山マンガ「岳」の三歩が愛用するパーコレーター。循環抽出なので理論的に味の品質は高くはありません。そのかわり、西部開拓時代のワイルドな趣きが味わえるため雰囲気は最高。焚き火にかけて抽出したい、心の舌で味わうコーヒーアイテムです。ソロなら3杯用が量や大きさ的にちょうど良いです。使用するコーヒー粉は粗挽き(ザラメ砂糖くらい)が推奨され、濾し器で微粉を取り除いて弱火で煮出すと意外と美味しく抽出できます。練乳を合わせたらなかなかウマいコーヒーになりました。
【悪い点・不満点】
抽出後はバスケット内にコーヒー粉がへばりついているので、2杯目がすぐに淹れられません。使用済みバスケットはナイロン袋などに入れて口をしばるなどの処理を推奨します。本体の取っ手部分が出っ張っているのでかさばり、ザック内での存在感があります。コーヒーが煮詰まりやすいため、繊細な美味しさを求める人には不向きです。
イタリアの家庭の味「マキネッタ」(直火式エスプレッソメーカー/モカポット)
BIALETTI(ビアレッティ)モカエクスプレス
BIALETTI(ビアレッティ)
モカエクスプレス 3CUP
個人的に気に入っている抽出法です。イタリア生まれのマキネッタ(別名:直火式エスプレッソメーカー、モカポット)でコーヒーを淹れると、抽出時のポコポコという音が楽しく、味わい深さと香り高さにハマると思います。使用するコーヒー粉はモカポット専用のMOKA(モカ) がおすすめ。MOKAはコーヒー粉の粒度が目詰まりを起こしにくい大きさになっています。マキネッタは重くてかさばるので長時間歩く本格的な登山には向きませんが、「今日は山にコーヒーを飲みに行くのが目的」という軽登山の時には選択肢に入るアイテムです。カップ数は小さなデミタスカップでの容量なので、ソロ登山ならこの「3カップ用」、2~3人なら「6カップ用 」が適量です。(1cupは30cc程度。通常のコーヒー1杯は150cc前後です) 抽出後に差し湯をして「カフェアメリカ―ノ(ルンゴ)」にすると、十分な量のコーヒーになります。
【悪い点・不満点】
重くてかさばり、抽出量も少なく、2杯目を作るには一度本体内部のバスケットを掃除しないといけません。また、抽出後すぐは本体が火で熱されているのでヤケドする可能性があり、撤収時は本体が冷めるまで待つ必要があります。とにかく手間がかかるコーヒーアイテムなので、「登山」がメインの人にはおすすめできません。面倒さを理解したうえで、「山のコーヒーブレイク」を楽しんでもらえたらなと思います。
BIALETTI(ビアレッティ)モカアルピナ
使用動画:【山と珈琲】初心者山ガールとコーヒー登山でモカアルピナ
BIALETTI(ビアレッティ)
モカアルピナ
アルプスの山岳兵をモチーフにした限定モデルのマキネッタ。イタリア陸軍の山岳戦を専門とするエリート部隊「アルピーニ」は、帽子に黒い羽がついているのがトレードマーク。このマキネッタにも黒い羽がついています。抽出方法は普通のマキネッタと同じです。山コーヒーで使うとおしゃれなデザインです。
【悪い点・不満点】
黒い羽部分が引っ掛かりやすく破損しやすいです。収納時に外すといいのですが、付け外しの際に紛失しそうで気を使います。
屋外でエスプレッソが味わえる「携帯エスプレッソメーカー」
Handpresso(ハンドプレッソ)
使用動画:【山と珈琲】伊吹山で高山植物と山コーヒー【ゲスト:かしもとゆか】
小型エスプレッソマシン
Handpresso(ハンドプレッソ)
電気を使わずに野外でエスプレッソが味わえます。手動のポンピングでシュコシュコと空気圧を高めて、お湯を注いで、44mmのカフェポッドをセットしたら、圧力開放ボタンを押して一気に抽出。美味しいエスプレッソが簡単に作れるメイドインフランスの名品です。「ハンドプレッソ ハイブリッド」なら粉のエスプレッソも使えます。
【悪い点・不満点】
1回分の抽出量がデミタスカップ1杯分(30mlくらい)程度。ほんのちょっとしか淹れられないので大人数に振る舞うのには適していません。また、ポンピング作業はけっこう力が要るので女性はちょっと大変です。フランス製でオシャレですが値段がちょっと高く、重さも480gと案外重いです。コンビニやスーパーでは44mmのカフェポッド が売っていないので事前にネットなどで買う必要があります。本格的なエスプレッソマシンで淹れたものと比べるとクレマは少ないです。
熱湯を長時間キープする「登山用保温ボトル(魔法瓶)」
THERMOS(サーモス)山専ボトル
THERMOS(サーモス)
山専ボトル FFX-900
エベレスト登山でも愛用されている登山家御用達の超高性能魔法瓶。朝に自宅で入れた熱湯で、昼過ぎにカップラーメンも作れます。この山専用ボトルに熱湯を入れ、ESPROのコーヒープレスやグロワーズカップ、ハンドプレッソを組み合わせると簡単に手早く美味しいコーヒーが作れます。火を使わず安全なので、山コーヒーの最初の一歩におすすめのアイテムです。ドリップ精度はそんなに高くないのですが、慣れればそこそこ正確にお湯を注ぐ事ができます。
冬の寒い時期は冷水を沸騰させるのに時間がかかるので、この熱湯キープ力はものすごく助かります。また、高い保冷力も兼ね備えているので朝に入れた冷たい麦茶は夕方の下山ごろまで冷たいまま。夏場の熱中症予防にもなります。
【悪い点・不満点】
900mlは2人分のカップ麺とコーヒーが作れるのですが、若干大きくてかさばります。ソロなら500mlサイズ、または750mlサイズがおすすめです。
イタリアの歴史情緒を感じる「ナポリ式コーヒーメーカー」
ILSA(イルサ)カフェ・ナポレターナ
ILSA(イルサ)
カフェ・ナポレターナ
ナポリ生まれのレトロノスタルジックなコーヒー抽出器具。イタリアではマキネッタが流行する前はこのナポレターナが使われていました。水と粉をセットして、お湯が湧いたら上下をひっくり返して抽出。ペーパーフィルターを使わないので濃厚な味わいになります。渋いアイテムです。
【悪い点・不満点】
お湯を沸かす際、火力が強すぎるとハンドル部分のプラスチックが溶けます。ひっくり返す時にお湯が穴からあふれ出るのでヤケドに注意。若干かさばります。本体が熱される上、中のコーヒーかすを取り除くのに手間がかかるため連続抽出も困難。抽出量も1杯分。人と違ったものを使いたい、アンティークが好き、という人向けのクセのあるアイテムです。
生豆から焙煎するための「携帯コーヒー豆焙煎器」
発明工房 コーヒー豆焙煎器・煎り上手
ぎんなん炒り網やフライパンに比べて焼きムラが少なく、技術がなくても安定して均一にコーヒー豆を煎る事ができます。手網だとコンロ周りにコーヒーのチャフ(皮)が飛び散って掃除が大変ですが、これは中に皮が溜まってくれるので掃除が楽です。重さは240g。一度に生豆50gくらいを焼けます。コーヒー豆を煎るところから楽しみたいというマニアックな山コーヒーフリークにおすすめの逸品です。
【悪い点・不満点】
ハンドル部分が取り外せないのでかさばります。山で煎る時はガス燃料を大量に使うので燃料切れに注意が必要。生豆はコーヒー焙煎専門店で売っている事もありますが、あまり取り扱っていないので入手が大変です。送料はかかりますがネットで買うのが早いです。(amazonの生豆リスト / 楽天市場の生豆リスト)
青山おすすめの山コーヒーセットは?
代表的な山コーヒーアイテムをご紹介させて頂きました。最初から一式揃えるとお金がかかってしまうので、無理のない範囲で少しずつ揃えて頂ければと思います。
個人的なおすすめセットは、ミュニークのテトラドリップとスノーピークのステンレス真空マグとサーモスの山専ボトルの3点セットです。
MUNIEQ(ミュニーク)
Tetra Drip 01S
snow peak(スノーピーク)
ステンレス真空マグ 300 MG-213
最初は手挽きミル無しでコーヒーを「粉」で買うのが良いと思います。ドリップポットとバーナーとミルを買わないことで予算が抑えられ、火も使わず安全。
これで山コーヒーが自分に合うかどうかの相性を見てから、色々買い足すのが良いかと思います
山コーヒーは、至福の一杯。是非、お気に入りの場所で癒しのひとときをご堪能下さい。
最後までご覧いただきありがとうございました。よろしければチャンネル登録でご支援頂ければ幸いです。