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登山でコーヒーを楽しむ動画「山と珈琲」。今回は和歌山県の高野山に行ってきました。
高野三山のひとつ、摩尼山(まにさん)にて雪山コーヒーを淹れてきました。





【山と珈琲】霊峰高野山・雪を溶かして山コーヒー【冬山登山】
http://youtu.be/hqwcSVgRYwQ
(HD画質1080p・PCブラウザ推奨)

【ルート】

南海高野線極楽橋駅(10:08) → 高野山駅(10:18) → 奥ノ院バス停(10:52) → 摩尼峠(11:49) → 摩尼山(12:10) → 来た道を戻って奥ノ院(15:00)

上記地図サービス「ルートラボ」はスマホ非対応です。PCブラウザからご覧下さい。

【所感】

弘法大師・空海が開いた真言密教の総本山である高野山。冬の時期は美しい雪化粧が楽しめるとの事だったので訪ねてみました。

斜めの車体が特徴的な高野山ケーブル。

大阪府内には積雪がなく、極楽橋駅に着いてから急に積雪が見られました。
何か「結界を通って別世界に入る」ような感覚でした。
雪は高度を増すごとに増えていきます。

高野山駅に着くと、バスが待機していました。
高野りんかんバスで奥ノ院までの料金は400円です。

世界遺産の奥ノ院御廟あたりは聖域なので撮影を自粛。

樹齢300年や500年を超える、杉や高野槙の巨木の森。
神聖さがあり、身が引き締まる思いでした。

20万基を超える無数の供養塔や祈念碑・慰霊碑が立ち並び、
日本の有名企業の碑や、豊臣秀吉、織田信長など戦国武将の墓石も並んでいました。

奥ノ院を進み、東側の車道を北上するとゲートがあります。
古い登山本には摩尼山へはここを進むルートが記されていたのですが、看板には「×」のマークが。
ここを入ると近道なのですが、看板通り車道を奥に進みます。

奥に進むと、右手にこの看板が出てきます。
これが摩尼山の入り口です。

足あとを見ると、この日は私たちの他に登山客が1人。
平日の登山はかなり空いていました。
道のコンディションも良く、アイゼン無しで登れます。

動物の足あとがたくさんあるなと思いながら歩いていると、野リスが目の前を横切りました。
野ウサギも見られるとの事、自然の豊かさを感じます。

摩尼山へは登り始めて1時間ほどで到着。
この時点で12時を過ぎています。高野三山の残り、揚柳山・転軸山と回ればプラス3時間。
ゆっくり撮影していると日が暮れるなと判断して、ここをゴール地点とする事にしました。

パートナーは初のアイゼン歩き。無理なスケジュールを立てるより、のんびりと山コーヒーを楽しむ事を優先しました。
「安全優先で無茶をしない」「ゆったりとしたコーヒータイムを取る」
この2点をコーヒートレッキングで心掛けています。

ちなみに一応持って行ったアライテントのツェルト(画像の黄色い布)、大活躍でした。
木から木へ紐を繋ぎ、ただ壁を作るだけで高野山の寒風を弱めてくれました。
手袋を外すと指がかじかむくらいの寒さ。ツェルトがあったおかげで寒さに弱い相方も長居する事ができました。

もしもの時のためのビバークシェルターとしてはもちろん、女性メンバーがいる登山では必須のアイテムです。

今回のテーマは「雪を溶かしてコーヒーを作る」です。
初めて溶かしてみてわかったんですが、雪ってけっこう汚れているものなんですね。

茶色くにごっていて、そのまま飲むのは気が引けます。

そこで、新兵器の「スーパーデリオス」を使用。
サバイバル登山家に親しまれている、信頼と安定のアウトドア携帯浄水器です。
これが本当に使えるアイテムです。茶色い雪解け水がきれいに浄化されていました。

登山地図で「水場」マークがある所でしか水を補給できませんでしたが、これがあると病原細菌や、エキノコックスなどの原生動物(寄生虫)をシャットアウトできるため、川の水やため池の水も使えます。
(ただし工業用水などの有害物質で強く汚染されている水には使えません)

58gと軽量。ザックに忍ばせておいても負担になりません。
登山で「水」は荷物になりますので、気軽に川の水が飲めるのは助かります。
常備しておこうと思いました。

そしてこちらがコーヒーをドリップした「グロワーズカップ」。
リニューアルされた新型には、注ぎ口にノズルが付いています。
旧型は注ぐときに液だれがひどかったのですが、新型になって驚くほど改善されました。

プラスチックを使用したためゴミの処理としてはマイナスになるのですが、まったくしたたらずにストレスなく注げたので万人にオススメできるコーヒーアイテムになりました。
封筒型でかさばらず軽量、使用豆は高品質なスペシャルティコーヒー、お湯を注ぐだけでOK。
コーヒー登山を始めたいという方はこれと魔法瓶のお湯があれば簡単に山コーヒーが楽しめます。

神聖な冷気を感じながらの山コーヒー。
高野の雪を溶かしてのコーヒーも、また格別の一杯でした。

【今回の登山装備】

新型になってノズルが注ぎやすくなり、サイズも一回り小ぶりになりました。抽出できる量は2杯分です。登山店でもまだ旧型を売っている事が多いのでネットで取り寄せるのが早いです。アマゾンではまだ新型は取り扱っていないようです(2014年1月現在)

サバイバル登山家御用達のアウトドア用携帯浄水器。約200リットル分(666回分相当)まで使えます。大腸菌やカビなどをシャットアウトするので、山の水を飲んでお腹を壊す心配も減らしてくれます。煮沸消毒と合わせれば完璧です。
また、災害時には風呂の水やトイレの貯水漕の水・雨水も飲み水に変えてくれます。




青山
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