雨の日、妻が子供の送り迎えで愛用している登山用レインウェア、水が染みて撥水性が落ちてきました。ちゃんとゴアテックス用レインウェア洗剤で洗って専用撥水剤も使っているのですが、こまめなメンテナンスをさぼっていると高性能なレインウェアでも水が染みるようになってきます。
レインウェアは保管の仕方とアフターケアで撥水性能が格段に変わってきます。雨の多いシーズン、久しぶりに取り出すレインウェアの取り扱いにご注意頂ければと思います。
長期保管はスタッフバッグから取り出しておくのが鉄則
「レインウェアを買ったのは数年前なのでそろそろ経年劣化したのかも・・・」と思いがちですが、管理方法を間違っている人が多いです。
私もそうだったんですが、専門家に聞いたところスタッフバッグに入れっぱなしは完全にNGだそうです。面倒なのでついレインウェアをスタッフバッグに入れたまま保管してしまうのですが、たとえゴアテックス製といえど圧迫・圧縮される事により生地表面の繊維の凹凸が寝てしまって十分な撥水性能が発揮できなくなるそうです。理想的なのはハンガーに吊るしての保管。
とは言っても、私と同じようにクローゼットの収納スペースに余裕が無いという方は多いと思います。そんな人は、熱処理メンテナンスで対応が可能です。
使用直前(前日)のドライヤー/アイロンで撥水性能が回復
生地に熱を与えれば、繊維が立って撥水性が回復します。アイロンを使う場合は当て布をしてアイロンがけをします。強く押し付けすぎると生地表面の繊維が寝てしまうので、やさしくアイロンがけしてください。
ただ、アイロン台を用意したり当て布してやさしく丁寧にアイロンがけするのはちょっと面倒です。楽な方法はドライヤーの熱風を当てること。アイロンじゃなくても生地表面の凸凹を修復することができます。
これぞ登山用レインウェアという撥水性。水滴となって滑るように流れていきます。
「ゴアテックス専用の洗剤・撥水剤を使えば良いんだ」とだけ思っていて、撥水性能が落ちて「経年劣化したかも」とがっかりしている人は多いかもしれません。生地表面の凹凸を回復させる熱処理をし忘れている人は是非お試し頂ければと思います。
登山前日のドライヤー処理、お手軽でおすすめです。
登山前日は道具チェックなどで忙しいですが、ドライヤーならアイロンに比べてお手軽にレインウェアをメンテできます。登山準備の一環としてやっておくことをおすすめします。
なお、レインウェアの洗濯タグにタンブラー乾燥(一般的な乾燥機、洗濯乾燥機・ドラム式洗濯乾燥機などのこと)がOKの記述があれば乾燥機も使えます。乾燥機に入れて熱風処理するのが一番手っ取り早いそうです。(怖いのでやった事はないのですが)
この熱風メンテの注意点は、透湿性・通気性に関してはレインウェア用洗剤などで繊維の目詰まりを取り除く必要があります。通勤・通学で使っている人は排気ガスの粒子が詰まったりする事が多いとのこと。繊維が目詰まりしていると汗の蒸れを放出できず、内側が濡れたようにビタビタになってしまいます。
ちなみに私が最近使っているレインウェア用洗剤はグランジャーズです。以前は定番のニクワックスを使っていましたが、グランジャーズの方がニオイがやさしく、1本あたりで洗えるウェア数が多いのでコストが安いです。
Granger's(グランジャーズ)
パフォーマンスウォッシュ ウェア専用クリーナー
Granger's(グランジャーズ)
クロージングリペル 衣類用 防水・撥水剤