登山でコーヒーを楽しむ動画「山と珈琲」。今回は桜が見ごろを迎えた奈良の吉野山で山コーヒーを楽しみました。アシスタントはウクレレの弾き語りでソロ活動をしながら出張喫茶Kafé Bersåで店長もされている、かしもとゆかさんです。
【山と珈琲】桜満開の吉野山で山コーヒー【奈良】
https://youtu.be/l1OUXCTWPOM
(フルハイビジョン画質1080p・PCブラウザ推奨)
【吉野山の場所と登山地図】
https://goo.gl/maps/y819rawKWA72
【今回の動画の所感】
桜の時期の吉野は人でいっぱいでした。この日はこれでも平日。休日はおそらくもっと人でいっぱいになると思います。桜の時期は交通規制もかかりますので、マイカーではなく公共交通機関をご利用ください。最寄駅は近鉄特急「吉野」駅です。
●吉野山観光協会 交通アクセス
http://www.yoshinoyama-sakura.jp/access.php
●吉野町 開花情報
http://www.town.yoshino.nara.jp/kanko-event/kanouki/kaika/
あと、注意点としては上千本あたりのトイレはものっすごく混雑します。女性はかなり長い時間待つことになるので、早めに列に並んでおく事をおすすめします。
吉野駅前の「さくら堂」にて、お昼ご飯とさくらソフトアイスクリームを購入。かしゆかさんの同級生が働いているお店です。
かしゆかさんイチオシの「さくらソフトアイスクリーム」。ほんのりとした桜餅感、甘さがありつつもさっぱりとしていて美味しかったです。お値段は300円と、良心的な価格です。お立ち寄りの際は是非ご注文ください。
(※注 この店は基本的に撮影禁止ですが、特別に撮影許可を頂きました)
このケーブルを使えば七曲りの坂をパスすることができます。ただ、歩ける人は歩いて登った方が並ぶ時間を考えると早いかもしれません。料金は片道360円、往復で610円です。(子ども料金は半額) 時刻表は下記サイトでご確認ください。桜の時期は遅くまでやっていますが、通常の終電は17時40分です。
●吉野大峯ケーブル自動車
http://www.yokb315.co.jp/cable_tf.htm
吉野名物の鮎の塩焼き。芸術家で美食家の北大路魯山人は「鮎は腸(はらわた)を食す物なり」と述べたそうです。清流の良質なコケを食べて育った吉野の鮎は、身はもちろん内臓も美味しかったです。1本500円の価値はありますので、こちらもおすすめです。
奈良の方々の胃腸薬と言えば、正露丸やビオフェルミンではなく、この陀羅尼助。1300年の歴史をもつ大峰山の伝統薬で、修験道の開祖が伝えたとして有名です。私も持っていますが、山登りをされる方は是非山伏に習って常備してみてはいかがでしょうか。amazonでも買えます。
この日は青根ヶ峰か高城山まで行こうと思っていたのですが、上千本のあたりで桜の勢いが弱まってつぼみが多くなってきました。私の「山コーヒー」は山頂が目的ではないので、引き返して中千本をゴールにすることにしました。
シートを広げた場所は上千本から宮滝へ抜けるルートの途中にあります。人通りが少ない割に桜を楽しめるポイントがいくつかある穴場です。
この柿の葉寿司も吉野の名物郷土料理です。柿の葉の香りと酢の締め具合が絶妙。柿の葉には殺菌効果もあると言われているので、登山の携帯食にも適しているかもしれません。
今回はスタンレーの真空トラベルプレスを使いました。魔法瓶性能があるので、プレスして4~5分待っている間も冷めにくいです。今回の動画では掃除の手間を省くためにお料理パックを使ったりプランジャーを引き出したりしましたが、良く考えたらコップにコーヒーを移してからミルクを入れたら済む話でした。
お料理パック抽出の利点は「コーヒーかすを捨てるのが楽」「洗う手間が減るので連続抽出が面倒じゃなくなる」「すぐに飲みきれない時の長時間抽出を避ける事ができる」などです。
火気厳禁の場所でアウトドアコーヒーをする時に、高性能魔法瓶と合わせて使うと暖かいコーヒーが楽しめます。動画ではサーモスの山専用ボトルを使いましたが、スタンレーもクラシック真空ボトルが同性能の高い保温力を持っています。ただしスタンレーは頑丈なぶん重いので、登山用途としては山専用ボトルに軍配が上がります。キャンプならスタンレーがおすすめです。
【今回の山コーヒー&登山アイテム】
真空トラベルプレス 0.47L
今回のメイン山コーヒーアイテム。魔法瓶機能のあるフレンチプレス(コーヒープレス)で、一般的なコーヒープレスと比べて、抽出中・抽出後のコーヒーが冷めにくいのがメリット。山専用ボトルとこのアイテムがあれば、火気厳禁の山でも熱々のコーヒーを作ることができます。アメリカ生まれのスタンレーは「頑丈な魔法瓶」としてアウトドアマンに人気。創業100年の歴史があり、アウトドアフィールドはもちろん、宇宙探査機や深海調査の装備としても採用されています。
【加筆:2019年4月】
スタンレーのプレス、発売当時は画期的なアイテムでしたが今はESPROのプレスがアウトドア向けフレンチプレスの最高峰に君臨しています。微粉をカットするフィルターの精度など、スタンレーはもうちょっと改良が必要だなと思います。
山専用ボトル FFX-900
もうひとつの主役、山専用ボトル。そこそこ軽いのに6時間後でも約86℃という強力な保温力を持っています。再沸騰せずにそのままコーヒーやカップラーメンが作れるので火気厳禁の山で大活躍します。エベレストを登るクライマーも愛用する登山家御用達の高性能魔法瓶。夏は夏で保冷力も超高いので熱中症対策としても使えます。注意点としては、魔法瓶に水以外のドリンク(特にスポーツドリンク)を入れた時、使用後はできるだけ早く洗浄しないと中が腐食したりしますのでご注意下さい。おすすめの山アイテムで常に上位にある商品です。普段使いでも使いたい方は一回り小さい500mlサイズをおすすめします。
mont-bell(モンベル)野点シート
180cm×210cmの大きなレジャーシート。裏面はウレタンコーティングをしているので防水性があります。四隅にペグ打ちのタグも付いているので風で飛ばされません。これを敷くだけで「お茶席」の雰囲気を演出する事ができます。クッション性はありませんが、そのぶんコンパクトにたためます。
セラミック コーヒーミル ミニ
山コーヒーに持っていきたいアイテムのひとつ、携帯コーヒーミル。今回は豆30g分が挽けるノーマルと20g分のミニを用意しました。新鮮で濃厚なコーヒーの香りと山の緑の匂いが混じるのを楽しめば、山コーヒーの味わいは一段と豊かになります。中のセラミック刃はさすがメイドインジャパン、とても挽きやすいです。ミニの方が軽く、滑り止めのゴムが付いているので買うならミニの方がおすすめです。最軽量クラスでコンパクト、持っておきたい逸品です。
チタンシェラカップ E-104
山屋御用達のシェラカップ。チタン製なのでものすごく軽いです。薄くて丈夫で重ねて収納でき、目盛りもついているのでちゃんと計量してコーヒーや料理を作る事ができて便利です。二重構造のマグカップに比べて、直火にかけられるのでコーヒーが冷めても簡単にあたためることが出来ます。日常生活で使うと「山の雰囲気」が自宅にいながらにして味わえます。バーベキューでこれを持ってると取り皿にもなって便利です。