2021年4月2日からテレビ東京系列で始まった、実写ドラマ版「ゆるキャン△2」。ドラマ2期は、初回放送同日にアニメ版ゆるキャン△2が最終回を迎えバトンタッチする形でスタート。アニメのストーリーを追うような展開なので、アニメと実写の比較がしやすい状況になっています。
ドラマ1期は原作再現度が高く、主人公・志摩リン演じる福原遥さんや各務原（かがみはら）なでしこ役の大原優乃さんなど出演陣全員の適役っぷりなどが高評価を得ていました。この2期も、変なドラマアレンジが少なく、原作愛・キャンプ愛が感じられる制作陣の仕事ぶりなどが感じられる内容となっています。
実写ドラマ1期とアニメ2期で登山道具・キャンプギアを特定したので、今回のドラマ2期も作中に登場するキャンプギアを特定していこうと思います。ドラマと原作の道具の違いなども検証していきます。
目次
ドラマゆるキャン△2 第1話 キャンプ道具特定
オープニング映像に出てくるティピーテント
CAPTAIN STAG（キャプテンスタッグ）
ワンポールテント オクタゴン CSクラシックス
2期のオープニングで使われているテントは、側面のつなぎ目の作り的にキャプテンスタッグのワンポールテント「UA-35 CSクラシック オクタゴン460UV」だと思われます。
大人数で使える8角形のティピーテント。天井が広くて居住性が高く、オフホワイトなのでウッド系アイテムとの相性が抜群に良いです。8人くらい寝られるので、ゆるキャン△メンバーは楽に収容できます。楽に設営でき、オシャレな雰囲気も楽しめ、価格もamazonで3万円以下。満足度の高いテントです。
志摩リンが着ているダウンジャケット
L.L.Bean（エルエルビーン）
ウィメンズ ウルトラライト850 ダウンジャケット フード付き
志摩リンが着ているダウンジャケットはアメリカのアウトドアブランド・L.L.Beanのウルトラライト850 ダウンジャケット。カラーはダスクブルーのようです。撥水性と復元性を誇る850フィルパワーのダウンテックダウンを使用。軽くて暖かく、冬キャンプに使えるダウンです。
【L.L.Bean】メンズ ウルトラライト850 ダウンジャケット
志摩リンが乗っているバイク（原付）
YAMAHA（ヤマハ）
志摩リンのビーノ 特別限定車
リンが乗っているスクーターは、ヤマハのVino（ビーノ）。2018年8月にTVアニメとの公式コラボで限定車として2台制作され、身延町などで展示していた特別カラーの方の車両がドラマで使用されています。
レトロポップスタイルな曲線デザインが人気のビーノは、水冷4ストローク・フューエルインジェクション搭載エンジンで坂道もパワフルに登り、軽快に発進・加速します。インナーボックスには500mlペットボトルなどが収納できたり、スマホ充電ができる12Vアクセサリーソケット、持ち手が太いバッグも掛けられる折りたたみ式大型フックなど、使い勝手も優れています。
志摩リンが使っている寝袋
deuter(ドイター)
Exosphere エクソスフィア
リンがバイクに積んでいるシュラフはドイターのエクスソフィア。マンガ原作ではドイターのスターキャッチャーでした。エクソフィアは2007年頃に発売されたモデルで、-4℃まで対応。横方向に25%の伸縮性があるサーモストレッチ・コンフォートシステムを備えています。本体重量は1400g、中綿量は610g。現在は廃盤になっています。
志摩リンが被っている帽子
montbell（モンベル）
ケーブルニット ワッチキャップ #2
志摩リンが被っている帽子はモンベルのケーブルニットワッチキャップ。保温性の高いウールの混紡糸をケーブル編みで仕上げています。ストレッチして締め付け感がないので着用感は快適。男女兼用です。
志摩リンのテント
montbell（モンベル）
ムーンライトテント3型
志摩リンが使っているテントは、モンベルのムーンライトテント3型。ゆるキャン△効果で再販と完売を繰り返している人気テントです。
テントの発売は1979年で、モンベルテントの中では最も歴史のあるモデル。商品名の通り月明かりの中でも素早く設営でき、三角の入り口が特徴的で、室内空間が広く快適に動けます。対応シーズンは春～秋なので、冬キャンプで使う場合は冬用シュラフなど防寒対策をしっかりしておく必要があります。
志摩リンのコンパクト焚き火台
笑'ｓ
コンパクト焚き火グリル Ｂ-６君
リンが使っているコンパクト焚き火台は、工場直売のアウトドア用品店・笑'ｓのコンパクト焚き火グリルＢ-６君。通称「メタル賽銭箱」です。
ツーリングライダー向けに収納性と軽さが重視され、折りたたむと縦横がB6サイズ・厚み18mmになる超薄型コンパクト設計。重さも500gで超軽量。調理グリル＆焚き火台として使えるソロキャンパー向けのアイテムです。グリルプレートはオプションなのでセット購入するのがお得です。
志摩リンのコンパクトテーブル
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)
アルミロールテーブル M-3713
B６君を乗せるのに使っているテーブル。アニメと同じ、キャプテンスタッグのロールテーブルです。サイズは幅40cm×奥行29cm×高さ12cm。収納サイズは7cm×6cm×長さ40cm。本体重量は700gで、耐荷重は30kg。安価で使い勝手が良いので愛用するキャンパーが多い名品です。
志摩リンのLEDランタン
ジェントス
LEDランタン エクスプローラー SOL-036C
テントの入り口に掛けられたランタン、ジェントスのエクスプローラー（380ルーメンタイプ）です。防滴仕様で連続点灯時間は14時間～150時間。光の色を3色（白色・昼白色・暖色）使い分けられ、キャンドルの火のようなゆらぎモード付き。単3形乾電池を6本も使いますが、380ルーメンの明るさが長時間持続するのは魅力的です。底面のフックで逆さに吊る事もでき、使い勝手にも優れています。
志摩リンのコンパクトガスストーブ
ソト（SOTO）
マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター
テーブル脇に置いてあるコンパクトバーナーは、SOTOのウインドマスターです。ウインドマスターは名前の通り「風に強い」バーナーで、強風下でも安定した火力を維持。標準セットは3本ゴトクですが、別売りの大型4本ゴトクなら17cmまでのコッヘルに対応します。ドラマでは4本ゴトクを使っています。（要別途購入）
志摩リンの調理用なべセット
Coleman(コールマン)
パックアウェイ ソロ クッカー セット
ウインドマスターに乗せていたのは、原作と同じくコールマンのクッカーセット。熱伝導が良いアルミ製の1人用クッカーセットで、持ち手が熱くなりにくいシリコンハンドル・汚れや焦げ付きを落としやすいノンスティック加工・滑りにくいスパイラル加工など使い勝手に優れています。
志摩リンの折り畳みイス
Helinox（ヘリノックス）
グラウンドチェア
リンが砂浜で使っていたローチェア、ヘリノックスのグラウンドチェアです。原作ではALITE（エーライト）のチェアを使っていましたが、倒産してブランドが消滅。ヘリノックスに変更となったようです。グラウンドチェアはヘリノックスチェアの中でも座面が低いロータイプモデルで、座った時の姿勢が楽になる深めのシート設計。サイド部がメッシュ素材で通気性も優れています。軽くコンパクトで持ち運びも楽。ピクニックなどでも活躍します。
志摩リンのキャンバス地トートバッグ
L.L.Bean
ボートアンドトートバッグ オープントップ
砂浜でイスの脇に置いていたトートバッグは、エルエルビーンのボートアンドトート。L.L.Beanの定番商品で、1944年に氷の塊を運ぶためのバッグとして発売されました。24オンスのキャンバス地を使用した丈夫な作りで、ドラマ1期では薪運びにも使っていました。
土岐綾乃が乗っているバイク
HONDA（ホンダ）
エイプ100 スペシャル
なでしこの友人・土岐綾乃のバイクはホンダのエイプ100、2008年に限定発売されたエイプ100スペシャルのパールコーラルリーフブルー。
エイプ100はギアチェンジの面白さが体感できる原付二種スポーツバイク。車体がコンパクトなので女性でも扱いが楽。「エイプ（Ape）」は英語で「類人猿、猿人、尾のないサル」を意味し、「人間に最も近い類人猿＝いろんな人にとって身近な存在、気軽に乗れる身近なバイク」をイメージして名付けられました。当時の価格は29万4000円。なお、エイプは2017年8月に生産を終了しました。土岐綾乃のエイプ100スペシャルは期間限定1,000台の生産で、中古車相場は25万～38万円前後です。
ドラマゆるキャン△2 第2話 キャンプ道具特定
土岐綾乃が被っていた帽子
FJALL RAVEN（フェールラーベン）
Byron Hat Thin
土岐綾乃（石井杏奈さん）が被っている赤いニット帽、タグをよく見るとキツネのマークが、北欧のアウトドアブランド・フェールラーベンのニット帽です。軽くて暖かいラムウールのリブ編み帽で、発売は2017年。古いモデルのためレッドなどいくつかのカラーは品切れになっています。なお、マンガ原作では白いビーニーを愛用しているようです。
土岐綾乃が使っていたLEDランタン
Energizer（エナジャイザー）
エリアランタン ESAL35
土岐綾乃が展望台で使っていたLEDランタンは、エナジャイザーの360°エリアランタン。エナジャイザーは1896年に世界で最初に消費者向け乾電池を発明したアメリカの電池＆ライトメーカー。ESAL35は全天候型対応防水で、明るさは最大500ルーメン、点灯時間は最大650時間。単1と単3電池の両方が使えるので災害時にも便利です。
なでしこが使っていたLEDランタン
SPICE OF LIFE（スパイス）
スマイルLEDランタン ライム
展望台でなでしこが使っていたLEDランタンは、スパイスのスマイルLEDランタン。カラーはライムです。「非常時にも役に立ち、少しでも不安な気持ちを和らげたい」という思いから生まれた、ニコニコ顔が人気のランタン。直置き・吊るし・逆さ吊りの3通りで使えます。カラー展開が10色以上と豊富で、複数色集めるのもおしゃれです。
ドラマゆるキャン△2 第3話 キャンプ道具特定
なでしこが買ったキャンドル風ガスランタン
Coleman（コールマン）
ルミエールランタン
なでしこが甲府の登山店・ELKで買ったランタンは、コールマンのルミエールランタン。揺れる炎でやさしく照らすマントル不要のキャンドル風ガスランタンで、2011年にグッドデザイン賞を受賞。燃焼時間は同社の230g缶使用で約28～38時間。照明としては明るさが弱くガラス部分も割れやすいのですが、魅力的な雰囲気を生み出してくれます。
志摩リンが購入を検討していたウルトラライト寝袋
NANGA（ナンガ）
MINIMARHYTHM180
志摩リンがバイクに積んだウルトラライトな寝袋は、ナンガのミニマリスム180。世界最軽量クラスのスリーピングバッグで、極薄ながら高強度のシェルと最高級シルバーグ一スダウンが使用されています。想定使用温度は0℃で、収納サイズは直径13cm×20cm、重さ約325g。志摩リンがいま使っているドイターのエクソスフィアの収納サイズは直径18cm×41cm、重さ1400gなので、大きさ半分＆重さ3分の1以下とかなりの性能差です。なお、お値段は定価で税込み53900円、お財布ももれなくウルトラライトになります。
なでしこがプレゼントした燃料式カイロ
ハクキンカイロ
ハクキンウォーマー スタンダード
なでしこが姉にプレゼントしたカイロは、ハクキンカイロのスタンダードでした。使い捨てカイロの13倍の熱量で、持続時間は最長で24時間、オイル燃料式で繰り返し使用可能。南極観測隊も使ったという90年の伝統があるクラシカルアイテムです。
なお、原作ではカワサキの8つ穴カイロ、アニメはZIPPOハンドウォーマーがモデルとなっていました。
ドラマゆるキャン△2 第4話 キャンプ道具特定
大垣がツカモトで買った格安おしゃれテーブルセット
ニトリ
折りたたみ式 キッチンラックNT 積み重ね棚
野クル部長の大垣が甲府のツカモトで買いそろえた格安おしゃれテーブルセット、折りたたみのテーブルはニトリのキッチンラックです。スチール製でサイズは幅31.6cm×奥行27.6cm×高さ16cm。重さは約750g。価格は税込みで523円。耐荷重は5kgですがキャンプ用ローテーブルとして使える、お値段以上のアイテムです。
お湯を沸かすのに使っていたステンレスポット
Coleman（コールマン）
ファイアープレイスケトル
スキレットのシーズニングの場面でお湯を沸かすのに使っていたケトルは、ドラマ1期にも登場したコールマンのファイヤープレイスケトルです。丈夫なステンレス製なので焚火に直接当ててもOK。注ぎ口にフタがあり、舞う灰が入りにくくなっています。なお、アニメでもこのコールマンのケトルが使用されていました。
ドラマゆるキャン△2 第5話 キャンプ道具特定
モンベルで手にした木製っぽいコップと皿
KUPILKA（クピルカ）
クピルカ12
KUPILKA（クピルカ）
クピルカ44
野クルメンバーがモンベルで手にしていた木製っぽい食器は、クピルカのカップと皿です。サイズ的におそらくクピルカ12のブラウン、クピルカ44のレッドと思われます。
木繊維とポリプロピレンを混合したオリジナル素材を使用し、耐熱性と耐久性に優れているうえにメンテナンスも簡単。デザイン的にオシャレキャンプに重宝され、女性人気の高いアイテムです。
モンベルで検討していた折りたたみチェア
Helinox（ヘリノックス）
グラウンドチェア ブラック
Helinox（ヘリノックス）
サンセットチェア コヨーテタン
野クルメンバーがモンベルで検討していたアウトドアチェアは、ヘリノックスのグラウンドチェアとサンセットチェア。軽量でコンパクト、座り心地もなかなかの人気折り畳みチェアです。原作ではエーライトのメイフライチェアでしたが、現在エーライトは廃業していて商品が廃番になっています。
千明が担いでいた重いハンモック
CAPTAIN STAG（キャプテンスタッグ）
ハンモック＆スチールポールスタンド
千明が重さに困っていたハンモック、キャプテンスタッグのハンモック＆スチールポールスタンドです。ハンモックのカラーはレインボー。スタンドがあれば木が無くてもハンモックを張れ、スタンドとセットでもamazonで1万円以下なのですが、重さが9.5kgあります。車移動でなければちょっときついです。
値段が高くてあきらめたコット
Helinox（ヘリノックス）
コットワン コンバーチブル
ハンモックの代わりで検討していたコットは、ヘリノックスのコットワンコンバーチブル・コヨーテタンでした。簡単に組み立てられるロータイプのコットで、別売りパーツを付ければハイタイプのコットにもなります。重さは2.19kg、寝るスペースのサイズは縦190cm×幅68cm。価格は約4万円でなかなかの値段です。
斉藤恵那（志田彩良さん）のコート
AIGLE（エーグル）
モッズコート アティネス
斉藤恵那が着ているコートは、フランスのアウトドアブランド・エーグルのモッズコート「アティネス」。2レイヤーのGORE-TEXと高保温性能のプリマロフトインサレーションが使われた、高性能でクラシックなフィールドコートです。
犬山あおい（箭内夢菜さん）のパイルジャケット
L.L.Bean（エル・エル・ビーン）
ウィメンズ マウンテン・パイル・フリース・コート ストライプ
L.L.Beanで人気のマウンテンパイルフリースのコート版。カラーはオークウッドストライプ。耐風性のある厚手のシェルパ・フリースは冬キャンプに適しています。
ドラマゆるキャン△2 第6話 キャンプ道具特定
斉藤恵那（志田彩良さん）の青いリュック
mont-bell（モンベル）
チャチャパック 30 Women's
恵那が背負っていたザックはモンベルのチャチャパック30、旧モデルデザインでした。女性の身体にフィットするように設計され、前面の下半分がガバっと開くU字型ジッパーやパックカバー、通気性に優れた背面部とショルダーハーネスなど使い勝手の良い機能をひと通り揃えています。
名前の由来は、北方四島・国後島の最高峰「爺爺岳（ちゃちゃだけ／標高1822m）」から。モンベル創業者・辰野勇氏は1991年頃にロシアとの北方領土問題があるなか、様々な問題を乗り越えて国後島周辺カヤック漕破～爺爺岳（ちゃちゃだけ）に登頂。山頂にて平和友好の証に日本・ロシア・アメリカの旗を各国のスタッフたちと掲げ、登頂を喜び合ったそうです。
野クルメンバーの青テント
CAPTAIN STAG（キャプテンスタッグ）
リベロ ツーリングテント
千明と恵那が設営しているテントは、キャプテンスタッグのリベロツーリングテント。お手頃価格のバイクツーリングテントとして人気のモデルです。軽量でコンパクトな収納が可能、結露を防ぐベンチレーション、紫外線カットのコーティング、フライの前・後面に荷物室ありなど機能面も充実。ただ、メッシュ部分が閉じれないので冬期の寒さ対策は厳しいです。
なでしこのテンガロンハット
ブランド不明
カウボーイカウガール帽子
【amazonで探す】 ／ 【楽天市場で探す】
へやキャンのウインナー名称論争の際になでしこが被っていたウエスタンなテンガロンハットは、amazonの中国業者が安く売っているカウボーイ帽子でした。価格1000円以下のコスプレ用ハットで、ハロウィン用などで購入されています。千明が被っているのはこちらの帽子が近似しています。
なお、このシーンは原作4巻の167P「放課後22 タコさんウインナーさん」に掲載されています。マンガではテンガロンハットを被っているのはなでしこだけで千明は被っていません。
追加：7話以降の道具特定
