
※ 2021/05/25 最終話のドリッパー・ポットなどを追加
2021年4月から始まったドラマ「珈琲いかがでしょう」。原作者は漫画・TVドラマで大ヒットした作品「凪のお暇(なぎのおいとま)」のコナリミサトさん。
このマンガの出版は2014年で、2018年にアニメ化され、このたびTVドラマ化されることとなりました。

原作はオムニバス形式のストーリー展開で、移動珈琲店「たこ珈琲」の店主・青山一(はじめ/中村倫也さん)が毎回登場するゲストに心を癒す一杯を提供します。
主人公を演じるのは、高い演技力でカメレオン俳優と呼ばれることが多い、人気俳優の中村倫也さん。(自称は「ミミックオクトパス俳優」)
作品のイメージ通りのルックスと「湯気」のような掴めないふわっと感、過去の出演作でヤクザ役をやっていたことなどから「完璧!この人以外ない!」と思わせる神キャスティングです。
原作がどんなふうに実写化されるのかがドラマの主な見どころなのですが、コーヒー関係者の私が注目しているのは「どこのメーカーのどんなコーヒー器具を選んだのか」。
主人公の青山にどんなコーヒー道具を使わせるのか―。漫画原作ではざっくり描写されていたコーヒー道具を実物のアイテムで揃える美術スタッフのセンスと仕事ぶりも、見どころのひとつだと思っています。
ドラマ開始前の番宣やCMなどから、コーヒー道具をいくつか特定しました。かなりオシャレで珍しいアイテムが多数登場しています。自宅で「たこコーヒー」を淹れたい人は是非取り揃えて頂ければと思います。
目次
- 1 コーヒーを淹れるドリッパースタンドとコーヒーサーバー
- 2 コーヒードリップに使っているコーヒーケトル
- 3 珈琲豆を挽くコーヒーミル
- 4 珈琲豆の計量に使っているデジタルスケール
- 5 跳ね上げカウンターテーブルに取り付けられた卓上ミル
- 6 コーヒー用のお湯を沸かす電気ケトル
- 7 コーヒー豆を保存しているキャニスター
- 8 たこ珈琲のショップカード置き
- 9 青山が着ている茶色のバリスタエプロン
- 10 青山が乗っているカフェキッチンカー(移動販売車)
- 11 追加:第2話でミルクを注いでいたミルクピッチャー
- 12 追加:たこ珈琲のウォールフック
- 13 追加:礼の家のエスプレッソマシンとミルと洗浄剤
- 14 追加:カフェカーのカウンターにあったスチール製の鍋敷き
- 15 追加:コーヒー豆をすくうメジャースプーン
- 16 追加:たこ珈琲のメニュー表と説明文
- 17 追加:第4話「ガソリン珈琲」のゴンザのツナギ
- 18 追加:トラック運転手の菊川の家にあったミル
- 19 追加:モタエカフェの手挽きコーヒーミルと青い電動ミル
- 20 追加:モタエカフェの賞状の右下のコーヒーカップと皿
- 21 追加:モタエカフェで生徒を試した高級カップ
- 22 追加:ぺい/杉三平(磯村勇斗さん)の靴と指輪
- 23 追加:第5話でたこ師匠が持っていたザル
- 24 追加:第6話で青山が自主練で使っていた携帯手挽きミル
- 25 追加:たこ師匠が頭に巻いているタコ柄の手ぬぐい
- 26 追加:第6話で青山がコーヒー豆を自宅焙煎した時に使った炒り器
- 27 追加:第7話で2代目組長にコーヒーを入れた時の銅ポット
- 28 追加:2代目組長にコーヒーを振る舞った時のカップについて
- 29 追加:最終話「ポップ珈琲」で幸子(市毛良枝さん)が使っていたドリッパー
- 30 追加:若い時の幸子(森迫永依さん)が使っていたコーヒーポット
- 31 追加:たこ師匠が幸子に渡した白い花
- 32 追加:珈琲もう一杯 第8話でぺいが使っていたタコ焼き器
- 33 ドラマの見逃し再放送・ネット放送について
コーヒーを淹れるドリッパースタンドとコーヒーサーバー
The Coffee Registry(コーヒーレジストリー)
Curator pour over stand
青山が使っている3点関節式の実験器具のようなドリッパースタンド、コーヒーレジストリーの「Curator pour over stand」です。真鍮製で土台はウォールナット。節の角度を変えることでいろんなコーヒーサーバー・マグの高さに合わせることができ、ハリオのV60ガラスドリッパーがセットになって販売されたりしています。材質的に真鍮と木の経年変化が楽しめ、使い込むほどに味わいが出るのも魅力。アメリカ製のハンドメイド品で日本の在庫は品薄気味なので、ドラマが始まれば一瞬で入手困難になると思います。

KINTO (キントー)
SCS コーヒージャグ 300ml

コーヒードリップに使っているコーヒーケトル
珈琲考具
ドリップポットITTEKI 700ml ステンレスハンドル
金属加工の産地・新潟県燕市で造られたドリップポット。内径4.5mmの超極細の注ぎ口で、雫や糸のような注湯ができるようになります。ガス火・IHに対応していますが、お湯は別のポットで沸かしてこのポットに移した方が良いです。これをガス火で直接沸かしたら取っ手が熱くなって扱いがちょっと面倒になります。

珈琲豆を挽くコーヒーミル
フジローヤル
みるっこDX スタンダード ブラック R-220
コーヒー豆を挽くのに使っているミルは、フジローヤルの「みるっこDX R-220」だと思われます。コーヒー業界の老舗メーカー・富士珈機が1989年に発売したメイドインジャパンのロングセラー商品。臼がグラインド式で挽き目の精度が高く、コーヒー豆を挽くスピードも速く、故障が少ないのが魅力。手頃な価格なのに業務用レベルの性能を持っているので街の純喫茶などでよく見かけます。価格は5万円くらいですが、ちょっとレトロさを出しつつも良い性能のミルが欲しいという人にはピッタリのアイテムです。

珈琲豆の計量に使っているデジタルスケール
HARIO(ハリオ)
V60ドリップスケール ブラック
青山がコーヒー豆の計測に使っているデジタルスケールは、ハリオのV60ドリップスケールです。重さだけでなくお湯を注いでからの抽出時間も計れる優れもの。お湯を早く注いだり遅く注いだりでコーヒーの味は変わるので、愛用者は多いです。
ちなみに、よく見ると青山一はドリップ時にスケールを使わずに目視と勘でドリップしています。抽出量すら計っていないので職人技といえます。

跳ね上げカウンターテーブルに取り付けられた卓上ミル
SPONG
No.1 卓上固定型 コーヒーミル
移動販売車の跳ね上げカウンターテーブルに鉄製の機械が取り付けられています。これはイギリスのスポング社のコーヒーミルで、ミルの元祖とも呼ばれている歴史的な道具です。1895年に挽肉用の機械を改造して出来たのが始まりで、その後世界中の人に愛用されて100年近く製造されました。万力固定のため楽に豆を挽くことができ、挽き目も均一で高性能。ただ、スポング社は1980年頃に買収され、のちに倒産。現在は新品での入手は不可能、オークションで探すしかない状況です。なお、日本の喫茶器具メーカー・合羽橋ユニオンが復元品の「ユニオン・オリジナルミル」を製造しています。

コーヒー用のお湯を沸かす電気ケトル
T-FAL(ティファール)
電気ケトル 1.2L Justine+ Control
青山が湯沸かしに使っている電気ポット。ロゴが隠されていたので推測ですが、操作盤のデザインなどからティファールの「ジャスティン プラス コントロール」ブラックカラーが近似しています。60℃から100℃まで7段階の温度設定が可能で、低温抽出のコーヒーもすぐに作れます。1時間の温度キープ、目盛り窓、空焚き防止、自動電源オフ機能などがあり、使い勝手も十分です。

コーヒー豆を保存しているキャニスター
Bormioli Rocco(ボルミオリ・ロッコ)
フィド ジャー 0.75L
青山がコーヒー豆を入れているのに使っているガラス製のコーヒーキャニスター。似た形がたくさんあるので確定ではありませんが、イタリアのガラスメーカー・ボルミオリロッコの750mlビンが近似しています。密封の強さに定評があり、食材をオシャレに保存できる人気のアイテムです。

たこ珈琲のショップカード置き
Creative Co-op
鋳鉄製タコ 電話/タブレットスタンド
【amazonで探す】 / 【楽天市場で探す】
「タコ珈琲」のショップカードが立てられていた置き物、こちらの海外製の鋳鉄製タブレットスタンドです。前足2本にスマホが置けるようですが、amazonのレビューでは「携帯電話が立たないぞ!(怒)」と評価は低め。ドラマのように名刺置き、ショップカード置きに使うのが良さそうです。

青山が着ている茶色のバリスタエプロン
sitateru Inc.
胸当てエプロン
青山が着ているエプロンは、飲食店ユニフォーム専門ショップ・sitateruの「BM-FM-FK7159 胸当てエプロン」ブラウンカラーだと思われます。amazon・楽天市場では1枚から購入が可能。価格は4000円前後です。

青山が乗っているカフェキッチンカー(移動販売車)
スズキ キャリイ 移動販売車仕様
フレンチカスタム
タコ珈琲のキッチンカーは、車体がスズキのキャリイ、カスタムは埼玉県戸田市のカスタムカー専門店・株式会社ビーステージの「フレンチカスタム」。無機質になりがちなキッチンカーの内装をカントリー木材を使用することであたたかみのある空間に仕立て上げています。木製の飾り棚や窓などレトロなデザインが魅力で、独自のカスタマイズにも対応可能とのことです。

追加:第2話でミルクを注いでいたミルクピッチャー
UCC上島珈琲
ミルクカップフォーマー MCF30W
第2話の最後の方で青山がコーヒーにミルクを入れるシーン。使っていた道具は、UCCのミルクカップフォーマーです。ボタンを押すだけでホットミルクやふわふわのきめ細かなミルクフォームを作ることができ、3Dラテアートが楽に作れます。

追加:たこ珈琲のウォールフック
Liberty
鋳鉄タコウォールフック
青山のカフェカーの白いたこ型の壁フック、アメリカの家具雑貨ブランド「Liberty」のウォールフックです。4つの触手フックが付いていて鍵やベルト・スカーフなど最大5ポンド(2.2kg)まで掛けられます。価格は11.98ドル、日本円で1300円くらい。amazonや楽天などでは取り扱っておらず、海外でも品薄。輸入雑貨店で見つけるか、どうにかして個人輸入で仕入れるしかなさそうです。

追加:礼の家のエスプレッソマシンとミルと洗浄剤
De'Longhi(デロンギ)
コンビコーヒーメーカー BCO410J
礼(臼田あさ美)の家にあったダメになったコーヒーメーカー、デロンギのコンビコーヒーメーカーです。発売年月は2011年7月23日。ドリップコーヒーとエスプレッソの同時抽出が可能。スチームノズルできめ細やかな泡立ちミルクも作れ、ペーパーを使わないゴールドフィルターでオイル成分のあるコーヒーも作れます。

Melitta(メリタ)
フラットカッターディスクグラインダー ECG71-1B
過去の回想シーンに入ったときにエスプレッソマシンの右隣にあったのが、メリタの電動ミル。コーヒー豆の挽き目を17段階で調整可能。臼式のフラットカッターディスクミルなのでエスプレッソ用の極細挽きにも対応します。価格のわりに高性能、コストパフォーマンスの良いミルです。

Dezcal (デズカル)
湯垢洗浄剤 石灰除去剤
青山が礼のエスプレッソメーカーを修理するのに使った粉は、こちらの石灰除去剤です。デロンギなどのエスプレッソマシンやネスプレッソマシンに付いた石灰成分(カルシウム成分)を溶かしてマシンの詰まりを防止します。

追加:カフェカーのカウンターにあったスチール製の鍋敷き
TORUNE(トルネ)
スチール鍋敷 サークルフラワー
コイントレーの左側にある鍋敷き、キッチン雑貨ブランド・トルネのスチール鍋敷サークルフラワーと思われます。商品サイズは約18cm×16.5cm×高さ1.5cm。表面はクロームメッキ加工がされています。

追加:コーヒー豆をすくうメジャースプーン
TEMPERERAD(テンペレラード)
コーヒーメジャー&クリップ
コーヒー豆をすくうのに使っているコーヒーメジャースプーンは、柄の形状的にIKEA(イケア)でも売っているテンペレラードのコーヒーメジャー&クリップです。真鍮製でアンティーク感がおしゃれ。スプーンひとすくいで約5gが計れ、定価が399円と安価なのですがイケアではすでに生産終了品に。amazon・楽天でプレミア価格がついています。

追加:たこ珈琲のメニュー表と説明文
たこ珈琲のカフェメニューの説明文を知りたかったので何とか読解してメニュー表にしました。
コーヒーの種類は、たこブレンド、季節のスペシャル、ライオネル、フレンチオーガニック、クリスタリーナ、タンジェリン、ナチュレーザ、ラアマの8種類。

なお、「珈琲いかがでしょう」のコーヒーの監修をしている猿田彦珈琲が、コラボブレンド「TAKOブレンド」を予約受注・数量限定で販売しています。8種類の豆をブレンドしていて、使用豆はエチオピア・グアテマラ・ブラジル・インドネシア・エルサルバドル・ケニア・コスタリカ・コロンビア。予約開始即完売を繰り返している人気商品になっています。
追加:第4話「ガソリン珈琲」のゴンザのツナギ
山田辰(YAMADATATU)
つなぎ ab-5650
ガソリンスタンドの店主・ゴンザ(一ノ瀬ワタルさん)が着ている作業着は、山田辰のツナギ ab-5650のレッドです。縮みが少なくシワになりにくい二重構造糸の高級素材・TWOACE(ツーエース)を使用。綿タッチ素材でオールシーズン使えます。

追加:トラック運転手の菊川の家にあったミル
Kalita(カリタ)
アンチックグローブミル #42093
トラック運転手の菊川(野間口徹さん)の家にあった手挽きミルは、カリタのアンチックグローブミル。地球儀が入ったインテリア感のあるアンティークミルで、硬質鋳鉄製臼歯を使用しているので丈夫で長持ちです。

追加:モタエカフェの手挽きコーヒーミルと青い電動ミル
Kalita(カリタ)
ダイヤミル レッド #42137
モタエ(光浦靖子さん)が青山にコピルアクのコーヒーを淹れるときに使ったコーヒーミルは、カリタのダイヤミル・レッド。高さ約30cm、重さ約3kg。インテリアにも使える重厚感のあるアンティーク系ミルです。

富士珈琲機械製作所
The Fuji No.80
モタエカフェに置いてあるアンティークな青いコーヒーミル。これは富士珈琲機械製作所(現:フジローヤル)の「The Fuji No.80」の青カラーです。業務用ミル・フジローヤルR-440の前モデルと思われますが、古い機種なので詳しい情報は得られませんでした。みるっこよりワンランク上の価格帯で、粒度が一定かつ微粉の少ない粉挽きが可能です。

追加:モタエカフェの賞状の右下のコーヒーカップと皿
ROYAL COPENHAGEN(ロイヤルコペンハーゲン)
ブルーフラワー コーヒーカップ&ソーサー
モタエさんの賞状の右下にあるコーヒーカップは、デンマークの高級陶磁器メーカー・ロイヤルコペンハーゲンのブルーフラワーコーヒーカップ。ロイヤルコペンハーゲンを代表する美しいブルーの装飾が施されています。カップのデザインはすべて手描きのため、花の種類や濃淡などはひとつずつ微妙に異なります。

ROYAL COPENHAGEN(ロイヤルコペンハーゲン)
ブルーフルーテッド ハーフレース プレート
大皿も同じくロイヤルコペンハーゲン。ブルーフルーテッドハーフレースプレートです。こちらも手描きで、サイズは複数ありますがおそらく25cmと思われます。

追加:モタエカフェで生徒を試した高級カップ
Meissen(マイセン)
ピンクローズ ティーカップ&ソーサー
モタエが生徒たちに「コピルアクをどうぞ」とコーヒーをふるまう時に使った高級食器は、マイセンのローズティーカップと思われます。名実ともに西洋白磁の頂点に君臨する名窯・マイセンの「マイセンローズ」は最も人気が高く、さまざまな色や描き方で作られています。販売価格は50000円前後。質実であり優美な姿は、おもてなしの席に最適です。

追加:ぺい/杉三平(磯村勇斗さん)の靴と指輪
ECLIPS by maccheronian(エクリプス バイ マカロニアン)
CLASSIC
磯村勇斗さん演じる杉三平(ぺい)が履いている緑と赤のラインが入ったスニーカー、エクリプス バイ マカロニアンのクラシックです。ヨーロッパで人気のシューズブランド・Maccheronian(マカロニアン)を、アジア向けに「ECLIPS ( エクリプス)」としてアレンジ。世界的シューズデザイナー・田中清司氏が手掛けています。

Lolo by TADY(ロロバイタディ)
サンダーリング シルバー オニキス
【amazonで探す】 / 【楽天市場で探す】
杉三平が薬指につけている稲妻柄のシルバーリングは、Lolo by TADYのサンダーリング・シルバーオニキス。芸能人御用達の人気ブランド・TADY&KING(タディアンドキング)が手掛けています。力強く激しい雷は、杉三平のキャラを表しているかのようです。一点一点が手作りのため、在庫切れの場合は2週間から1ヶ月かかります。

追加:第5話でたこ師匠が持っていたザル
パール金属
ステンレスざるストレーナーざる足付
たこ師匠(光石研さん)がコーヒー豆を振っていたザル、大きさ&足の位置的にパール金属のステンレスざるストレーナー18cm足付きが近似しています。焙煎したコーヒーを冷ます用途で振っていたと思われます。
追加:第6話で青山が自主練で使っていた携帯手挽きミル
Porlex(ポーレックス)
ポーレックス コーヒーミル2
たこ師匠にコーヒーを習って自宅で練習している時に青山が使ってた携帯手回しミルは、ポーレックスのセラミックコーヒーミル2だと思われます。今は様々な種類の筒型携帯手挽きミルが販売されていますが、ひと昔前はこのポーレックスのコーヒーミルが代表的な携帯手挽きミルでした。軽量でコンパクト、日本製セラミックの臼刃でそこそこ精度の高いコーヒー粉が挽けます。回し方・力の入れ具合にコツがあり、女性はちょっと扱い辛いかも。一度に約30gの豆が挽け、ワンサイズ小さいコーヒーミル・ミニは一度に20g挽けます。

追加:たこ師匠が頭に巻いているタコ柄の手ぬぐい
金楠水産
たこ手ぬぐい
たこ師匠が頭に巻いているバンダナは兵庫県明石・金楠水産のたこ手ぬぐいと思われます。サイズは40cm×90cm。金楠水産が創業から100年を迎えた2019年に多幸(たこ)柄の包装紙に変更したところ大好評となり、この柄で手ぬぐいを販売する流れになりました。「ご多幸」の熨斗が巻かれた縁起のいい手ぬぐいです。たこ師匠の「たこ」はマンガ原作ではタコのような顔から名付けられていましたが、「多幸コーヒー」という意味も込めているのかもしれません。

追加:第6話で青山がコーヒー豆を自宅焙煎した時に使った炒り器
和平フレイズ
煎りアミ 味道 丸型 AD-6952
【amazonで探す】 / 【楽天市場で探す】
青山が自宅で手網焙煎をしているシーンで使っていたギンナン煎り器、いくつか同じタイプがありますが和平フレイズの煎りアミが近似しています。手網焙煎は火加減が難しく、豆全体に均一に火を通すために網を振り続ける必要があり、けっこう腕が疲れます。また、コンロ周りがチャフ(豆の皮のカス)でめっちゃ汚れるので、青山がやっていたようにカセットコンロでやったほうが後の掃除が楽です。

【手網焙煎の参考動画】
【楽天市場】お試し コーヒー生豆 100g ブラジル トミオフクダ

追加:第7話で2代目組長にコーヒーを入れた時の銅ポット
Kalita(カリタ)
銅ポット ドリップポットスリム 700CU-1
青山が二代目組長にコーヒーを入れた時に使った銅色のポットは、カリタのドリップポットスリム 700CU。移動販売車で主に使っている珈琲考具のドリップポット・ITTEKIと同じ新潟県燕市製。職人の手で作られた工芸品と呼べるクオリティで、お値段20000円越えの高級ポットです。欠点は、湯量コントロールが難しく、熱伝導が良すぎて取っ手が熱くなりやすく、サビのお手入れが面倒な点。手間のかかる子ですが、味わい深く美しいポットです。

追加:2代目組長にコーヒーを振る舞った時のカップについて
kobiki
しのぎティーカップ 加藤仁志
青山が2代目組長(内田朝陽さん)にコーヒーを振る舞った時に使ったカップ。この模様はよく使われているものなので特定しきれなかったのですが、探したなかで一番デザインが似ていたのが陶芸家・加藤仁志氏のしのぎカップでした。この縦に入ったスジは日本の伝統的な陶芸技法「鎬(しのぎ)」によるもの。ヤクザが収入を得るための手段「シノギ」に掛けていると思われます。ドラマ制作陣のカップ選びのセンスが巧みすぎて感動しました。

追加:最終話「ポップ珈琲」で幸子(市毛良枝さん)が使っていたドリッパー
Kalita(カリタ)
102-ロト ブラウン
たこ師匠が愛した人・幸子が使っていた茶色のドリッパーは、カリタの102ドリッパー。陶器製で、2杯~4杯用の三つ穴式。プラスチック製のドリッパーと違って、ペーパーフィルターを乗せて一度湯通しすれば保温が効いてコーヒーが冷めにくくなります。陶器は落としたりしたときの破損率が高いのですが、質感・色味的におしゃれです。和服にも似合う色です。

追加:若い時の幸子(森迫永依さん)が使っていたコーヒーポット
Kalita(カリタ)
コーヒー達人 ペリカン 1L ホワイト
若かりし頃の幸子が使っていた白いポットは、カリタのペリカンポット。こちらも102ブラウンと同じく「ひと昔前のコーヒービギナーにおすすめ」のケトル。ホーロー製で直火にも対応。今流行している細口ケトルに比べて太くお湯が出るので調節が難しいです。ただ、冷たさを感じるステンレスとは違ってホーローならではのあたたかみがあるので、陶器ドリッパーやホーローマグなどと合わせると良い感じにインテリア映えします。

追加:たこ師匠が幸子に渡した白い花
マーガレット
若かりし頃のたこ師匠が幸子に「おみやげ」と言って渡した白い花はマーガレットと思われます。花言葉はいくつかありますが、代表的なものは「真実の愛」です。

追加:珈琲もう一杯 第8話でぺいが使っていたタコ焼き器
ネオーブ(NEOVE)
たこ焼き器 レッド NWT-1865AR
サイドストーリー「珈琲もう一杯いかがでしょう」の最終話でぺいが使っていたタコ焼き器はネオーブのたこ焼き器。2000円前後で買えるお手軽タコ焼き器で、スイッチはON/OFFだけの簡単操作・こびりつきにくい2層フッ素コーティングプレート・縦置き収納可のコンパクトサイズとお値段以上の性能をもっています。

ドラマの見逃し再放送・ネット放送について
以上、わかる範囲でコーヒー道具の特定をさせて頂きました。
新しく見つけたアイテムが特定できしだい書き加えていきたいと思います。
「ネットもテレ東」の見逃し放送は期間終了となりました。ネットTVのparaviなら1話から全話視聴できます。
■paravi(パラビ)「珈琲いかがでしょう」
https://www.paravi.jp/title/65881
(※要会員登録。2週間無料視聴可能)
また、本編終了後のアナザーストーリー「珈琲“もう一杯”いかがでしょう」もParaviで配信されています。
■paravi(パラビ)「珈琲”もう一杯”いかがでしょう」
https://www.paravi.jp/watch/68492

THE やんごとなき雑談
中村 倫也 (著)

「珈琲いかがでしょう」Blu-ray BOX / DVD BOX
小沢健二
「エル・フエゴ(ザ・炎)」
扶桑社ムック
「珈琲いかがでしょう」公式ビジュアルBOOK
