マイカー登山で心配なのが、車上荒らし。
登山口最寄りの駐車場が有人だったり監視カメラが付いていれば安心なのですが、山道脇のスペースに停める場合などは車上荒らし被害に遭う可能性があります。
車上荒らしの被害を防ぐには何が有効なのか、調べてみました。
目次
実際の登山中の車上荒らし被害事例について
まずはインターネットで「登山口での車上荒らし被害」を検索。いくつか被害事例をピックアップしてみました。
2017年7月9日 北海道札幌 無意根山
後部の窓ガラスが粉々に割られていました。着替えを入れていた小さいバックを見えないように置いたつもりでしたが、そのバックを目当てにやられました。札幌近郊の登山では車上荒らしが多いのは聞いていたので貴重品は車内に置くようなことはありませんが、まさかどうでもいいようなバックと着替えを持っていかれるとは・・
2018年05月01日 中央アルプス烏帽子岳
鳩打峠駐車場に6:00 到着。(中略)13:40下山、リアゲートを開け着替えなどを済ませ、運転席を開けようと思った時に、異常を発見。キーシリンダを破壊された無残な状態でした。
(中略)カギを壊したもののロックを解除出来なかったようで車中は荒らされませんでした。
2011年12月 丹沢山 塩水橋駐車スペース
無事に、下山したら、愛車の中で、車上荒らし犯が、お仕事中…(゚゚;)エエッ 警察を呼ぼうとしたら、携帯は、圏外…(>_<)
ドM気味の私でも、手錠や足かせ・ロープ等は、持っていないので、犯人を拘束する事も出来ず、撮影するのが精一杯で…(/--)/
2007年3月10日 雲取山登山口 三条の湯への駐車場
Canon製の300mmの望遠を盗られた
2004年10月3日 札幌岳 駐車場
帰り支度を整え終わり、被害に遭われた1台の車の男性に話を聞くと、「ドアの鍵が壊せなかったようで、後の窓を割られた。」「車のトランクも開けられ、いつもは持って登るのに、今回たまたま中に置いてあったサイフを盗られてしまった。」
2000年9月2日 裏三つ峠 駐車場
下山して温泉に向かい途中、後輩の一人が財布の中のお金がなくなっていると騒ぎ出しました。車内が荒らされた様子がまったくなかったので、おそらく財布のみを狙った犯行と考えられます。車検証や免許証は被害に遭いませんでした。
日付不明 中央アルプスの伊奈川ダム上駐車場
明らかに登山者とは思われない外国人を含む数人が、停めてある数台の車を覗き込んでいたことがありました。
人目の無い山奥であるだけに、車上狙いの防犯対策は気をつけねばと思った次第です。
日付不明 新潟県の大源太山
朝8時頃から4人で登り出し、午後3時頃疲れ果てて駐車場へ戻ってきたところ、車上荒しにやられ4人全員のバックを盗られてしまった。
中には財布や免許証、また、10万円するメガネもすべてやられ トホホ・・・!
日付・登山先不明
数台で登山に行った帰り、車に戻ると女性の車だけが見事に荒らされ下着だけが盗まれていた。それ以来、ひとけのない駐車場へ置く時は10年落ちの軽自動車おっさん仕様で行くようにしている。
登山口の車上荒らし対策アイテムについて
登山口での車上荒らしを防ぐにはどうしたらいいでしょうか。
JAFの公式ページ内「クルマ何でも質問箱」のページに、盗難防止アイテムについて質問がありました。
[Q] 盗難を抑止するためのアイテムについて教えて [A]乗り逃げ防止対策にはステアリングを固定してしまうタイプ。車上荒らしには振動等を感じ取るセンサータイプが有効です。
ハンドルロックは「車両自体の盗難」対策には有効ですが、登山口で車自体が盗まれたという事例は見当たりませんでした。ほぼ「荷物かお金」を盗られています。
車上荒らし対策のセンサーについては、警報が鳴り響いても辺りに人がいなければ無意味です。窓ガラスを割って警報が鳴っても、車内のカバンや袋をサッと掴んで10秒くらいで現場から逃走できます。
また、駐車監視のドライブレコーダーを付けてステッカーを貼っても、中のSDカードを抜かれたり本体ごともぎ取られたらどうにもなりません。(むしろ転売できます)
犯人の狙いから推測するに、車上荒らしの犯人が車内のバッグを見て「やる気になる」のが大きな原因のようです。
非常に面倒で古典的ですが、車にボディーカバーをかぶせるのが一番手軽で有効な手段なのではないでしょうか。
通常は雨や紫外線から車を守るために自宅のガレージなどで使用される車体カバー。実はこちらも車上荒らし対策に有効なグッズの1つです。
カバーで覆われていると車内の様子がわからないため目当ての貴重品や装備があるのか物色できず、リスクを犯してまで犯行に及ぶべきかを判断しにくくするからです。
ボディーカバーを被せれば車種や新古車の判別もしにくいので「新しくて高い車だ、中の荷物も高価かもしれない」という印象を犯人に持たせないメリットもあります。
できるだけ有人の駐車場を使うようにしたいです
登山口の近くまで車で入って登り始めれば行動時間を大きく削減することができますが、監視員がいない山道脇スペースへの停車は車上荒らしのリスクが高まります。
出来る限り有人の駐車場や監視カメラ付きの駐車場を使うようにして、山中の無人スペースに停めるときは「車上荒らしに遭っても仕方がない」という気持ちで車体カバーや荷物隠しなどの対策をするしかないようです。
楽しい登山の想い出を一瞬で打ち砕く車上荒らし。被害が1件でも減ることを祈っています。
MYS
ボディーカバー まもるくん(軽自動車~ワゴン車)
【amazonで探す】 / 【楽天市場で探す】
スズキ(Suzuki)
セキュリティアラームステッカー盗難警報装着車
サンワサプライ
セキュリティボックス SL-86
【amazonで探す】 / 【楽天市場で探す】