引用:【youtube】カップヌードル 残ったスープ固めるパウダー「汗ばむ季節 篇」
3月29日に「カップヌードルの残り汁を固めるパウダー」が発表されました。日清食品と小林製薬による共同開発で、カップ麺を食べた後の「残り汁問題」をパウダーで固めて「燃えるごみ化」して解決できるというもの。
ツイッターなどでは全体的に好評だったこのパウダーについて、いくつか気になった点があったので調べてみました。
目次
残ったスープ固めるパウダーの1袋の値段はいくらなのか? ネット通販で買えるのか?
引用:【youtube】カップヌードル 残ったスープ固めるパウダー「汗ばむ季節 篇」
この「カップヌードル 残ったスープ固めるパウダー」は、キャンペーン用の配布グッズのため現在購入することはできません。
日清カップラーメンの対象商品を買うとオマケとして配布され、10000包分の在庫が無くなったらキャンペーンは終了します。
また、非売品指定で転売等が禁止されています。
ほかの市販のパウダーが代用品にならないのか?
引用:【amazon】ケニス 超吸水性樹脂 (高吸収性ポリマー)
「カップヌードル 残ったスープ固めるパウダー」の詳しい成分は公表されていないようですが、おそらくこのような吸水ポリマーなどを使っていると思われます。amazonで200gが1995円です。(2021/3/31の価格)
このポリマー材なら15gくらいでカップラーメン1杯分の汁を吸水できます。コストとしては1回150円くらいです。
そもそも残ったスープを固める行為は必要なのか?
引用:【youtube】カップヌードル 残ったスープ固めるパウダー「汗ばむ季節 篇」
一見便利そうな「カップラーメンのスープを固める」という行為。ピクニックやちょっとしたアウトドアなら非常に便利なのですが、登山においてはナルゲンに入れて汁ゴミを持ち帰る方法がすでに広く知られています。
nalgene(ナルゲン)
広口カラーボトル 500ml
密封可能なボトルを持っていけば、残り汁はもちろんのことコーヒーの使用済みカスなど水気の多いゴミも入れられ、何度でも繰り返し使えます。
欠点は「ボトルを持ち運ぶぶんの荷物の体積が増える」「ボトル再利用時に洗ったりする手間が増える」という点などです。
他に注意点としては、残り汁をナルゲンに入れて持ち帰ったとして、台所の流しなどでそのまま捨てると排水管に油脂分が付着して排水詰まりの原因になります。
排水管の清掃業者によると4倍量のくらいの水やあたたかい湯で中和しながら流せば配管への汚れの付着は抑えられるそうです。
下水道や環境のことを考えれば燃えるゴミ化が理想的
なお、下水道水道局からするとラーメンの残り汁はできるだけ燃えるゴミとして処理してほしいそうです。
東京都下水水道局に聞いてみた。すると、結論から言うと、「流し台にもトイレにも極力流さないようお願いしたい」とのことだ。(中略)過去には積もり積もった油の塊が東京湾に排出されるということも起こったこともあるというのだ。
引用:ロケットニュース24【徹底議論】食べ残したカップ麺のスープはどう捨てるべきか / 流し台? それともトイレ?
ラーメンの汁200ミリリットルをそのまま海に捨てたら、魚が住める水質にするために風呂おけ3.3杯分(1,000リットル)の水が必要だそうです。
自然を愛する登山好きとしては、ラーメンの残り汁による環境負荷を少しでも低減するために「残り汁の燃えるゴミ化」に賛同したいと思います。
固めるパウダー付きの商品もラインナップに加わればいいのではと思います
カップラーメンの残り汁問題、固めるパウダーが付属したアウトドア用のカップラーメンをシリーズ化してもいいのではないでしょうか。
商品価格がどれくらい上がるのかはわかりませんが、残り汁の環境負荷を気にする層には好意的に受け入れられるのではと思います。
残ったスープ固めるパウダーを使ってみたい人は、日清のオンラインストアにて商品購入をお申込みください。
■日清オンラインストア「残ったスープ固めるパウダー」
https://store.nissin.com/jp/special/katameru_powder/
※ 購入には日清食品グループ オンラインストアの会員登録が必要です。リンク先ページに掲載している商品のみがキャンペーンの対象で、10000包の配布が終了しだいキャンペーンが終了します。
nalgene(ナルゲン)
広口カラーボトル 500ml