登山でコーヒーを楽しむ動画「山と珈琲」。7月分は日本200名山・近畿百名山の武奈ヶ岳(滋賀県)で山コーヒーを楽しんできました。
【山と珈琲】霧の武奈ヶ岳でカフェ・ナポレターナ
https://youtu.be/jQxiVk3xMgw
(フルハイビジョン画質1080p・PCブラウザ推奨)
【武奈ヶ岳の場所】
https://goo.gl/maps/G24UmEGzz2N2
(googlemap)
【所感】
武奈ヶ岳の西側・坊村からスタート。最初から1時間くらい樹林帯の急坂が続きますが、そこさえしのげば稜線歩きが楽しめます。なお、この御殿山ルートにて7月上旬にスズメバチの被害に遭った方がいらっしゃったようで、途中に注意喚起の看板と巻き道がありました。
私が通った時にはルート上にハチはいませんでした。ですが、スズメバチのシーズンは春から秋。特に秋は数も増えてきます。地面の下に隠れた巣を踏まないよう十分ご注意下さい。
下界の天気予報は昼から晴れ。ところが、山の上は一面の霧。東側の琵琶湖は下山時までずっと霧に隠れていました。
ただ、個人的にはこんな山霧の中を歩くのも趣きがあって好きです。何より、一番の目的は山の上で飲むコーヒー。眺望は「出会えたらラッキー、ダメなら今度」がモットーです。
こちらが今回の山コーヒーアイテム「カフェ・ナポレターナ」。イタリアのナポリ地方で親しまれている、古き良き直火式コーヒーメーカーです。使い方の流れはこんな感じです。
1.パーツを分解する
2.下のボイラー容器に水を入れる
3.バスケットにコーヒー粉を詰める
4.パーツを組み立てて、火にかける
5.沸騰してボイラー容器の穴から水が噴き出たら、火から降ろして上下をひっくり返す
6.お湯がバスケットを通ってサーバーにドリップされる
7.お湯が落ち切ったら出来上がり
ナポレターナは、直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)のように圧力がかかる訳ではなく、あくまで「透過式ドリップ」です。利点としては、ペーパーフィルターを使わないためコーヒーオイル成分も抽出できる点、ケトルでハンドドリップをする手間がいらない点、容器を落としても壊れにくく頑丈で洗いやすい点、ひっくり返すという作業が面白い点などです。
多少かさばりますし連続抽出もしにくいのですが、ナポリの庶民に愛されたコーヒー文化を想いながら飲むと、また格別の味わいになります。
ピクニックのような軽登山だったり車で山の上まで移動したりで、ちゃんと山を登るのは久しぶり。ここ最近はデスクワーク漬けだったのもあり、翌日はしっかり全身筋肉痛になりました。
心地いい疲労感と、山の解放感と、ナポリ式のコクの深いコーヒー。この一杯でまたしばらく街での仕事を頑張れそうです。心身をリフレッシュさせる、至福の一杯になりました。
【今回のコーヒー登山装備】
ILSA(イルサ)
カフェ・ナポレターナ
このナポレターナ、楽天市場では5000円くらいで買えますが、何故かamazonは2016年7月現在で15000円くらいに高騰しています。使ってみたいという人は楽天市場からご購入下さい。しかも楽天市場の店舗ではガスセーフティ(簡易ゴトク)もおまけで付いていてお得です。このガスセーフティは直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)やジャズベ(トルココーヒー)にも使えてとっても便利です。
Porlex(ポーレックス)
セラミック コーヒーミル2 ミニ
ゆったりとした時間を楽しむなら、手挽きミルは欠かせません。コーヒー豆は挽いた瞬間に香りの大半を放出してしまいます。新鮮で濃厚なコーヒーの香りと山の緑の匂いが混じるのを楽しめば、山コーヒーの味わいは一段と深くなります。中のセラミック刃はさすがメイドインジャパン、とても挽きやすいです。最軽量クラスでコンパクト、持っておきたい定番のアウトドアミルです。
PRIMUS(プリムス)
P-153 ウルトラバーナー
名器と謳われるプリムスのP153ガスストーブ。買って数年してもいまだに故障知らず、さすが信頼度の高いモデルです。たくさんのメーカーが色んな登山用コンパクトガスストーブを販売していますが、イワタニプリムスのガスカートリッジが一番安いのでランニングコストを考えるとプリムスがおすすめかなと思います。
snow peak(スノーピーク)
チタンシェラカップ E-104
山でコーヒーを飲むならコレ。山屋御用達のシェラカップ。目盛りがついているのでちゃんと計量してコーヒーや料理を作る事ができて便利です。チタン製なので、薄くて軽いくせに丈夫。直火にかけられるのでコーヒーが冷めても簡単にあたためることが出来ます。日常生活で使うと「山の雰囲気」が自宅にいながらにして味わえます。バーベキューでこれを持ってると取り皿にもなって便利です。
ソト(SOTO)
ミニポップアップテーブル フィールドホッパー ST-630
【amazonで探す】 / 【楽天市場で探す】
隠れた名脇役、超軽量のポップアップテーブル。山コーヒーを作る時に水平の台があるとかなり便利です。このSOTOのフィールドホッパーは広げるとA4サイズの大きさになり、重さもわずか395g。たわまず安定感があり、開け閉めも一瞬でサクサク。良く出来た、優れた名品です。