ついに封切りとなりました。山岳映画「エヴェレスト 神々の山嶺」。5000mの高地での過酷なロケは1か月にも及んだとの事で、本格的な登山作品となっています。
映画サイトの感想やツイートでは「山に挑む岡田さんと阿部さんの迫真の演技に見入った」「壮大だった」という意見と、原作小説が有名で良すぎたのか「何かこれじゃない」「残念」という感想も。ちなみにyahoo映画の評価は星3.06(評価:287件 公開2日目現在)で、ちょっと厳しい立ち上がりです。
映画の内容も楽しみですが、個人的にはどのような実在登山ウェアが使われたのかが気になります。予告編や公式サイトの画像など、現在わかる範囲でどんなウェアや機材を使っているのか、実際に売っているのかどうかを調べてみました。
目次
映画エヴェレストで岡田准一さんが使っているカメラ
まずは山岳カメラマン深町誠を演じる岡田准一さんが使っているカメラは、こちらです。
Canon(キャノン)
New F-1
30年近く前のフィルムカメラ、Canon(キャノン)のNew F-1。1980年当時のキャノンを代表するカメラで、プロフェッショナル用としてどんな過酷な状況でも撮影を敢行できる極めて高い信頼性を有しています。今もなおファンが多い名機です。
阿部寛さんが着ていたダウンジャケット
登山家・羽生丈二を演じる阿部寛さんが着ているこの極厚のダウンジャケット。
mont-bell(モンベル)
ベンティスカ ダウンジャケット
衣装提供をしているアウトドアブランド・モンベルの極寒地仕様のダウンジャケット「ベンティスカ」です。超高品質ダウン「EXグースダウン」を採用し、表地には世界最高レベルの撥水性を誇るポルカテックス加工が施され、雪が付きにくくなっています。次のシーズンの秋冬あたり、TV放送を受けてこのダウンを着る人が増えるのではないでしょうか。
羽生丈二が使っているピッケル(アイスアックス)
羽生が氷壁を登るシーンで使用しているピッケルはこちらです。
KAJITAX(カジタックス)
スペシャリスト Mark 2
90年代を代表する名アックス、KAJITAX(カジタックス)スペシャリスト Mark 2。カジタックスは2010年に廃業しましたが、翌年モンベルが事業継承し「モンベル・カジタックス」としてその技術を引き継ぎました。
カジタックスのスペシャリスト、シャフトがストレートではなく曲っているタイプの復刻版がモンベルwebショップで販売されていました。(※現在は終売しています)
岡田准一さんが使っているサングラス
岡田さんが頭に乗せているサングラスはこれが近似しています。
mont-bell(モンベル)
PLトレッキンググラス ブラック/ブラック
モンベルのサングラスの中から似たデザインを探してモデルを特定。おそらくこの「PLトレッキンググラス」だと思われます。スポーティなプラスチック・フレームを採用した軽量サングラスで、寒冷地でも使用可能。UVカット率は99%以上です。
岡田准一さんのオレンジのダウンジャケット
撮影:書店の映画記念展示にて(許可取得済み)
こちらの右側のウェアが、岡田准一さんが映画で着ていたのと同じモデルのジャケット。
montbell(モンベル)
ポーラーダウン パーカ サンセットオレンジ
モンベルの極地モデルのダウンジャケット「ポーラーダウン」です。色はサンセットオレンジ。南極観測隊や極地冒険家の意見を取り入れた暖かくて機能的で頑丈なウェア。エベレスト登山にうってつけの服です。
深町のザックはアルパインパック50の旧モデル
深町が背負っている黄色のザックはモンベルの「アルパインパック50」です。
montbell(モンベル)
アルパインパック50
色はHONEY(ハニー)ですが、こちらの色は旧モデルのため現在は販売されていません。なお、アルパインパックの「ZEROPOINT」のロゴも旧ロゴになっているという徹底ぶりです。
時代に合わせて取り揃えた、気合の入った道具選定でした
以上、映画「エヴェレスト 神々の山嶺」に登場するウェア・道具の特定でした。映画の時代背景が1993年という事で、できる限り90年代当時のアイテムが採用されています。素晴らしいこだわりだなと思います。
「神々の山嶺」、原作の小説はだいぶ前に読みましたが、山好きなら確実に楽しめるかと思います。登山の描写はもちろん、謎を解明するサスペンス感が面白かったです。
【amazon】神々の山嶺 上・下 全2巻セット (集英社文庫)
【amazon】神々の山嶺 全5巻セット (集英社文庫―コミック版)