引用:(C)ドラマ「ゆるキャン△」製作委員会
1月9日からテレビ東京系列で始まった「ゆるキャン△」。人気キャンプマンガがアニメになり、ついに実写にもなりました。主人公・志摩リン演じる福原遥さんの適役っぷり、キャスティングも芝居もばっちりでした。各務原(かがみはら)なでしこ役の大原優乃さんや他の出演者陣も再現度が高いうえ、変なドラマアレンジも無い。制作陣の原作愛・キャンプ愛が感じられる仕事ぶり、これからキャンプを始めてみたい人に安心しておすすめできるドラマだなと思いました。
【見逃し放送】Amazon Prime Video「ゆるキャン△」
登山道具・キャンプギア特定班として気になるのが、実際にドラマで使っているキャンプ用品。原作と同じ道具を使っているのか。ドラマオリジナルなのか。どこのブランドのどんなアイテムを選んだのかを比較・特定していきたいと思います。
目次
- 1 ゆるキャン△実写ドラマ 第1話 キャンプ道具特定
- 1.1 志摩リンのキャンプ用品
- 1.2 志摩リンが乗っていた自転車
- 1.3 なでしこが乗っていた自転車
- 1.4 なでしこが巻いていたピンクのマフラー
- 1.5 志摩リンが自転車に積んでいたシュラフ
- 1.6 志摩リンのグリーンのマット
- 1.7 コーンスープを飲むのに使ったマグ
- 1.8 斉藤恵那(志田彩良さん)が着ていたプルオーバー
- 1.9 ドラマで使っていたナタ
- 1.10 リンが薪拾いに使っていたトートバッグ
- 1.11 各務原桜(柳ゆり菜さん)が運転していた車
- 1.12 大垣千明(田辺桃子さん)がかけているメガネ
- 1.13 志摩リンのグレーの手袋
- 1.14 志摩リンが履いていたムートンブーツ
- 1.15 志摩リンが羽織っているポンチョ
- 1.16 志摩リンが膝に掛けていたブランケット
- 2 【ゆるキャン△実写ドラマ 第2話 キャンプ道具特定】
■追記(2021.4.3)
ドラマ開始から1年が経っているので特定アイテムの一部はすでに廃番・欠品となっています。何卒ご了承ください。
ゆるキャン△実写ドラマ 第1話 キャンプ道具特定
志摩リンのキャンプ用品
ソト(SOTO)
マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター
ドラマでリンが使っていたバーナーは、原作と同じSOTOのウインドマスターでした。別売りの4本ゴトクもしっかり選んでいます。ウインドマスターはその名の通り「風に強い」バーナーで、強風下でも安定した火力を維持。標準セットは3本ゴトクですが、別売りの大型4本ゴトクを付ければ17cmまでのコッヘルに対応します。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)
アルミロールテーブル M-3713
ドラマで使っていたテーブル、これもアニメと同じキャプテンスタッグのロールテーブルです。サイズは幅40cm×奥行29cm×高さ12cm。収納サイズは7cm×6cm×長さ40cm。本体重量は700gで、耐荷重は30kg。安価で使い勝手が良いので愛用するキャンパーが多い名品です。
Coleman(コールマン)
パックアウェイ ソロ クッカー セット
リンのクッカーも、原作に忠実にコールマンのクッカーセットを揃えてきました。熱伝導が良いアルミ製の1人用クッカーセット。持ち手が熱くなりにくいシリコンハンドルに、内側は汚れや焦げ付きを落としやすいノンスティック加工、滑りにくいスパイラル加工など使い勝手に優れています。
Klean Kanteen(クリーンカンティーン)
インスレートクラシックボトル 20oz 592ml
リンが使っていた銀のボトル。これも原作と同じくクリーンカンティーンのボトルを使っていました。クリーンカンティーンを象徴するクラシックなボトルデザインが魅力。本体の材質は18-8ステンレス。重量が346gでちょっと重いですが、ダブルウォールの真空断熱構造で保温・保冷能力にも優れています。口が広いので冷蔵庫の氷も入り、熱い飲み物も飲みやすいです。別売りのスポーツキャップを付けると片手で飲みやすくなります。
montbell(モンベル)
ムーンライトテント3型
しまりん効果で再販と完売を繰り返すモンベルのムーンライトテントも原作通り。サイズも原作と同じく3型でした。ムーンライトテントの発売は1979年。モンベルテントの中で最も歴史のあるモデルで、商品名の通り月明かりの中でも素早く設営できるテントです。三角の入り口が特徴的で、3型は特に室内空間が広く快適。対応シーズンは春~秋なので、冬キャンプで使う場合は冬用シュラフなど防寒対策をしっかりしておく必要があります。
エリッゼ(ELLISSE)
鍛造ペグ エリッゼステーク
テントの隅に打ち込んでいた杭は、エリッゼステークでした。アニメでは頭が丸い標準ペグを使っていたので、変更となっています。熱した鋼材に強力な圧力を加えることで生まれた、優れた強度を持つペグ。固い地面でもペグが曲がらずに打ち込む事ができます。断面が楕円形なのでペグがくるくる回らず、砂利や石が混じった地面でも入り込んでがっちり固定します。原作とは異なりましたが、しまりんの「キャンプ慣れ」を表している良いチョイスです。
ジェントス
LEDランタン エクスプローラー SOL-036C
テントの入り口に掛けられたランタン、これも原作準拠のジェントスのエクスプローラーでした。380ルーメンタイプです。防滴仕様で連続点灯時間は14時間~150時間。光の色を3色(白色・昼白色・暖色)使い分けられ、キャンドルの火のようなゆらぎモードもついています。単3形乾電池を6本も使いますが、380ルーメンの明るさが長時間持続するのは魅力的。底面のフックで逆さに吊る事もできるなどがついているため逆さ向きでも引っ掛けることができ、使い勝手にも優れています。
Helinox(ヘリノックス)
グラウンドチェア
リンが使っていたローチェア、ヘリノックスのグラウンドチェアでした。原作ではALITE(エーライト)のチェアだったのですが、ヘリノックスに変更となりました。エーライトは倒産して激レア品となってしまったので、この変更は仕方ないかもしれません。
グラウンドチェアはヘリノックスチェアの中でも座面が低いロータイプモデルで、座った時の姿勢が楽になる深めのシート設計。サイド部がメッシュ素材で通気性も優れています。
志摩リンが乗っていた自転車
DAHON(ダホン)
Speed Falco
リンが乗っていた自転車はdahonのスピードファルコ2020年モデル、ガンメタルカラーでした。これはアニメとほぼ同じ。アニメは前輪のフォークの色がシルバーでしたが、実写はブラックです。
スッキリとした見た目のクロモリフレーム。クロムモリブデンならではの「しなり」とETRTO451ホイールにより伸びのある走りが楽しめます。ただ、これでキャンプ道具を積んで坂を登るのはかなりきついと思います。リン役の福原さんはかなり足がパンパンになったのではないでしょうか。
なでしこが乗っていた自転車
DAHON(ダホン)
Boardwalk D7
なでしこが乗っていた自転車は、同じくdahonのボードウォークD7。カラーはボルドーです。これもアニメを忠実に再現しています。
鮮やかなカラーリングのヨーロピアンスタイルバイクで、フレームはクロモリ。7段変速で多少の坂にも対応します。ハンドル高は10cm幅で調整可能です。
なでしこが巻いていたピンクのマフラー
WEGO(ウィゴー)
WG/(L)ボアマフラー
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なでしこのピンクマフラー、ボアのものは複数あるのですがおそらくこのWEGOのマフラーが色味・質感・長さ的にも近いのではないかと思います。生地にホールが開いているので前面でクロスするだけで簡単に巻ける手軽なマフラー。長さ101cm、幅は19cmです。
志摩リンが自転車に積んでいたシュラフ
deuter(ドイター)
Exosphere エクソスフィア
リンが自転車に積んでいたシュラフはドイターのエクスソフィアでした。原作ではドイターのスターキャッチャーのようなのでこれも変更点です。エクソフィアは2007年頃に発売されたモデルで、-4℃まで対応。横方向に25%の伸縮性があるサーモストレッチ・コンフォートシステムを備えています。本体重量は1400g、中綿量は610g。現在は廃盤になっています。
志摩リンのグリーンのマット
イスカ(ISUKA)
コンフィライトマットレス
リンが使っていたマットはイスカのコンフィライトマットレスでした。福原さんが膨らましていた様子から、長さが120サイズのもののようです。アニメと同じグリーンの色味、忠実に再現しています。
空気を入れるタイプのインフレータブルマットなので、収納サイズが直径12cm×長さ27cmとかなりコンパクト。膨らました時の厚さは32mmで、地面の冷気を遮ってくれます。軽量性と耐久性に優れたナイロン30Dを使用し、ノンスリップ加工も施されています。
コーンスープを飲むのに使ったマグ
スノーピーク(snow peak)
チタンダブルマグ
テント設営後、コーンスープを飲むのに使ったマグはスノーピークのチタンダブルマグでした。アニメでは取っ手が固定タイプでしたが、折りたたみタイプに進化しています。
スノーピークのチタンダブルマグは、チタン製で軽く、二重構造で飲み物の温度をある程度キープできます。私も同じものを持っていて山コーヒーでよく使っていますが、デザインもオシャレで気に入っています。なお、「真空」の二重構造ではないので保温性能はそこそこ。同社の後発品・ステンレス真空マグは真空なので保温性に優れています。重さも4gしか変わりません。
斉藤恵那(志田彩良さん)が着ていたプルオーバー
patagonia(パタゴニア)
ウィメンズ・ライトウェイト・シンチラ・スナップt・プルオーバー
リンの友人・斉藤恵那(志田彩良さん)が着ていた服は、パタゴニアのシンチラスナップTプルオーバー。ドラマ使用の柄は旧モデルの限定色でカラー・型番は不明です。なお、アニメ1話ではメッセージのみの会話で恵那は登場していません。
4つのスナップボタンを施した前立てと、襟&胸ポケットのクラシックなデザインがさり気ないアクセントになっています。生地は軽量の両面起毛ポリエステル・フリース製。通気性・伸縮性があり、暖かく快適。初冬・春先に軽く羽織るのにも使えます。
ドラマで使っていたナタ
越後鍛冶 味方屋作
サヤ鉈 180mm
ドラマで使っていたナタは、公式にコラボ商品も発売された味方屋作のサヤ鉈でした。新潟三条で100年以上の歴史をもつ加治屋のナタで、伝統手法の「鋼付け」により長切れする刃に仕上がっています。錆びにくく、曲線ハンドルも持ちやすく、両刃仕様のものは薪割りにも使えます。永く使いたい逸品。
リンが薪拾いに使っていたトートバッグ
L.L.Bean
ボートアンドトートバッグ オープントップ
リンが薪拾いに使っていたトートバッグはエルエルビーンのボートアンドトート。アニメをばっちり再現しています。このトートバッグはL.L.Beanの定番商品で、1944年に氷の塊を運ぶためのバッグとして発売されました。24オンスのキャンバス地を使用した丈夫な作りなので薪運びにも充分耐えられます。
各務原桜(柳ゆり菜さん)が運転していた車
【引用:WEB CARTOP】
日産
ラシーン(Rasheen)
なでしこの姉、各務原桜(柳ゆり菜さん)が運転していた車は、原作と同じ日産ラシーン。ライトの丸目などカスタムされています。色も合わせているうえに、ナンバープレートの「56-56」も完全に再現しています。(※ ゆるキャンファンの人から借りたものだそうです)
ラシーンは1994年から2000年の6年間販売されたクロスオーバーSUV。名前は「羅針盤」が由来で、車体色のブルーカラーは通称「ドラえもんブルー」。日本だけでなく海外でも高く評価され、中古車は根強い人気があり、ラシーンを専門に扱う中古車販売店もあります。なお、アニメではなでしこの引っ越しにより6話からナンバーが「浜松 す51-758(すごい名古屋)」に変更になっています。ドラマの車もナンバーが浜松に変わるのでしょうか。
大垣千明(田辺桃子さん)がかけているメガネ
Zoff(ゾフ)
SMART Skinny
野外活動サークルの部長・大垣千明(田辺桃子さん)がかけているメガネ、Zoffのスマートスキニーが近似しています。細みのフォルムが特長のスキニーモデルで、高機能素材ULTEM樹脂により柔軟性・軽量さ・掛け心地に優れています。この部長も再現度高いです。
志摩リンのグレーの手袋
mont-bell(モンベル)
クリマプラス100 プリント ミトン
リンがテント設営シーンから使っていたグレーの手袋は、モンベルのクリマプラス100ミトン。カラーは#53です。ストレッチ性のある中厚手のフリース素材を使用。ミトンとしてだけでなく、指先を出した状態にもできるので細かい作業をする時に楽です。
志摩リンが履いていたムートンブーツ
TITICACA(チチカカ)
キルティング ブーツ
リンが履いていたムートンブーツは、チチカカのキルティングブーツでした。アニメ原作はワインレッドに近い色味だったので少し色が薄くなっています。
前面はムートン素材にステッチがあしらわれ、背面部にはキルティングと刺繍が施されています。内側はファーなので足先を保温してくれます。
志摩リンが羽織っているポンチョ
Desigual(デシグアル)
KNITTED PONCHO SOFT
リンが羽織っているポンチョ、おそらくこのデシグアルのニットポンチョです。カラーは「ブラック系1」。網模様の組み合わせがおしゃれな、フリンジ付きのハイネックポンチョ。デシグアルはスペイン発のファッションブランドで、スペイン語で「他とは違う」という意味です。冬キャンプをソロで楽しむ女子・しまりんは、確かに「他とは違う」キャラです。
志摩リンが膝に掛けていたブランケット
SPICE(スパイス)
ふわふわブランケット ネイビー
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リンが膝に掛けていたブランケットは雑貨メーカー・スパイスのブランケットでした。アニメ版ではブランケットを使っていなかったのでドラマオリジナルの演出です。
ふわふわの手触りが気持ち良いフランネルフリースブランケットで、しなやかに体にフィットします。サイズは150cm×100cmで、ひざ掛け・肩から羽織る・昼寝用毛布などに使いやすいサイズ。毛玉ができにくい生地でお手入れも楽です。
【ゆるキャン△実写ドラマ 第2話 キャンプ道具特定】
志摩リンが被っていたキャップ
montbell(モンベル)
チベタンキャップ ボーダー
リンが被っていたキャップはモンベルのチべタンキャップでした。良質なウールの混紡糸を使用した保温性のあるキャップで、優れたストレッチ性もあります。手洗いもOK。
志摩リンキャップといえばモンベルのケーブルニットワッチキャップ#2なのですが、ここはあえて外してきたようです。ワッチキャップに比べてチべタンキャップは耳の保温能力が高いので、より冬キャン向けといえます。(※補足:ドラマ2期で使用されました)
恵那が首に巻いているマフラー
CAYHANE(チャイハネ)
チェクラストール
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図書館で恵那がリンの髪を結っているシーン。恵那が首に巻いているマフラーは、エスニックファッションブランド・チャイハネのストールです。冬のコーディネートに映えるチェック柄で、肌触りの良い素材感が特徴。サイズが長さ180cm×幅70cmと大きいので、ひざ掛けとしても使えます。なお、アニメ版ではこのシーンはマフラーを付けていません。
大垣千明のテント説明シーンに登場したテント
Coleman(コールマン)
ビラデルマー リバイバル
部長の大垣千明がテントの説明をするシーン。ロッジ型で紹介したのは、コールマンのビラデルマーリバイバル。70年代に個性派テントとして愛された「ビラデルマー」の復刻版。風合いが良いコットンポリを使用し、地中海風デザインの大きな窓で解放感も味わえるノスタルジックなテントです。2017年に数量限定で販売された入手困難品です。希望小売価格は128,000円でした。
ogawa(オガワ)
Tierra Largo
続いて千明が紹介したテントは、オガワの最高級5人用ロッジドーム型テント「ティエララルゴ」。開閉可能な大型メッシュパネル、通気性と快適性を兼ね備えたT/C素材インナーなどを備えた最高峰のテントです。「ラルゴ」はイタリア語で「ゆったりと」という意味。名前通りのゆったりとした居住性を実現しています。オフィシャルサイトの定価は178,200円。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)
リベロツーリングテントUV
最後の千明が紹介したテントは、おそらくキャプテンスタッグのリベロツーリングテントです。軽量かつコンパクトでツーリングに最適な2人用テント。丈夫で弾力性に優れたグラスファイバー製ポール、結露しにくい設計、紫外線カットのUV-PROTECTIONコーティング生地など快適性に優れています。メーカー希望小売価格は18,000円(税別)。
テントポールが折れたときに使った修理キット
MSR(エムエスアール)
テントポール リペアスプリント
テント設営時に折れたポールの補修に使った修理キットは、MSRのリペアスプリント。ポールが折れる事は滅多にないと思いますが、折れたら状況によっては命に関わります。1本持っておくと安心ですし、ポールが折れて困っている人を助けられるかもしれません。
回想シーンで志摩リンが着ていたスウェット
mont-bell(モンベル)
プリント ライトスウェット Women's
「薪一束500円か…」「ここ、直火NGだし…」の回想シーンでリンが着ていたスウェットは、モンベルのプリントライトスウェット、カラーは#61です。汗を素早く放出する通気性と速乾性、ストレッチ性も兼ね備えたクリマプラス100素材を使用。薄手ながらも暖かい、動きやすくて快適なスウェットです。
なでしこが持ってきた土鍋
萬古焼 銀峯 花三島
IH対応土鍋 10号
なでしこが持ってきた鍋、銀峯(ぎんぽう)陶器の土鍋・花三島(はなみしま)です。サイズは幅が30cmくらいありそうだったので5~6人用の10号だと思われます。
国産トップブランド・銀峯の花三島は、家庭での使用を主眼に置いて昭和47年に発表されました。最良品質の耐熱原料ペタライトを使用し、直火、電子レンジ、オーブンの使用がOK。200V(高出力3kw)のIHにも対応しています。なお、アニメではブラウン1色の土鍋でした。