【使用レビュー】肩に一眼カメラを固定するワンタッチ着脱クリップ「ピークデザイン・キャプチャーV3」【Capture Camera Clip CP-BK-3】

2018年4月20日 2018年4月20日 7分5秒

前々から欲しいなと思っていたピークデザインのカメラクリップ「Capture Camera Clip CP-BK-3」（通称：キャプチャーV3）を購入しました。登山ザックのショルダーベルトに台座を取り付け、カメラをワンタッチで取り出せるという優れもの。

先に感想だけ言うと、「もっと早くに買っておけばよかった」という商品です。人気なのも理解できる便利さでした。

【今回のセットから長ねじが追加され、取りつけやすくなりました】

こちらが箱に入っている本体と付属品です。旧モデルのキャプチャープロV2には無かったロングクランピングボルトが同梱されています。

これまでは取り付けるリュックのショルダーベルトが分厚かった場合、台座を取り付けるために長いボルトの別途購入が必要でした。私が撮影登山で使っているのはオスプレーの大型登山ザック・イーサー60。ショルダーベルトが分厚いので長いボルトじゃないとつかないだろうなと思ってました。なので、この長ネジの同梱は購入の決め手となりました。

ちなみにオスプレーイーサー60のショルダーベルトの幅は6.2cmで厚みは1.4cm。これだけあってもプレート台座は無事に装着できました。

【プレートを付けたままSDカード・バッテリー交換ができるのか？】

気になっていたのが、カメラの底部にプレートを付けたら蓋が開けられなくてバッテリーが交換できないのでは？という点。プレートの大きさは3.8cm（38mm）。ギリギリ、バッテリー交換の蓋が開けられるサイズでした。毎回六角レンチで外すのは手間だなと思っていたので、このサイズの小ささは有り難かったです。

ちなみに私が使っているカメラはパナソニックの防塵防滴ネオ一眼・ルミックスDMC-FZ300です。重さは691gです。

【実際に取り付けて山を歩いてみたレビュー】

クリップをつけて、山を6時間歩きました。思っていた以上に便利で疲れません。私のカメラの重量は691g。100～200gくらいのコンパクトデジタルカメラより重いのですが、台座がずり下がることも無くしっかり固定できていました。

また、バックプレート（ショルダーベルトの内側の台座）がろっ骨に当たって痛くなるのではと思っていましたが、以外と気になりませんでした。ある程度やせ型体形で胸の脂肪が少ない人でも大丈夫だと思います。

これまで私はザック前面にモンベルのカメラバッグ「フォトショルダーバッグ」をカラビナで引っ掛け、撮影機会のたびにカメラバッグからカメラを出していました。今回のキャプチャーV3で「肩で着脱」となり、これまでより1～2秒早く取り出せるようになりました。

カメラをバッグから取り出すという行為は意外と面倒で、つい「これは撮らなくてもいいか」と思ってしまって後々になってから悔やむ事があります。これまで逃していた撮影機会を逃さなくなるのは大きなメリットです。また、カメラバッグがぶらぶらとしていたのでそのストレスが無くなったのも大きいです。

【欠点は固定の難しさと、三脚への取りつけの手間】

使ってみてわかった欠点は2つ。1つは、目で確認せずノールックでカメラを固定しようとしても、空振りしてなかなか固定できないという点。着脱の「脱」は早いのですが、「着」に時間がかかります。V３になってコンパクトになったりプレートロックが無くなったからか、一回でバシッと固定できず、4回くらい空振りしてようやくスライド固定が成功するような感じでした。

慣れたら一撃で固定できるかもしれませんが、目視で確認しながらスライドロックを合わせないといけないのは若干面倒だなと思いました。