
9年ぶりとなる、エヴァンゲリオンの映画完結編が公開されました。話題になっているのが上映時間2時間34分という長さ。CMや予告などの時間も合わせれば3時間近くにもなります。
事前のトイレは必須、コーヒーは飲むな、水分を取り過ぎるな、など現在インターネット上で様々なアドバイスが飛び交っています。
その中で、面白いなと思ったのがこちらのツイート。
長い映画の前に餅食うといいよ トイレほんと行かなくなる これはロードオブザリング(3時間48分)の時に映画オタクたちが共有していた知識らしいよ
— 神崎りあ (@riiariaria0225) March 8, 2021
餅を食べるとトイレの回数が減るそうです。
これはもしかしたら、映画だけでなく登山でトイレが無いルートの山を歩くときにも有効なのではないでしょうか。
お餅を食べるとトイレの回数が減る理由は?
お餅を食べると、なぜトイレの回数が減るのでしょうか。このような推察をするツイートがありました。
炭水化物は体内でグリコーゲンの原料となります。
そのグリコーゲンは水分子と結びついて体内に蓄えられるので体外へ排出される水分=尿の排出が抑制されるのでしょうね— ジョン³ のもる娘 (@john_mjg) March 9, 2021
もち米は白米に比べ糖質量が多いという点、白米はアミロースとアミロペクチンというデンプンで構成されていますがもち米はアミロペクチン100%で分解しやすいという点も、トイレ抑制に影響していると考えられます。
また、健康系メディアWomen's Healthの記事「専門家が徹底解説! 体内の水分量とダイエットの関係性とは?」にて、管理栄養士によるこのような説明がありました。
■体内の水分の働き
糖分の多い食事をすると血液中のインスリンの数値が通常よりも増加するので、体はナトリウムを保持しようとする。(ナトリウムの割合が増えると体は水分を保持しようとする。)炭水化物は体内に蓄えられ、必要に応じてエネルギー源として消費する。(グリコーゲンとして知られている。)糖質は体内で水分と結合しやすく、糖質1グラムあたり3グラムの水分を保持する。よって、糖質制限ですぐに減量するのは、水分量が減るからだとのこと。
オシッコの量の平均は300~400ml。切り餅1個の糖質は約26グラムなので、餅を4~5個食べるとトイレ1回分の水分保持が可能と考えられます。
登山でトイレをできるだけ我慢したい・控えたいときは「糖質量の多い食品」を食べると良いようです。ぜひお試しください。
ちなみに、私は昔から「登山口で登り始めるまえに赤飯おにぎりを食べる」のが習慣になっていました。
赤飯おにぎり1個の糖質は約44g。効率よく糖質を摂取でき、132mlの水分保持が狙えます。
腹持ちの良さと縁起の良さで好んで食べていたのですが、トイレを減らしたいという本能がもち米を求めていたのかもしれません。

【追記】 医療の世界では「塩分摂取量を減らす」のが一般的
なお、餅についてのエビデンスは見当たりませんでしたが、塩分を減らすとトイレの回数が減るという研究結果はネット上で確認できました。
食事でとる塩分量を減らすと、頻尿に悩む人のおしっこの回数が1日に2回程度減るという調査結果を、長崎大の研究チームがまとめた。
(中略)調査した長崎大学病院の松尾朋博助教(泌尿器科・腎移植外科)は「減塩により口の渇きが抑えられ、水分をとる量が減ったことや交感神経への刺激が抑えられたことなどが頻尿の改善理由と考えられる」と話す。

ただ、登山中の水分・塩分不足は別のトラブルを生む可能性も
とはいえ塩分を取らないと、筋肉疲労・こむら返り・熱中症などのトラブルを引き起こす恐れがあります。
また、トイレを我慢したいからと水分を控えすぎると水分不足になり、脱水症状・高山病・運動能力低下などさまざまなリスクを増加させてしまいます。
遭難事故を誘発する可能性があるので、登山においては塩分・水分を控えすぎるのは得策ではありません。
登山には携帯トイレを持っていった方が良いです。
映画館の上映中にトイレはできませんが、登山なら携帯トイレが使えます。
しっかりと水分・塩分補給をして、有事のときには携帯トイレを使用するのが理想的です。
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