登山でコーヒーを楽しむ動画「山と珈琲」。今回は10年に1度の寒波が来ていると聞いて、六甲山の氷瀑を見に行ってきました。
【山と珈琲】寒波到来の六甲山で氷瀑コーヒー【山専用ボトルでアイリッシュコーヒー】
http://youtu.be/wHrOiDdpm6o
(HD画質1080p・PCブラウザ推奨)
【ルート】
神戸電鉄有馬温泉駅 → ロープウェー有馬温泉駅 → 紅葉谷分岐 → 七曲滝分岐 → 百間滝 → 有馬温泉
上記地図サービス「ルートラボ」はスマホブラウザ非対応です。PCブラウザからご覧下さい。
【所感】
宝塚から有馬温泉へはいつも阪急バスで向かうのですが、この日は寒波の影響でバスが有馬温泉手前までしか出てませんでした。路面凍結で事故でもあったのでしょうか。
仕方ないので、JRで宝塚から三田まで移動、そこから神戸電鉄に乗って有馬温泉駅へと移動しました。
宝塚には雪はまったくなかったのに、有馬温泉周辺はすっかり雪化粧されていました。

温泉浴衣を着た雪だるまが有馬らしいです。

ロープウェー有馬温泉駅のところで4本爪アイゼンを装着。アイゼン(スノースパイク)があると、爪が雪に食い込んでスリップ転倒を防いでくれます。
ただ、私が使っていた4本爪簡易アイゼンは急斜面ではちょっと歩きにくくて危なかったです。氷瀑見物には登山用の10本爪アイゼンが欲しいところです。
【amazon】モンベル(mont-bell) スノースパイク10 ブラック M/L 1129622 BK
上空を飛ぶ兵庫県警の救助ヘリ。下山中の登山客の話を聞くと、七曲りの滝で滑落事故があったとの事。
神戸新聞やTVの情報番組で六甲の氷瀑が取り上げられた影響もあり、アイスガーデンにはたくさんのハイカーが見物に来ていました。
ハイカーの中にはアイゼン無しの軽装登山客もちらほらと。私の簡易アイゼンでも危ないのですが。。。アイゼン無しなんて危険すぎます。

氷瀑がニュースになるこの時期、山慣れしていないハイカーの事故が多いそうです。七曲滝までの道は経験者の同行が必要な危険な難所があります。歩幅は30cm、片側が崖で、足元はつるつるに凍結。崖から落ちたら重軽傷になります。ハイキング気分で気軽に行ける所ではないのでご注意ください。

百間滝は上部からアプローチしました。下り斜面は所々急になっていて、足元が滑ったら崖下まで転落しそうな場所でした。
ゆっくりと安全第一で谷あいへ下りて百間滝に到着。氷結度合いはほどほど。2日前が氷瀑のピークだったようです。
有馬への到着が遅くなったからか、みんな七曲りに行っているからか、登山客の姿はまばらでした。

今回も山専用ボトルでスピーディーにコーヒーを作りました。6時間後でも80度以上の熱湯をキープする山専ボトル。バーナーでお湯を作る必要がないのでものすごく便利です。

スターバックスヴィア。発売からもうすぐ4年ですが、コンビニ(ファミマ)でも見かけるくらい普及してきました。インスタントなのにドリップコーヒーのような香り、インスタント特有の酸味が無い。一本単価は高いのですが、満足感の高いスティックコーヒーです。
これだけだと芸がないので、ウイスキーとスプレー式ホイップクリームを加えて「簡易式アイリッシュコーヒー」にしました。

ウイスキーで体が火照り、芯から温まります。クリームがまろやかさを生むため、女性にも飲みやすいです。ちなみにアルコールが回ると危ないので、火にかけてアルコールを飛ばしました。
登山での飲酒は自己責任です。判断能力が鈍ったり、不注意で滑落事故や落石を発生させる危険性もあります。登山行程を考慮して、飲み過ぎないようにご注意ください。

滝の音を聞き、氷結を愛でながらの山アイリッシュコーヒー。冬ならではの格別の一杯でした。
【今回の登山装備】
【amazon】サーモス 山専ボトル ステンレスボトル ライムグリーン FFX-900 LMG
サーモスの山専用ボトルは絶対持っておいた方がいい必需品です。6時間後でも80度以上の素晴らしい保温力。朝に家を出る時に熱湯を入れておけば、動画のようにバーナーを使わずにすぐにラーメンが作れます。
耐衝撃能力もあり、手袋をしていても開けやすい、アウトドア・登山用の魔法瓶です。今回の登山でも山専ボトルをザック脇に刺している方が何人かいました。冬場の登山のマストアイテムといえると思います。
【amazon】ケイネン固形燃料400g(防風ゴトク内蔵)携帯燃料#0172
TEMPOのケイネン(携帯固形燃料)。ライターなどで火をつけるだけで簡単に暖が取れます。今回は2回目で前回使用の残りを使ったのですが、中の燃料がカピカピになっていてもちゃんと引火して使えました。熱源としては真上に炎が上がるので近づかないと暖まらないのですが、枠蓋を使って炎を小さくしないと服に燃え移る可能性があります。それでも、焚き火より安全で手早く、ガスヒーターより安価で軽量。冬場の登山の熱源として十分使えます。持続時間は1時間から2時間です。
【amazon】ソト(SOTO) スライドガスマッチ ST-407LV
火口の首が伸びるので、携帯固形燃料に点火する際に便利でした。低温化では振ったり息をかけて中のガスを温めないといけません。自動着火装置をカチカチしても火が点かないように見えましたが、低温化で炎が見えないだけで、実は火が出てます。(山と珈琲・富士山編で使えない発言してすみません) 今回も最大温度まで上げなくても、固形燃料に簡単に火が点きました。中の燃料は市販のカセットガスボンベから簡単に補給できます。これも一本持っておきたいアイテムです。

スノーピーク(snow peak) チタンシェラカップ E-104
山でコーヒーを飲むならコレ。シェラカップはテンション上がります。ダブルステンレスマグは保温が効きますが、火にかける事が出来ません。シェラカップは直火OK。固形燃料で暖を取りながら、コーヒーが冷めたら加温。アツアツのコーヒーが楽しめます。気をつけたいのは加温時の熱量。チタン製とはいえ強い火で熱すると、飲み口や取っ手も熱くなります。お気を付け下さい。