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漫画家・たなべみかさんによるノンフィクション登拝漫画「山伏ガール」、読了しました。「山ガール」という言葉が誕生したのが2009年頃。それから10年が経過し、派生形として「山伏ガール」という言葉が流行していくかもしれません。

 

 

 

 

 


 

【不幸な崖っぷち人生を歩む女性が登山に救われる話】

 

 

 

 

作中の主人公は作者・たなべみかさん本人。仕事もプライベートも上手くいかず、霊能者に相談するも死の宣告をされてしまいます。「パワースポットの富士山に登れば死を回避できるのでは?」と霊能者に提案するも、「富士山に登れば逆に廃人になる」と追い打ち。ストレスで顔面けいれんが起こり、死の恐怖に追い詰められた末に出した答えが「いっそ富士山に登ってみよう」――。

 

 

 

作者のたなべみかさんは富士登山や霊山登山を通じて死の宣告を乗り越え、新たな価値観が生まれたのを感じて心の強さを手に入れます。不幸でマイナス思考だった状態から、登拝漫画を描き上げて同じ状況で苦しむ人を救う側へと変化しています。

 

 

 

どうしようもない不運に遭遇し、何をしても上手くいかない状態。そんな状況にいる人はひとつの選択肢として「登拝」をおすすめしたいと思います。100%の人が救われるかどうかはわかりませんが、登山でもたらされる心の充足感は私も体験済みなので、そこそこな確率で人生の難が転じるのではないでしょうか。

 

 

 

登拝してみたいという人に気を付けて頂きたいのは、いきなり難易度の高い山に行くと遭難したり山頂まで登れなかったりします。作品内容を参考にして、計画的に行動し、段階を踏んで装備を整え、先達さんなどの山伏ガイドに案内してもらうなど安全第一で臨んで頂ければと思います。

 

 

 

 

 

 

なお、タイトルが「山伏ガール」なので主人公が山伏になる物語かと思うかもしれませんが、内容的に「山伏(に習って霊山登山する)ガール」です。巻末のあとがきでも「私は山伏でもないしガールと言うにはビミョー」「タイトルが決まった時は心苦しくて滝汗」と書かれています。

 

 

 

ただ、「山ガール」という言葉だと「楽しい!すごい!絶景!山ごはん!写真映え!」がメインとなる登山をしなければいけないようなイメージがあります。登拝メインで心の修繕や精神的な修養に重きを置いているという点で、「山伏ガール」がしっくり来ます。

 

 

 

2019年現在、御朱印ブームが到来して「御朱印ガール」という言葉も生まれています。たなべみか先生の今後の活動や、インフルエンサー・マスメディアの動き次第で「山伏ガールブーム」が来るのではないでしょうか。私のやっている「山コーヒー」も人生に疲れた人への静養手段として広まって欲しいという思いで活動しています。同じ方向性の表現者として、たなべみか先生のご活動を応援したいと思います。

 

 

 

登拝開運祈願 山伏ガール (HONKOWAコミックス) たなべ みか (著)

 

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青山
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