ヤマノススメ サードシーズン ブルーレイ
4年ぶりの復活となった登山アニメ「ヤマノススメ」、第3期のサードシーズンが2018年7月2日から放映開始となりました。
ファンが待ちに待った初回の放送内容は、夜間登山の魅力を十二分に伝えた内容。続く第2話も本格的な登山靴の重要性をわかりやすく表現しつつも押し付けがましくない構成が見事でした。有能なスタッフの皆さんによるサードシーズン、今後の展開が楽しみです。
以前ブログで1期・2期に登場した登山用品のモデル特定をしていましたが、サードシーズンに出てくる登山アイテムも検証・特定していきたいと思います。
目次
※ 当記事内の引用画像の著作権は(c)しろ/アーススターエンターテイメント/『ヤマノススメ サードシーズン』製作委員会に帰属します。
第0話 ヤマノススメ3期OP・ED 道具検証
あおいが背負っている黄色のリュック
引用:ヤマノススメサードシーズン オープニングより
CHUMS(チャムス)
Book Pack Sweat Nylon
オープニング映像内で電車移動の際にあおいが背負っていたリュックは、女性人気が高いアウトドアブランド・チャムスのブックパックスウェットナイロン。登山用のザックというよりは街用のリュックで、イエロー×ターコイズのあおいカラーは今は廃番になっています。一時期は入手困難となったプレミアアイテム。ヤマノススメのイベントなどでこのカラーのリュックを持っている人を見掛けたら称賛のまなざしを贈るのが良いと思います。
ひなたが持っている登山リュック
引用:ヤマノススメサードシーズン オープニングより
MAMMUT(マムート)
Trea Element 25L
(※現在は販売終了)
ひなたが背負っているザックは、デザイン的にクライミングブランド・マムートのトレアエレメントがモデルのようです。ピッケルを2つ装着でき、ロープも固定できるクライミング(岩壁登り)向けザックです。
ほのかが使っているカメラ
引用:ヤマノススメサードシーズン オープニングより
オープニング最後の記念撮影シーンで登場する、ほのかが愛用するカメラ。
FUJIFILM
X100T シルバー FX-X100T S
2014年に発売された、富士フィルムのプレミアムコンパクトデジタルカメラ「X100T」です。クラシカルなデザインが魅力的で、定価は約12万円。近接で開放撮影するとうっとりする位の良いボケになるそうです。
第1話「筑波山で初デート!?」道具検証
富士山のぬいぐるみ
プロローグの最初のカットで登場した富士山のぬいぐるみ。
富士ちゃん ぬいぐるみ(L)
富士山の売店で売っている「ふじちゃんぬいぐるみ」です。Lサイズで1個1000円。SとMサイズもあります。
テント内のLEDランタン
テント内で天井から吊り下げているLEDランタン。
モンベル(mont-bell)
コンパクトランタン
照明部分が下に向かって吊り下げられるランタンで絞り込んだところ、モンベルのコンパクトランタンがモデルのようです。お尻の部分にフックが付いています。同じグリーンカラーはモンベル公式ストアでは廃番になっています。
あおいが入っている山岳テント
テントの入り口の形状、張り綱は黄色でフライシートはグリーン。クレジットの協力にアライテントの名があったので「エアライズ3」がモデルの可能性が高いです。
アライテント(ARAITENT)
ライペン エアライズ3
エアライズシリーズは軽くて強度がありシンプルでメンテナンスしやすい、初心者におすすめの定番人気山岳テントです。
あおいの紫色のフード付きダウンジャケット
mont-bell(モンベル)
アルパイン ダウンパーカ DKFS
テント内であおいが着ていた紫色のフード付きダウンジャケットは、よくある色とデザインなので推測になりますがモンベルのアルパインダウンパーカが近似しています。寝袋に使う超高品質のダウンを採用した厳冬期登山向けの高パフォーマンス防寒着です。
あおいの鞄に付いているピッケルと熊鈴付きの谷川岳キーホルダー
学校のシーン。あおいの鞄に付いていた、ピッケルと登山靴がアクセントになっている谷川岳の熊鈴キーホルダー。amazonや楽天では取り扱っておらず、水上駅前のおみやげ屋さん「ナカヨシ」(googlemap)で販売されているそうです。谷川岳の山小屋などでは売っていないのでご注意下さい。
あおいが使っているノートパソコン
部屋で筑波山についてノートパソコンで調べるあおい。リンゴらしきのマークがあり、よく見ると左側面にUSBポート2つとオーディオ入出力が1つずつあります。
Apple(アップル)
macbook pro 13インチ
2018年の13インチmacbook proのデザインが近似しています。お値段は108800円。高校生でmacとiphoneを持っているとは、恵まれた環境です。
あおいとひなたが使っているヘッドランプ
二人が頭に付けているヘッドランプ。
mont-bell(モンベル)
パワー ヘッドランプ
(※現在は販売終了)
これはモンベルのパワーヘッドランプ(旧型)がモデルのようです。
第2話「登山靴ってすごいの?」道具検証
あおいの登山靴
引用:ヤマノススメサードシーズン第2話「登山靴ってすごいの?」より
登山店であおいが一目ぼれしたキウイカラーの登山靴。
SIRIO(シリオ)
PF611GTX
(※現在は販売終了)
日本の登山靴メーカー・シリオのPF611GTXがモデルです。ヌバックレザーを使用した本格的なトレッキングブーツ。現モデルではPF630のデザインが近いです。
SIRIO(シリオ)
PF630

店員さんが紹介していたローカットのトレッキングシューズ
MERRELL(メレル)
カメレオン5ストームゴアテックス
(※現在は販売終了)
店員さんが紹介していたローカットのトレッキングシューズは、軽登山トレッキングシューズの定番・メレルのカメレオン5 「W 21408 Purple」がモデルです。現在はカメレオン8の世代になっています。
登山店の店員さんが着ているベスト
登山店の店員さんが着ている黒色のベスト。胸のロゴの形が「M」で始まっいるような形です。
背面の肩甲骨のあたりには丸いデザインが入っています。
(※現在は販売終了)
アウトドアブランド・マーモットのクライムベストがモデルです。ウールの特性である吸放湿性に優れていて、ウェア内部の蒸れを軽減してくれます。
ひなたの青い登山靴
引用:ヤマノススメサードシーズン第2話「登山靴ってすごいの?」より
ひなたが選んだブルーの登山靴。
SCARPA(スカルパ)
ミトスMF GTX
(※現在は販売終了)
こちらはスカルパのミトスです。軽量なトレッキングブーツですが、アイゼンも装着可能なしっかり目の登山靴です。

SCARPA(スカルパ)
ZGトレックGTX
登山靴の例え話で登場したジープとスポーツカー
店員さんの登山靴の例え話で登場した、飯能市のマスコットキャラクター「夢馬(むーま)」が運転するジープ。
三菱のジープ、50系がモデルです。戦後の1949年から1998年まで製造された驚異の悪路走破性を誇る四輪駆動車。本格的な登山靴を表現するには最適な車です。
もう1台のスポーツカーは、フェラーリの360スパイダーのホワイトカラーがモデルのようです。フェラーリ史上最多の販売台数を記録した360モデナのフルオープン仕様で、フェラーリミュージック(マフラーサウンド)が直に聞けるという点が人気となりました。販売価格は1800万円前後。2000年に登場し、2005年に生産終了となりました。
あおい・ひなた・かえでが訪れた登山店
あおい・ひなた・かえでが訪れた、看板の文字「アウトドア~登山用品」の並びが特徴的な登山店。ヤマノススメのアニメに製作協力している登山店の老舗・好日山荘です。

第3話「飯能にアルプス!?」道具検証
あおいが確認していた登山地図
山と高原地図
奥武蔵・秩父 武甲山 (山と高原地図 22)
あおいが広げている地図は、定番の登山地図「山と高原地図」の22番奥武蔵編。50年以上のロングセラーを誇る山岳地図で、日本百名山はもちろん全国約1500の山々を網羅。毎年地図情報が更新されています。スマホ登山地図アプリの方がコストは安いのですが、スマホ紛失や故障で遭難した事例もあるので紙地図も携行するのが安全。水濡れにも強い素材で出来ています。
ここなが履いている登山靴
引用:ヤマノススメサードシーズン第3話「飯能にアルプス!?」より
caravan(キャラバン)
C1-02 (ボルドー)
飯能アルプスで合流した、ここなが履いている登山靴。Caravan(キャラバン)のC1-02ボルドーがモデルと思われます。くるぶしあたりのデザインや配色はアレンジされていますが、金具の数や全体のフォルム、ソールの形が近似。価格が安い割に性能がよく、低山や富士登山・屋久島ならこれで十分。ビギナーの最初のトレッキングシューズにふさわしい靴です。現在は02sにバージョンアップしています。
ここなファンの方はライムグリーンの靴紐を買えば「ここなモデル」に近くなります。靴紐の長さは170くらいだと思いますが、念のため靴を購入して計測してからご注文下さい。
asics(アシックス)
フラットシューレース ライムグリーン 170cm
第5話「思い出を写そう!」 道具検証
ひなた父・倉上健一の車
引用:ヤマノススメサードシーズン第5話「思い出を写そう!」より
ひなたのお父さん・倉上健一の車。これはセカンドシーズン第14話の霧ヶ峰回でも登場しています。


日産・サファリ。型式は「Q-WRGY60」 (1991年10月~1993年7月生産モデル)、カラーは「パッションレッドツートン」をモデルにしたツートン無しデザインのようです。なお、ナンバーも前回と同じ「所沢500 さ 4649(よろしく)」です。
黒崎ほのかのリュック
黒崎ほのかが背負っているリュック。上部の取っ手が少し左にずれていて、フロント部のフックが特徴的です。
ARCTERYX(アークテリクス)
Arro(アロー)22
形状的にアークテリクスのアロー22がモデルと思われます。始祖鳥ロゴのアークテリクスは、登山ブランドの中で価格・性能ともにハイエンドクラス。このアローも撥水・防水性能に優れ、重心が上部にくるように設計されています。街使い用で人気ですが、ちょっとしたトレッキングくらいなら対応可能。ほのかはカメラも10万円越えのFUJIFILMのX100Tを使っているので「高くても良いモノを買う設定」のようです。
ひなたが使っているインスタントカメラ
富士フイルム
チェキ mini 25 レッド
(※現在は販売終了)
ひなたのインスタントカメラは、富士フイルムのチェキ「instax」シリーズの「mini 25 レッド」です。2013年に発売された限定モデルで、市場に出た数は5000セットというレアなモデル。レンズの焦点距離は60mm、自動調光可能フラッシュ、縦撮影・横撮影に対応する2つのシャッターボタン、±2/3EVに対応する露光補正機能などを備えています。

富士フイルム
instax mini11
ここなが使っているインスタントカメラ
引用:ヤマノススメサードシーズン第5話「思い出を写そう!」より
FUJIFILM
写ルンです 1600 Hi-Speed LF 1600HS-N
(※現在は販売終了)
ここなが使っているインスタントカメラは、富士フィルム・写ルンですのハイスピードモデル「写ルンです1600 Hi・Speed」がモデルです。ノーマル版に比べて、高感度なISO1600フィルムを搭載し、シャッタースピードは1/200秒に高速化。手ブレ、被写体ブレに強くなっています。ここなは低所得設定ですが、せっかくのお出かけなので頑張ってちょっといいやつを買ったようです。
あおいのショルダーバッグ
CHUMS(チャムス)
Eco Shoulder Pouch II
※レモンカラーは廃番
あおいが肩に掛けているショルダーバッグは、チャムスのショルダーバッグ「エコショルダーポーチ」です。強度のあるコーデュラ素材を採用、財布やキーケース・携帯を入れるのに丁度良いサイズで、アウトドアでのサブバッグとしても使えます。あおいはリュックもチャムスだったので「チャムサー」として今後もアイテムが増えていくのかもしれません。
ほのかのお兄さんの車
ほのかを迎えにきた兄が乗ってきた車。スバルのレガシィツーリングワゴンのようです。フロントのライト部分が特徴的なので細かく型式を調べてみました。
2008年6月に発売された「S402」です。2003年5月から2009年4月に発売された「4代目レガシィ」に分類されます。究極のグランドツーリングカーを目指したカスタマイズモデルで、2.5L水平対向4気筒DOHCエンジン、ツインスクロールターボなどを採用。加速感が良くて扱いやすく、しなやかな乗り心地と安定感のある乗り味を実現しています。
新車価格は約550万円。中古車で200~300万前後(作中2014年前後当時の価格)です。スバルは群馬県に本工場があり、ほのか一家は群馬県高崎市在住。地元愛を感じる車選びです。なお、車のナンバーは「1123(良い兄さん)」です。
第6話「コーヒーってなんの味?」道具検証
ひなたの父・倉上健一から預かったトートバッグ
引用:ヤマノススメサードシーズン第6話「コーヒーってなんの味?」より
L.L.BEAN(エルエルビーン)
ボート・アンド・トート・バッグ
ひなたの父・倉上健一から預かったコーヒーセットが入っているトートバッグは、アメリカのアウトドアブランド・エルエルビーンの定番トートバッグがモデルだと思います。丈夫な24オンスのキャンバス地を使用。海外セレブやモデルも愛用する人気のトートバッグです。同じようなデザインのトートバッグはたくさんありますが、上質なアイテムを揃える倉上健一なら多分このトートを選ぶはず。モノグラムの名入れもできるのでプレゼントにもおすすめです。
山コーヒーで使った針金式のコーヒードリッパー
UNIFLAME(ユニフレーム)
コーヒーバネットcute(キュート)
自宅で山コーヒーの練習をするあおい。マグの上に針金式のコーヒードリッパーが載っています。これはユニフレームのコーヒーバネット・キュートがモデルと思われます。このスプリングのようなドリッパーは畳んで薄くなるので、よく見掛けるコーヒードリッパーに比べて軽量でコンパクト。「キュート」はコーヒーを2杯分まで淹れる事ができます。一般的なコーヒードリッパーに対応するペーパーフィルターは台形ですが、このコーヒーバネットは円錐状なのでHARIO V60などの円錐ペーパーフィルターが必要です。

あおいがコーヒー豆を挽くのに使ったコーヒーミル
Kalita(カリタ)
手挽き セラミックスリムミル
(※現在は販売終了)
あおいがコーヒー豆を挽くのに使った携帯式コーヒーミルは、ハンドルが折り畳み式なのでカリタのセラミックスリムミルがモデルです。一般的な手挽きミルは重さが600~1500gくらいありますが、これは390g。携帯性に優れています。ハンドルを折りたたんで中に収納できるのが便利です。コーヒー豆は挽いた時に香りの大半を放出するので、より本格的に山コーヒーを楽しむならミルは持っておきたいアイテムです。

ジャパンポーレックス
セラミック コーヒーミル ミニ
山コーヒーで使ったケトル(ヤカン)
引用:ヤマノススメサードシーズン第6話「コーヒーってなんの味?」より
PRIMUS(プリムス)
ライテック・ケトル
あおいが山コーヒーをするのに使ったヤカンは、プリムスの軽量ケトル・ライテックケトルがモデルのようです。コーヒードリップするなら注ぎやすいケトルも揃えておきたいところ。約900mlのお湯を沸かせ、注ぎ口に切り込みが入っているのでドリップがやりやすいです。
山コーヒー用の湯を沸かすのに使ったガスバーナー
PRIMUS(プリムス)
ウルトラバーナー P153
あおいがお湯を沸かすのに使っているガスバーナーは、登山用コンパクトガスストーブの名器・プリムスP153がモデル。コンパクトなのにハイパワー、私も愛用しています。たくさんのメーカーが色んなコンパクトガスストーブを販売していますが、イワタニプリムスのガスカートリッジが一番安いのでランニングコスト重視の人はプリムスがおすすめです。なお、コーヒーの抽出に適した温度は92~96℃(UCC式)。関八州の標高での沸点は97度くらいなので、沸騰してから一呼吸置くとちょうど良い湯温になります。
山コーヒーを飲むのに使ったマグカップ
スノーピーク(snow peak)
チタンシングルマグ
あおいがコーヒーを飲むのに使ったマグは、フチの部分が出っ張っているのでダブルウォール(真空二層構造)ではありません。おそらくスノーピークのチタンシングルマグがモデルだと思われます。チタン製はステンレスに比べてちょっと価格が高いのですが、金属臭が無く非常に軽量。

湧き水を汲むのに使った青色のボトル
引用:ヤマノススメサードシーズン第6話「コーヒーってなんの味?」より
nalgene(ナルゲン)
トライタンボトル 広口0.5L
湧き水を汲んだ、半透明の青色のボトル。ナルゲンのボトル(カラー:ストレートブルー)がモデルです。独自の液漏れ防止システムで漏れにくく破損にも強いので、多くのアウトドアマンに愛用されています。
倉上健一の緑の登山ザック
Karrimor(カリマー)
リッジ タイプ3 カーキ
山コーヒーを楽しんでいる倉上健一(ひなたパパ)の緑色の登山ザック、雨蓋の部分に横に長い四角形のワンポイントロゴがあります。おそらくイギリスのアウトドアブランド・カリマーの「リッジ」です。重量は1630gでちょっと重いのですが、高強度のナイロン生地を採用していて破れにくく頑丈。カリマーはブランドイメージ的にオシャレな部類に入るメーカーなので、山コーヒーフリークの倉上健一らしい選択だと思います。

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