登山でコーヒーを楽しむ動画「山と珈琲」。今回は自然豊かな京都の美山(みやま)にてシャワークライミングして山コーヒーを楽しみました。
https://youtu.be/woVrcRbiNpk
(HD画質1080p・PCブラウザ推奨)
【今回の場所】
〒601-0702 京都府南丹市美山町田歌上五波1-1
TEL/FAX 0771-77-0509 URL
https://tautasya.jp/
E-mail tautasya@cans.zaq.ne.jp
【所感】
とあるコーヒーイベントで知り合ったハンターの新田哲也氏。山コーヒー撮影の取材依頼をした所、快く引き受けて下さいました。先日まで春の陽気で暑いくらいだったのですが、撮影当日はまさかの気温6度。冬のような寒さで川の水温も低下、寒中水泳のようなシャワークライミングになりました。それでも凍えなかったのは田歌舎でお借りしたウェットスーツ一式のおかげです。ありがとうございます。
ちなみに前日に美山入りし、名水スポットで「神田(しんでん)の水」を汲みました。まろやかでミネラルを感じる水でした。場所はこちらです。
https://goo.gl/maps/dpF1oSWTM8H2
田歌舎の「アドベンチャーツアー」のルートをガイドして頂きました。由良川(この辺りでは「美山川」と呼ばれています)のカラオ谷を遡行するルートで、コースには登りがいのある瀬がたくさん待ち受けています。
山道に危険個所は無く、 難度もそんなに高くないので女性や子供でも参加できるツアーです。
人の身長くらいある滝を登っていきます。こういった場所の岩はすべりやすいんですが、沢用の靴を支給してもらっているのでグリップが効いて登りやすいです。ただこの日は気温6度で沢の水がかなり冷たく、手がどんどんかじかむため急いで登らないと握力が無くなってきます。やはりシャワークライミングを春にするのはちょっと時期尚早だったようです。
それでも、最後の大滝などは登りごたえもあり、日々コンディションが変化するシャワークライミングの楽しさを垣間見る事ができました。ロープで確保してもらえ、安全に楽しめるのが有難いです。
将来はカレー屋を営みたいという、新田氏の鹿肉キーマカレー。スパイスがふんだんに使われ、鹿肉の旨味もジューシーで、日本人の舌にマッチした絶妙な味わい。自然に囲まれて食べたのでおいしさも格別でした。なおこのカレーは今回特別に作ってもらっています。田歌舎のレストランで今後、月1ペースで新田氏がカレーハウスを営むそうです。またタイミングを合わせて食べに行きたいなと思います。
カレーのお返しに山コーヒーを振る舞いました。ジャンボケトルを使った豪快煮出しコーヒー。コーヒー粉の量も、粒度も、お湯の量も、すべて目分量。こだわったのは「豆の鮮度」と「挽きたて」だけ。舌だけで味わうコーヒーとしてはスペシャルティクラスではありませんが、その味は心に響く味わいになりました。美山の自然の中で体を動かし、美山の湧水を使い、美山の自然に感謝して、気の合うメンバーと共に一服する。理想とする「心の一杯」でした。
なお、このコースはお子さんを連れてのご家族での参加もおすすめです。新田氏の話によると、シャワクラに参加した小学生の男の子が、最後の滝を撃破したあと顔つきが急に凛々しくなったとの事。少年の身長の倍くらいある岩壁を、自分の力で制覇する。その自信が精悍な顔つきを作ったそうです。子どもへの情操教育のひとつとして参加するのも良いかもしれません。
田歌舎のシャワークライミング、 夏場だと沢の水もほどよく冷たく、火照った体が冷やされてものすごく気持ちいいと思います。皆さんは是非夏にご体感ください。
【今回の登山装備】
UNIFLAME(ユニフレーム)
キャンプケトル ジャンボ 660324
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今回は大人数に手早くコーヒーを振る舞うために、大型ポットでざっくり作りました。コーヒー粉を直接ぶちこんで、お湯を注いで混ぜて、5分待つだけというワイルドな煮出し抽出です。ケトルの重さは830g。容量もかさばるので登山に背負っていくのには向きませんが、キャンプでは大活躍します。日本製で頑丈で使いやすいので愛用者が多いケトルです。たき火の炭で真っ黒になっていくと渋さが味わえます。
THERMOS(サーモス)
山専ボトル ステンレスボトル FFX-900
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6時間後でも80℃以上の熱湯をキープする、エベレストの登山家も愛用するスーパー高性能魔法瓶。寒中シャワークライミングで体が冷えていましたが、これのおかげですぐに熱いコーヒーを振る舞う事ができました。冬場や、火気厳禁の山ではめちゃくちゃ重宝するアイテムです。朝に自宅で入れた熱湯でお昼過ぎにカップラーメンも作れたり、いつまでも冷たいドリンクで夏場の熱中症を予防したりできるので、 1本は持っておくことをおすすめします。あまりに超高性能で便利なので、「山専用」という名前ですが「街」や「家」でも使っています。
モンベル
O.D.コンパクトドリッパー2 イエロー
ケトルのコーヒーを濾すのに使ったメッシュドリッパー。通常はコップに乗せて枝や箸で土台を作り、ドリッパーのように使います。利点は木の葉のような大きさで、重さがわずか4g。ペーパーフィルターのように使え、再利用が可能。針金ドリッパーのユニフレームのコーヒーバネットも人気ですが、こちらはペーパーフィルターが無くても(忘れても)コーヒーが淹れられます。メッシュがやわらかいので粉をたくさん入れると型崩れするのがデメリットですが、今回のように濾したりでき、何度でも洗って使えるので愛用しています。
Porlex(ポーレックス)
セラミック コーヒーミル ミニ
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超軽量でコンパクト。ガラス部が無くステンレス製のため耐久力もあります。中の臼はセラミックで挽きやすく、極細引きまで対応。ハンドルも持ちやすくて回しやすい。さすがのメイドインジャパンです。あまりに人気なので最近は中国製の似たモデルが台頭してきています。中国製は安いのですがその分壊れやすいとレビューに出ていますのでお気を付け下さい。森に充満する挽き立てのコーヒーの香りは、リラックス効果を更に高めてくれます。アウトドア用ミルとしておすすめの逸品です。
【田歌舎の料理の感想レビューと口コミ】
ちなみに撮影の後日、嫁と再び美山を訪れて田歌舎でランチを頂きました。スローフードレストランだけに、野菜は自家栽培の無農薬野菜。太陽と土の恵みを存分に受けた、味の濃い野菜でした。メインは狩猟で獲れた鹿肉を使ったハンバーグとケバブ。野性味を感じる肉の旨味が味わい深かったです。オーナー自らの手で建てられたログハウスのような建物も、美山の自然にマッチしていました。
レストランは週末のみ営業されているようです。席数はそんなに多くないのでご予約をしてから足を運ぶのがいいかと思います。あと、ハンターの新田氏のカレーハウスは不定期開催です。田歌舎のお台所ブログなどで告知されたりするかもしれません。
● 田歌舎(たうたしゃ)
〒601-0702 京都府南丹市美山町田歌上五波1-1
TEL/FAX 0771-77-0509
E-mail tautasya@cans.zaq.ne.jp