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キャンプでコーヒー

こんにちは、山コーヒーアドバイザーの青山孝平です。アウトドアキャンプの季節になってきました。野外で食事を楽しんだ後、美味しいコーヒーを淹れてゆったりと一服したいと思っている方は多いのではないでしょうか。


【アウトドアコーヒーの様々な作り方】


キャンプでインスタントコーヒー

●インスタントコーヒー

お手軽アウトドアコーヒーの定番、UCCのカップコーヒー。こういったインスタントコーヒーならお湯を注ぐだけで手軽に大人数にコーヒーを提供できます。ですが、せっかくキャンプに来たのに家でも飲めるインスタントコーヒーを飲むのはちょっともったいないです。(アウトドアでインスタントを飲むといつもより美味しくなるので、それはそれで味わい深いのですが)


キャンプでハンドドリップコーヒー

●ハンドドリップ

コーヒー抽出のスタンダード、最近流行りのサードウェーブな趣きを楽しめるハンドドリップ。2~3杯分を作るなら良いのですが、5杯も10杯も大量に作るというのは時間も手間もかかって大変。大人数相手には不向きの作り方です。


キャンプでパーコレーターコーヒー

●パーコレーター

そしてこれはアウトドアコーヒーの定番アイテム「パーコレーター」。カウボーイが使っていたワイルドなコーヒー抽出器具で、火にかけるだけで出来上がります。

パーコレーターは登山雑誌などでもよく取り上げられていますが、この器具は抽出完了までに案外時間がかかり、コーヒーかすの掃除の手間も面倒。何より循環式の抽出のため理論的に美味しく淹れられません。野趣味やロマンを重視する人が選ぶアイテムです。

キャンプでコーヒーを沢山つくりたい。アウトドアならではのワイルドさで男らしくコーヒーを作りたい。ちまちま作らず豪快に手早く作りたい。それでいて美味しいアウトドアコーヒーを作りたい。

そんな方のために、UCC認定コーヒープロフェッショナルの私がおすすめする「簡単でお手軽に美味しいコーヒーを大人数にたくさん作る方法」をご紹介したいと思います。キャンプやバーベキューなどで是非ご活用頂ければと思います。


【キャンプでコーヒーを沢山つくりたい方におすすめの「パッキングコーヒー(つけ置きコーヒー)」】



キャンプにおすすめのコーヒーの作り方【アウトドア/バーベキュー】
https://youtu.be/8il1bN7oTO4

作り方の手順を動画にまとめました。私がオススメするのがパッキングコーヒーというやり方です。つけ置き式のコーヒー抽出、浸漬法(しんしほう)という抽出法でコーヒーを作ります。必要な道具は、大きなケトル(または鍋)1つと、料理パックです。


【一度に10杯分のコーヒーを作る方法】

● ケトル(または鍋)に1.6リットルの水を入れて火にかけます。

● コーヒー粉を100g用意します。

● 不織布のだしパック袋にコーヒー粉を詰めます。

● ケトルのお湯が沸騰したら、粉を詰めたコーヒー袋をどばっと投入します。

● 弱火または火のそばに置いて、沸騰させないように5分間ほど放置します。

● コーヒー袋を箸などで側面に当てて絞ります。

● カップに少しだけ注いで味見をします。

● 味が薄かったらもうしばらく放置します。十分にコーヒー成分が抽出出来ていたら、袋を取り出して出来上がり。



トキワのお料理パック 20枚入

この抽出法のキーポイントはこの不織布のお料理パック。普通はだしを取ったり麦茶を作るのに使うパックなのですが、これにコーヒーの粉をパッキングすることでコーヒーかすの後片付けが驚くほど楽になります。


トキワだしパック袋でコーヒー

これを漬けたまま置いておくだけで大量にコーヒーが出来るのでハンドドリップをする手間がかかりません。コーヒーの濃さも、パックを漬ける時間で調整できます。

ただ欠点が3つあります。湯沸しケトルにコーヒーの味が付くためコーヒー専用ケトルになる点、パック袋をかき混ぜすぎると中から粉が溢れ出てくる点、ケトルの注ぎ口のところが洗いにくいのでコーヒー渋が残りやすい点です。隅々まできれいにしたい潔癖な方は、ケトルではなく鍋を使った方が洗いやすくて良いと思います。


大人数対応のアウトドアコーヒー

料理パックを使った「パッキングコーヒー(つけ置きコーヒー)」方式なら、大人数相手でも手間をかけずに美味しいコーヒーが淹れられます。後片付けも簡単。

スマートにコーヒーを振る舞えば、アウトドアでヒーローになれます。是非お試し頂ければと思います。


【追記1:大きなキャンプ用ケトルがない場合】



ユニフレーム(UNIFLAME) キャンプケトル ジャンボ

今回の動画で使用したのがこのユニフレームのキャンプケトルジャンボ。こういったアウトドア用のケトルを使った方が雰囲気があってカッコいいのですが、大きな鍋やヤカンでもパッキングコーヒーは可能です。ただ、焚き火でお湯を沸かす時に鍋やヤカンの取っ手などが溶けたり焦げたりする事があるのでご注意下さい。

そういった点では縦長で熱に強いステンレス製のキャンプケトルがひとつあると、便利で長持ちして重宝します。このユニフレーム社のケトルは日本製なのに安く、頑丈で使い勝手も良いので人気のアイテムです。


【追記2:不織布のだしパック袋が無い場合】

料理パックを使わなくてもコーヒーは作れます。コーヒー粉を料理パックに詰めずにそのままケトルにざばっと投入します。最初に少しかき混ぜて5分ほどそのままにしておけば、コーヒーの粉がケトルの底に沈殿します。そのまま静かにコーヒーの上澄みを注いで下さい。

だしパック袋を使わないこの方法は、コーヒーに微粉が混じって舌がざらざらしたり、抽出後のコーヒーかすの処理が非常に面倒だったりします。ですが、コーヒーオイル成分が不織布に吸いとられないためこれはこれで濃厚で味わい深いコーヒーが楽しめます。


【追記3:時間があるならコーヒーミルで挽きたてを】




ポーレックス セラミック コーヒーミル ミニ

アウトドアでおすすめなのが、ジャパンポーレックスのセラミックコーヒーミル・ミニ。軽量コンパクトな日本製で不動の人気を誇っています。

10人前100gを手動ミルでゴリゴリ挽くのはかなり大変で時間がかかるので、今回はすでに挽いたコーヒー粉を使っています。ただ、こういったミルを使えば香り高い挽きたてのコーヒーが楽しめます。挽くという手間と時間を楽しめるくらいコーヒーを愛している方は、コーヒーミルの利用をおすすめします。


【追記4:更に時間があるなら手網で自家焙煎も】


アウトドアキャンプで煎り手網を使って自家焙煎コーヒー

なお、時間に更に余裕があるなら手網煎り器で生豆を焙煎しても楽しいです。コーヒー専門店のように均一に豆を煎るのは難しいですし、焙煎後2~3日経過した方がコーヒー豆は美味しくなります。ですが、アウトドアで自分の手で焙煎して作ったコーヒーの味はまた格別。美味しさの次元を越えた美味しさに出会えます。


【追記5:アウトドアコーヒーには練乳がおすすめ】


キャンプのアウトドアコーヒーに練乳

私がコーヒー登山動画「山と珈琲」でいつも使っているのが練乳チューブです。屋外では食材の痛みが早く、食中毒の危険をできるだけ避けないといけません。練乳は糖度が高く、未開封なら常温保存が可能。チューブ式なので使いやすくて衛生的。ベトナムコーヒーのようなまろやかな味わいになって、女性ウケ率も高いため愛用しています。


【今回の動画で使用した、アウトドアコーヒーにお薦めのアイテム】



ユニフレーム(UNIFLAME) キャンプケトル ジャンボ



トキワのお料理パック 20枚入


ポーレックス セラミック コーヒーミル ミニ




TS ステンレス 炒り網 16cm



【生豆】ブラジル ダテーラ農園



ユニフレーム(UNIFLAME) ファイアグリル

青山
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