山に関する四字熟語は何があるのか?
山から始まる、山を含む四字熟語はいくつあるのか?
読み方と意味を調べてみました。
● 海千山千(うみせんやません)
海と山に千年住んだ蛇は竜になるという伝説から、世の中の裏も表も知っている知恵のある様子を指す。
● 回山倒海(かいざんとうかい)
勢いがきわめて盛んな形容。山をころがし海をひっくり返す意から。
● 海誓山盟(かいせいさんめい)
非常に固い誓い。永久に変わらない海や山のように、変わらない誓いの意から。男女間の愛情が永久に変わらないと誓うことにも用いられる。
● 愚公移山(ぐこういざん)
根気よく努力し続ければ、ついには成功するというたとえ。昔、愚公が自分の家の前にある山を不便に思って、子や孫の代 までの長い年月をかけて他へ山を移そうと努力した故事から。
● 荊山之玉(けいざんのぎょく)
優秀で賢明な人のこと。「荊山」は春秋時代に楚の抃和が宝玉の原石を手に入れた山。その高価な宝石のような人をさす。
● 山紫水明(さんしすいめい)
自然の風景が清浄で美しいこと。日の光の中で山は紫にかすみ、川は澄みきって美しい意から。
● 山川草木(さんせんそうもく)
自然の景色や植物の総称。
● 屍山血河(しざんけつが)
激しい戦闘のたとえ。また、そのあとの惨状のこと。屍(しかばね)の山と血の河の意から。
● 水村山郭(すいそんさんかく)
水辺の村と山ぎわの町、のどかな農村風景の様子。「水村」は江南地方のことで小運河が多いことから。「郭」は城郭、転じて町の意味。江南地方の春の農村を描いた唐の詩人杜牧の詩句に由来。
● 千山万岳(せんざんばんがく)
多くの山々。
● 泰山北斗(たいざんほくと)
多くの人に喜ばれるもののたとえ。ある一つの領域で最も権威を認められ、尊ばれる人。「泰山」は中国山東省にある名山で、「北斗」は北斗七星。どちらも仰ぎ見る存在の意。
● 大山鳴動(たいざんめいどう)
騒ぎだけ大きくて、結果は意外に小さいことのたとえ。「大山鳴動してネズミ一匹」として使われる。
● 南山捷径(なんざんしょうけい)
正規の試験などを受けることなく官職につくこと。または、終南山には仕官への近道があるということ。「南山」は中国の山、終南山をさす。「捷径」は近道、最短距離の道のこと。
● 南山之寿(なんざんのじゅ)
事業が長く栄え続くこと、また、長寿であること。「南山」は長安の南にある終南山。堅固で崩れないものや長寿のたとえ。
● 南山不落(なんざんふらく)
永遠に崩れ落ちないこと。城や要塞ようさいなどが非常に堅固で、陥落しがたいことを表す。
● 肉山脯林(にくざんほりん)
宴会などが、ぜいたくをきわめていることのたとえ。「肉」は生肉、「脯」 は干し肉のこと。ともに当時のぜいたく品。
● 風林火山(ふうりんかざん)
戦いにおける四つの心構えを述べた語。風のように素早く動いたり、林のように静かに構えたり、火のような激しい勢いで侵略したり、山のようにどっしりと構えて動かない意。転じて、物事の対処の仕方にもいう。
● 万水千山(まんすいせんざん)
旅路を妨げる無数の山と川、ゆく道の険しさの形容。
● 山雀利根(やまがらりこん)
新しいことを知ろうとせずに今の知識にこだわること。「山雀(やまがら)」はシジュウカラ科の鳥、「利根」は生まれたときから賢いこと。山雀は一つの芸を覚えることは出来るが、それを応用することができないという意味から。
● 礪山帯河(れいざんたいが)
永久に変わらない固い誓約のこと。または、国が平和で栄え続けること。「礪」は砥石、「山」は泰山、「河」は黄河をさす。広い黄河が帯のように細くなっても、高い泰山がすりへって砥石のように平になっても、長く変わることがないという意味から。
以上、山に関する四字熟語でした。
これからも、万水千山を乗り越えて、山紫水明を愉しみながら山コーヒーを淹れて行きたいと思います。