大峰や洞川・吉野のあたりでよく見かけるのが「陀羅尼助丸(だらにすけがん)」の看板。画像は大峯奥駆道・山上ヶ岳の登山道での1枚です。
胃腸薬らしいという事だけは知っていたのですが、私自身実際に飲んだことはありません。家ではお腹が痛くなったらビオフェルミンを使っていて、山にも腹痛対策としてビオフェルミンとストッパ下痢止めを持って行っています。
先日奈良在住の山好きの友人が「陀羅尼助、日常の常備薬として使っているよ」と薦めてくれました。
登山趣味をしているなら陀羅尼助丸を使ってみてもいいなと思い、どんな歴史を持つ薬なのか調べてみました。
陀羅尼助丸とはどんな薬なのか?
引用:だらにすけの吉野勝造
- 陀羅尼助丸は1300年の歴史を持つ自然の生薬である
- 修験道の開祖「役行者(えんのぎょうじゃ)」がその製法を教え伝えた
- 飛鳥時代に大流行した疫病を鎮静化した
- 味はものすごく苦い
- 名前の由来は僧侶が陀羅尼(お経)を唱えるときに眠気ざましに飲んだ事から
- 主原料はオウバク(キハダの樹皮)
- 大人(15歳以上)1回30粒、やたら飲むけど粒は小さい
(オウバクの画像)
オウバクの主成分「ベルベリン」は抗菌作用があるため、古くは民間薬として風邪や赤痢などに用いられていたそうです。
整腸・下痢止めだけでなく外用消炎薬として打撲傷や捻挫・肩こり、他にも口内炎、皮膚病、切り傷、目薬など、万能薬として用いられました。
現在は薬事法の関係で「胃腸専門薬」として取り扱われています。現在のリスク区分では第2類医薬品または第3類医薬品に分類されます。
陀羅尼助丸の名前・種類の違いについて
陀羅尼助は「Aさんの陀羅尼助」「どこそこの陀羅尼助」など人名・商店名・地名が名前に付いています。これは製造特許が保護されていないのが原因だそうです。
このため、複数の製造所が販売することができ、製造所ごとに微妙に成分・製法が異なるようです。
登山で使いやすい分包小袋の陀羅尼助丸をamazon通販で注文
どこ商店の陀羅尼助丸が自分にとって相性がいいのかよくわからないので、登山のエマージェンシーバッグに入れやすい分包袋になっている大峰の陀羅尼助丸を注文しました。
【amazon】吉野勝造商店 陀羅尼助丸 分包 27包袋入り
27袋で1100円。1回分で約40円。ビオフェルミンが1回あたり約22円くらいなので若干割高です。
しばらく家庭で使ってみて、効果の程はまたレポートしたいと思います。
【ツイッターの陀羅尼助 利用者の声】
陀羅尼助丸飲んだら胃痛治りました。
― かさいみよ@10/4「寄り道」新宿 (@clubCmiyo34) 2015, 9月 28
@michitotoro こんばんは♪お疲れさまです(^-^ゞ 今日は よく効くという 陀羅尼助丸を買って来て飲んだら 処方された薬よりずっと効いた感じです。あ~良かった。 pic.twitter.com/746pBsYGpi
― michi ♪ (@michii_nobuu) 2015, 9月 27
陀羅尼助は飲んでる ぽんぽんぺいんによく効くし正露丸みたいに強いにおいもない
― マニ山 (@maniaxch) 2015, 9月 22
追記:腹痛の際に使いました
購入してから2週間、ようやく腹痛が発生したので服用。多少苦かったですが思ったほどではありません。
しばらくすると体が楽になったので、相性は良かったようです。登山のエマージェンシー袋に入れ、もうしばらく使い続けたいと思います。
吉野勝造商店
陀羅尼助丸 分包 27包袋入り