ゴローの革登山靴・ブーティエルのエイジング（経年変化・劣化）で思う事

オーダーしていた嫁さんのブーティエルが届きました。
注文から3ヶ月。これで夫婦お揃いの靴で山に行けます。

3か月早く履き始めた私のブーティエルと嫁さんのものとの差はこんな感じ。エイジング（経年変化・劣化）が良い感じに進んで味が出てきています。

革ならではの焦げた風合いが美しい。ちなみに靴クリームは透明ではなくブラウンをあえて使って色付けしています。

【スタッフの方におすすめして頂いた栄養入りの防水クリーム】

[キウイ]KIWI キウィパレードグロス中缶 arakawa06 茶

【革登山靴のエイジング（経年変化）と山登りは相性が良い、と思う】

山登りを始めて、山コーヒーを飲み始めて、自然の中でコーヒーを片手に物思いに耽り、気付いた事があります。

それは、老いる事は美しいという事。

枯れる、朽ちる、滅びる、腐る、死ぬ。人が忌み嫌うこれらの事象は自然界においてはごく当たり前のサイクル。美しく咲き誇った桜は数日後には散る。輝く春の新緑も秋には紅葉して枯れ落ちる。そして春にはまた芽吹く。

「いつまでも若くありたい」と執着するのは、夏になっても咲き続ける桜のように感じます。現代社会は自然の節理に抗う事が多く、それが当たり前となっている。そこに軋轢が生まれ、人は悩み苦しんでいるのかもしれない。老いる事を受け入れ、自然のサイクルに寄り添う事は人生を楽に生きる手段のひとつなのではないか。

命の循環をまざまざと感じさせられる山の自然。使い込む事に古びていく革の登山靴。たとえ性能面では物足りなくても、手入れに手間がかかっても、登山には革製の登山靴が似合っているように思う。

ゴローのブーティエル。自分自身の過ぎ行く人生と共に、エイジングを楽しんで行きたいと思います。