登山やアウトドアでコーヒーを入れた時に面倒なのがコーヒー粕(かす)の処理。
インスタントコーヒーなら粉がすべて溶けるのでゴミは袋くらいしか出ませんが、ドリップやコーヒープレス、パーコレーターや直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)などは抽出後に出がらしが出来てしまいます。
また、2杯目を淹れる場合、ペーパーフィルターやドリップパックなら出しがらをゴミ袋に捨てれば2杯目を淹れる事ができますが、パーコレーターやコーヒープレス・マキネッタなどの抽出法では中のコーヒーカスを水で洗い流さないと2杯目を入れられません。
土に埋めると自然分解するのか?
ここで問題になるのが「コーヒーかすは自然分解するのか?」という点。
調べてみたところコーヒーは窒素を含有しているため分解速度が遅いそうです。
コーヒー粕は若干の窒素を含んでいますが、この窒素は微生物によって分解されにくいという特徴があります。
従って、工場から搬入したコーヒー粕を、多量にそのまま施用すると、逆に土壌中の窒素成分が減少して植物が肥料不足になる(窒素飢餓)という現象がみられます。
また、コーヒー粕は、発芽阻害物質を含んでいるようです。
引用:神奈川県「コーヒー粕の農業利用」より
環境保護の観点から、基本的には持って帰って「燃えるごみ」として処分するのが望ましいです。
アウトドアにおけるコーヒーかすの処分方法
アウトドアでのコーヒーかす問題、個人的にはこのように対策しています。
・アウトドアでコーヒーを淹れたらコーヒーかすはナルゲンボトルやジップロックに入れて持ち帰る
・パーコレーターやコーヒープレスのカスはトイレットペーパーやウェットティッシュで拭き取って処理
・マキネッタを連続で淹れるときは中のバスケットの予備を用意する
コーヒーかすは持ってかえって乾燥させれば消臭剤としてリサイクルが可能。生ゴミの臭いも軽減できます。
山でコーヒーを楽しむなら捨て方・処分方法まで考えて、木や自然を傷める行為を慎みたいところです。
nalgene(ナルゲン)
カラーボトル 広口1.0L