数年ぶりに、丹波篠山でハンターをされている新田哲也氏に再会しました。
新田氏が狩猟した鹿の革を使用したジャケットがすごく着心地が良く、鹿肉ソーセージも相変わらず美味だったので感想をブログに書きたいと思います。
目次
ディアスキンジャケットで「山の命」を着る。
新田氏は山で獲った鹿の肉をホテルやレストランに卸したりソーセージなどにして販売されていたのですが、その後レザージャケットの素材提供も始めたそうです。
ジャケットの製作を担当しているのは、一般社団法人 やさしい革「レザー・サーカス・アライアンス」さん。
レザー・サーカスは日本全国の産地でとれた“皮”をなめして“革”にして、その製品化やブランド化を実行し、新たな消費マーケットをアライアンスメンバーが共に創り上げるビジネスネットワークです。(中略)この狩猟(獣害駆除)という手段で得た皮の他、食肉文化の副産物である畜産皮についても同じように考え、“いただいた命”を最後まで無駄なく使い切ることは、生産から消費を通じて命をつなぐ大切な社会的役割を持ちます。私たちは、生きていた動物の唯一無二の天然繊維のみが持つ特性と本来の価値を最大限に生かして表現し、夢と希望にあふれた新しいレザーアイテムを使い手である消費者の皆様へ提供していきます。
現状では、鹿を駆除・捕獲したなかで食肉として活用されているのは約1割。捕獲されたシカの皮のほとんどは焼却処分されてしまっています。

ディアスキンジャケットを試着した感想
展示品のディアスキンジャケットを試着させてもらいました。

Mサイズで私には少し小さいはずのに、吸い付くような、身にまとわりつくような不思議なフィット感があります。
鹿革は「レザーのカシミア」とも称され、独特の柔軟性を有しています。これがとても気持ちいい。また、着心地以外にも通気性・吸湿性に優れているとのこと。
いつも着ている化学繊維の山岳ジャケットと違う、重みのあるジャケット。羽織ってみて、「なんだか鹿の生命を感じるな」「このジャケットを着て自然豊かな所を旅してみたいな」と思いました。
ディアスキンレザージャケットの価格について
このレザーサーカスのジャケットの販売価格は9万9800円くらいで、今回のイベントに持っていって即売り切れになったとのこと。
鹿革ジャケットといえば、俳優の松山ケンイチさん(2016年に銃猟免許取得)が携わっている「momiji」も有名だそうで、そちらのオーダージャケットの価格は44万円以上。
一般的なブランドでも15万くらいはするので、レザーサーカスの現在の設定価格はかなりお手頃だといえます。
レザーサーカスジャケットの店舗・販売店について
今回はイベントで特別に販売していたのですが、基本的には東京都墨田区のRUSSETY FACTORY2階のミュージアムショップで取り扱っているようです。
毎週土曜日の10~17時で「鹿革ジャンパー試着会場&ウェイティング・カフェ」を実施。ただ、不定休なので事前に問い合わせして確認しておいた方が良いかと思います。
■RUSSETY FACTORY
住所:東京都墨田区東墨田3-11-10(googlemap)
アクセス:京成押上線・八広駅より徒歩10分
商品のご質問・お問い合わせ
info@leather-circus.jp
まとめ
引用:環境庁「いま、獲らなければならない理由(わけ)‐共に生きるために」
2019年度の農作物被害額はニホンジカ約53億円、イノシシ約46億円。国立公園・自然公園の食害や希少種への影響も出ています。
環境庁の資料によると、鹿などが増えた理由は環境要因などいくつかありますが「ハンターの減少と高齢化」も原因のひとつとのこと。
山に関わる人間のひとりとして「理想的な共生」となることを願い、ハンターの皆様の活動を応援したいと思います。

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カーリマン
丹波篠山鹿ソーセージ(鹿肉100%)
¥700
