【かぶる傘の拡大写真】 pic.twitter.com/KwPBsuKWDY
— 日刊スポーツ (@nikkansports) 2019年5月24日
小池百合子東京都知事が5月24日の会見で発表した、熱中症対策の「かぶる傘」が大きな反響を呼んでいます。確かに見た目がダサいですし、新しく試作するとおっしゃっていますが「傘帽子」「レジャーハット」などの名称ですでに多くの類似商品が市場に出回っています。
【楽天市場】レジャーハット 折りたたみ傘帽子 かぶる傘 FAM-FS-UM
引用:https://youtu.be/4Augjb4yFhY
有名ファッションブランド・FENDI(フェンディ)も2018年1月に被る帽子を発表しています。ただ、フェンディの力をもってしても見た目が奇抜すぎてちょっと抵抗感があります。それでも、この被る傘がファッション界に受け入れられているのには驚きです。
ちなみに「Fendi Headband Umbrella」の価格は『Luisaviaroma.com』のサイトで470豪ドル、約38,000円で販売されていました(現在は完売)。
【アウトドアブランドも被る傘を販売しています】
幅の広い日傘帽子はアウトドアブランドからも販売されています。この「チルバ」はアメリカ・シアトルのアウトドアブランド・KAVU(カブー)の笠型帽子。DWRナイロン&クローズドセルフォームで水に浮き、サイズ調整付きのあご紐も付いています。カラーデザインが目を引くのでオシャレ重視の人におすすめ。カラーバリエーションも豊富です。
mont-bell(モンベル)レイン アンブレロ
mont-bell(モンベル)公式webサイトで価格を調べる
こちらは日本のアウトドアブランド・モンベルの「レイン アンブレロ」。笠モチーフのレインハットで、生地素材に防水性能がある「ハイドロプロ2レイヤー」を使用。天頂部に空間があるので蒸れを予防し、強風対策のあご紐も付いています。型くずれを防ぐ芯材入りで、折りたたんで持ち運び可能。男女兼用でカラーはブルーとイエローの2色あります。
【個人的に東京五輪用は「傘」よりも「笠」なデザインになって欲しいです】
発表された「被る傘」ですが、せっかく東京オリンピックで世界各国から人が訪れるのですから「近代的な傘」ではなく日本の伝統的な「笠」をモチーフにした帽子を使って欲しいです。
センスのある日本のデザイナーがKAVUのチルバをベースに和モダンテイストを加えて、ゴアテックス級の防水素材を使用すれば、見た目ももっと良くなって受け入れられるんじゃないでしょうか。
ただ、オリンピックの開催日は2020年の7月24日。もうあと1年ちょっとしかありません。会見で発表された傘帽子からどれだけ進化するのか、注目して見守りたいと思います。
【東京五輪以降、かぶる笠での登山が普及する可能性があります】
引用:wikipedia「富士講」富士山巡礼者 日下部金兵衛撮影
こちらの画像は、1880年の富士講(富士登山巡礼者)のようす。巡礼者が頭に笠をかぶっています。平べったいので角笠でしょうか。1865年に描かれた富士山諸人参詣之図でも、富士山頂を目指して登る人たちのほとんどが笠をかぶっています。
引用:富士山諸人参詣之図(http://www.yunphoto.net/)
夏の強い日差しを広範囲で防ぎ、頭部通気性に優れ、重さは200~250g程度。両手が空くのでダブルトレッキングポールも使えます。
2020年の東京オリンピックで「被る傘」が認知されて普及したら、登山界にも「被る傘」が流行する可能性があります。是非国内の登山ブランドの皆様には、山岳の強風に耐えて防水性があって蒸れなくて軽量でデザイン性に優れた「登山笠」の開発に取り組んで頂ければと思います。個人的にはそんな笠があれば欲しいです。
【日本製の本格的な菅笠が欲しい方におすすめの商品】
【楽天市場】菅笠(すげがさ)大サイズ8寸(51cm)ゴトク、ひも付き【職人手作り 限定品】
なお、本格的な角笠(菅笠)が欲しいという方は、こちらの笠がおすすめです。amazonで出品されている笠は踊り用や舞台用のものが多くて探しにくかったのですが、楽天市場のこちらの商品は日本製の本物の実用的な角笠です。
越前伝統工芸の菅笠で、職人の手仕事で作られ、素材もちゃんと菅(スゲ)で作られています。菅は汚れに強くて撥水性もあり、防虫・抗菌作用もあるので登山使用にも向いています。長さ51cmの大サイズで肩までカバーし、ゴトクもついているので頭部通気性にも優れています。
今年の富士登山は富士講っぽく登りたいという人や、東京オリンピックに先駆けて笠登山を流行らせたい方はお求めになってはいかがでしょうか。