日本で売っているほとんどのコーヒーサーバーは直火不可です。直火OKと明記されているコーヒーサーバーがあるのか探したところ、MEDELCO(メデルコ)の「ウィスラーケトル」という商品が見つかりました。
【amazon】MEDELCO(メデルコ)ウィスラーケトル 12cups 直火用
製造はアメリカで、ガラス部分はドイツ製。温度や硬度を高めた硼珪(ホウケイ)酸ガラスで作られていて、一般的なガラスに比べて熱膨張率が低く熱衝撃に耐性があります。
コーヒーブランドのサーバーに直火OKが無いのはPL法が原因のようです
これは私が持っているHARIO(ハリオ)のコーヒーサーバー。オーブン・直火は使用できませんの文字が入っています。ひと昔前のサーバーは直火でも大丈夫だったと思うのですが、いつの間にか改訂されたようです。
原因は、1995年7月に施行された製造物責任法(PL法)によるところが大きいようです。これによりメーカーは設計上・製造上・指示ならびに警告上の欠陥があった場合に損害賠償責任を負わなければならなくなりました。
正しい使い方で直火にかければ問題はないのですが、日々の取り扱いでキズが入ったり冷たい水で急冷すればサーバーのガラスが割れる恐れがあります。消費者が間違った使い方をしているのにメーカーが賠償金を払わないといけない可能性があるので「直火禁止」となっているようです。
※注 直火での使用に耐えられないコーヒーサーバーもあります。
MEDELCO(メデルコ)ウィスラーケトル の取り扱い注意事項について
なお、メデルコのウィスラーケトルのamazonでの商品説明は下記の4つだけでした。
・直火可の耐熱ガラスのケトルです。(弱火のみ)
・沸騰すると音で知らせてくれます。
・IHやハロゲンヒーター、電子レンジなどでは使用できません。
・食洗浄機不可。
MEDELCO社の公式webページには英文での説明書きがありましたので、いくつか直訳したいと思います。
■使用上の注意
・ケトルを点検し、傷や亀裂がないことを確認します。破損した場合は直ちにケトルの使用を中止する。
・水位が最低値以下の場合は沸騰しないでください。
・低温または中程度の火加減でケトルを使用してください。
・使用中にハンドルが熱くなることがあるため、耐熱ミットの使用を推奨します。 ・空焚きはしないでください。
・火から降ろした後、冷たい面や濡れた場所にケトルを置かないでください。
・蓋を外したり注いだりするときは、湯気や水蒸気による火傷やけがに注意してください。
・ケトルに水をあふれさせないでください。
■クリーニングとメンテナンスについて
・金属製のブラシなどをガラス部に使用しないでください。
・洗浄するときは、スポンジやナイロンたわしを使用してください。
あと、購入後の注意点としては
・説明書が日本語じゃない
・ポットの蓋に注ぎ口が無い
・蓋が固くて外しにくい
などがあるようです。お湯を沸かしたあとに蓋を取ろうとするとヤケドしそうになるので、湯沸かしケトル用途ではなくコーヒーサーバーとして使うのが良いようです。
コーヒーを直火で温め直したい人におすすめです。
「直火禁止」と書かれてあるポットを火にかけるのは気分的にも良くありません。コンロの直火でコーヒーの温め直しをする機会が多い人に、ウィスラーケトルはおすすめだと思います。
MEDELCO(メデルコ)
ウィスラーケトル 12cups 直火用
なお、ウォスラーケトルに合う12カップ用のドリッパーは、カリタの「104-KP(7杯~12杯用」あたりが適していると思います。
カリタ(Kalita)
コーヒー ドリッパー 7~12人用 104-D
カリタ(Kalita)
電子レンジ対応コーヒーサーバー 102ドリッパー用 500ml N