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今年は四国のお遍路が賑わっているようです。なんでも逆周りでお遍路めぐりをするとご利益が5倍になるとか。なぜ5倍になるのでしょうか。理由をざっくり調べてみると、
 

  1. 弘法大師に会いたいと願った衛門三郎がお遍路を21回しても出会えず、逆に廻ってようやく大師に会えたから
  2. 逆周りは道しるべなどがわかりにくく巡礼の難易度が高いから
  3. 順打ちで回っている人とたくさん出会える(交流が生まれる)から
  4. 以上の理由で逆打ちは3倍の功徳だが、衛門三郎が弘法大師に出会った年がうるう年なので+1で4倍に
  5. しかも今年は衛門三郎が弘法大師に出会った丙申(ひのえさる)の年なので+1で5倍に

数え方は諸説ありますが、こんな感じでご利益が増えて5倍という計算に。
 

増えていく様子が楽天市場のポイント倍増キャンペーンのようだと思ったのは私だけでしょうか。
ただ確かに逆回りは巡礼が難しい上に巡礼者との出会いの数が多く、記念すべき年で参加者数も多ければ、巡礼の旅で得るものは3倍から5倍あたりになるのだろうなと思いました。
なお、ご利益が多いからという理由で一度も順打ちをせずにいきなり逆打ちをするというのはどうか、という声も上がっているようです。それはそうですよね。「得だから」という理由ではなく、もっと純粋に、己の内面と向き合うための旅として巡礼をするのが質の高い功徳を得ることになるのではと思います。
それでも動機は人それぞれですので、今回の功徳5倍の機会にお遍路デビューを果たして、旅路の途中で大切な何かに出会うことになれば良いのかなと思います。
 


 

【お遍路用品をフル装備で買い揃えた時の費用は?】

 

代表的なお遍路用品といえば、木の杖に白い服に編み笠。でもこれ以外にたくさんのグッズがあります。全部揃えたらいくらするんでしょうか。それぞれの相場をざっくり調べてみました。
・菅笠 2400円~25000円
・金剛杖 1200円~2900円
・白衣(笈づる) 2300円
・お遍路用ズボン 4400円
・輪袈裟 2000円
・袈裟袋止め 1000円
・手甲 800円
・脚絆 1000円
・山谷袋 2000円
・数珠 2100円
・経本 300円
・納経帳 2100円
・納め札 60円/100枚
・持鈴 1800円
合計:23460円~47760円
もっと費用がかかると思いましたが、登山装備を揃えるよりはお手ごろな価格でした。全部揃える必要はなく、基本的には複数点がセットになったものを買って、足りないものを買っていく形が良いようです。
 

 


 

【分割お遍路で無理のない行程を】

 

一回の旅で88ヶ所の札所をすべて回る「通し打ち」は大変ですが、何回かに分けて巡る「区切り打ち」なら無理なく巡礼ができます。
巡礼の旅は「一回の旅で回るべきだ」「ご利益5倍だから今年中に全部回るべきだ」「徒歩で回るほうがすごい」など、他者と比較したり時間にせかされて行うものではないように思います。たとえ何年もかかったとしても、病気で数年空いたとしても、車を使って回ったとしても、その旅で得るものや救われるものがあればそれで良いのではないでしょうか。
お遍路修行で得られるものの中に「とらわれない心」や「こだわらない心」があるそうです。旅行会社のプロモーションに乗せられず、必要なタイミングで自分に合った回り方をすればいいのではと思います。私自身もいつかその時が来たら、お遍路を巡る旅に出たいと思います。
 

青山
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