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比叡山延暦寺にて、12年ものあいだ山ごもりをして修行をする「十二年籠山行(じゅうにねんろうざんぎょう)」が20年ぶりに達成されたそうです。

 

「十二年籠山行」は、12年間、比叡山に山ごもりをして厳しい修行をするもので、今回、達成したのは僧りょの渡部光臣さん(48)です。

(中略)比叡山延暦寺によりますと「十二年籠山行」の達成は20年ぶりで、戦後では7人目、織田信長による焼き討ち以降では117人目だということです。

引用:4月01日 NHK NEWS WEB

 

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十二年籠山行の修行内容・タイムスケジュールについて

 

 

 

12年のあいだ山籠もりをする修行とのことですが、具体的にどんなことをするのでしょうか。ニュースの記事や天台宗ホームページで調べてみると、

 

● 12年の籠山行に入る前に「好相行(こうそうぎょう)」を行う。

● 好相行は、3000もの仏様の名前を唱えながら五体投地の礼拝を行なう。行をしているあいだは食事・風呂・トイレ以外はひたすら唱え続け、横になって休めず、不眠不臥で行う。

● 好相行は「仏の姿を感得する」(立体的で色彩があり光り輝く生きたお姿が見える)まで何日も続ける。平均3~4か月、3年かかる人も。

好相行を終えたら籠山行開始。延暦寺の開祖・最澄をまつるお堂にこもって毎日朝4時から夜10時頃まで、最澄に食べ物を供えたり祈祷したりお経を唱えたりする。

● 食事は5時と10時半の1日2食。精進料理を食べる。

● 12時からは掃除を3時間行う。塵や落ち葉一つ許されない清掃をする。

● 17時に閉門したのち、坐禅や仏教の勉学を5時間行う。

● 籠山行のあいだはいっさい下山せず、境内から外に出ない。(病気になっても病院で治療が受けられない)

● 限られた寺の関係者以外の外部との接触を絶つ。新聞やテレビ・インターネットなど外部の情報は得られない。

● 約7割が満行。3割は病死もしくは行方不明。

 

青山
比叡山といえば7年で約4万キロの山道を歩く「千日回峰行」も難行ですが、これもかなりの難行です。特に好相行は精神の限界を超えないと仏の姿を見ることができなさそうです。

 

 

修行中の12年間にあった大きな出来事は?

 

 

今回十二年籠山行を満行した渡部光臣さんは、12年前の2009年から修行に入っています。

 

12年間、どんな情報がシャットアウトされていたのでしょうか。パッと思いつく大きな出来事をピックアップしてみました。

 

 

● WBC2009 イチローのあの決勝打

● 民主党への政権交代

● ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 放映

● 新型インフルの感染拡大

● マイケルジャクソンさん死去

● 尖閣諸島中国漁船衝突事件

● 東日本大震災

● 福島第一原子力発電所事故

● 地デジ終了

● FIFA女子ワールドカップドイツ大会でなでしこジャパンが優勝

● 島田紳助さん芸能界引退

● 第2次安倍内閣発足

● 消費税が5%から8%に増税

● ドローンの流行と落下事件

● 東京オリンピック決定

● ラグビーワールドカップ2015

● 全国各地の豪雨被害・土砂災害・地震被害

● SMAP解散

● 消費税10%

● 嵐 活動休止

● 平成から令和に改元

● 新型コロナウイルス流行

● 東京オリンピック延期

● シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇 放映

 

 

 

楽しいことも悲しいことも、さまざまな出来事がありました。

これらの世の中の出来事にいっさい触れないのはしんどいかもしれませんが、修行に没頭することで心は不安になることなく逆に穏やかになるのではないかと思います。

 

インターネットやメディアの情報に振り回されて心が疲れている人は、短いあいだだけでも坐禅などをして自分と対話する時間を作ると心が楽になるかもしれません。

 

青山
私がやっている「山コーヒー」も、座禅に近い安らぎを感じているように思います。心が楽になる、至福の一杯です。

 

 

十二年籠山行の満行者の書籍

 

覚悟の力
宮本祖豊 (著)2014/10/30

【amazonで探す】【楽天市場で探す】

 

 

2009年(平成21年)に十二年籠山行を満行した宮本祖豊(読み方:みやもと そほう)氏が、修行の様子を記した本を書かれています。

 

「自分を知り、精神レベルをさらに高めたい」という思いで行に入った著者が、死を覚悟した修行で見たもの・ 修行を終えて至った境地などが記されています。amazonレビューでも「やる気が出た」「有り難く心に染みた」「苦しみから逃げずに一歩踏み出す勇気を与えてくれる」など、高評価がついています。

 

世俗から離れて修行に打ち込むとどんな心境になるのかが知りたい、しばらく日常生活から離れてみたいという人におすすめの本だと思います。

 

 

青山
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