▲ 当サイトはプロモーションが含まれています ▲

スポンサーリンク


国民年金60歳からもらう方法

知らなかった。国民年金って、申請すれば60歳からもらえるんですね。

普通は65歳から支給される年金ですが、繰り上げ申請すれば60歳からもらえます。ただし、早くもらえる代わりに基礎年金の月額が減ります。そしてその金額は一生変わりません。


60歳 … 70%  45500円
61歳 … 76%  49400円
62歳 … 82%  53300円
63歳 … 88%
 57200円
64歳 … 94%  61100円
65歳 … 100%  65000円

(基礎年金額65000円の場合)

通常金額より月19500円も減るので一見損するように見えます。ですが、65歳までにいくらもらえるかというと、5年間で273万円です。65歳までにこれだけもらえるんですよね。60歳の定年時にもらった退職金が少ないとか退職金自体が無い方、当面の生活費が厳しい方にとっては有り難い制度です。

もし65歳で亡くなったら、273万円がそのまま得する金額となります。そして、65歳からもらい始めた人と積算合計金額が同じくらいになる分岐点が76歳。76歳までは繰り上げでもらった方が得で、それ以降は普通に65歳で受給開始した人が金額を追い越していきます。

最近はがんにかかる確率が増えてきています。田舎の自然豊かで緑が豊富な環境ならまだ長生きしそうですが、都会の排気ガスと仕事のストレスに溢れた生活環境で76歳まで生きられるかなんて微妙な所です。60歳から受給開始して人生の質を少しでも高めた方が得なように思います。


【繰り上げで国民年金をもらった時のリスクとデメリット】


ただ、繰り上げをした場合のリスクとして寡婦年金または死亡一時金がもらえないという設定になっています。寡婦年金は、65歳までに旦那が死亡した時に最大45万円もらえ、死亡一時金は最大32万円もらえます。これは夫が亡くなった時にどちらかを選択します。

● 日本年金機構 寡婦年金
http://www.nenkin.go.jp/n/www/service/detail.jsp?id=3249

加えて、障害基礎年金ももらえません。60歳から65歳の間に事故に遭って四肢の一部を失ったり心臓ペースメーカーを付けたりなどすれば障害基礎年金が780,100円(月額 約65,008円)支給されるのですが、繰り上げ受給するとその資格を失います。

● 障害基礎年金の受給要件・支給開始時期・計算方法
http://www.nenkin.go.jp/n/www/service/detail.jsp?id=3226

一見デメリットだらけのように見えますが、それでも273万円を早くにもらえるのは特だと思います。60歳から65歳まで事故に気をつければ、66歳から76歳までは得すると考えられます。65歳以上になれば後期高齢者医療制度により医療費が1割(から3割)負担で済みますし。

ただ、女性は男性より長生きで平均寿命も86歳(平成24年調べ)と、男性平均寿命の80歳より長いです。なので女性は繰り上げ申請をすると損しやすく、男性は得しやすいと考えられます。


【国民年金繰り上げ受給の申請方法・手続き・必要書類】


基礎国民年金繰り上げ証明書

60歳の誕生日の3か月前になると送られる「裁定請求書」と合わせて、「繰り上げ請求書」を送ります。これは最寄りの年金事務所に取りに行かないといけません。

裁定請求書に必要事項を記入して提出すればOKなのですが、「雇用保険被保険者番号」「生計維持証明」「公的年金等の受給者の扶養親族等申告書」など、何をどう書いたらいいのがわからない事だらけで、加えて、年金手帳・戸籍抄本・非課税証明書・雇用保険被保険者証・住民票などの必要書類もたくさんあります。

なので、最寄りの社会保険事務所に相談するのが一番だと思います。相談料の相場の料金は初回無料や60分5000円くらい、書類1つの取得費用が1000円、老齢年金の請求一式のパック料金で25000円、という所です。

【まとめ・年金繰り上げ受給は得か?】


定年後は繰り上げ年金で登山再開

国民みんなが60歳で受給を希望すると財政が圧迫されるので不利益なリスクを付けているんだろうと推測できますが、怪我や事故に遭わずに70代前半で亡くなれば確実に得をします。これはもう生命保険と同じ、ギャンブルですね。

これだけデメリットを提示されるとひるみますが、案外60歳で受給申請をする人も多いようです。健康な間に年金を受け取って生活の質を高めたい、年金が破たんして減額したり払われなくなるかもしれないから、というのがその理由です。

若い頃にやっていた登山を再開したいと思いながらも生活費に余裕がないから登山なんてできない、趣味にお金がかけられない、という方は国民年金の繰り上げ受給を申請するのが人生の潤いにつながるのではと思います。

私の現時点の個人的な考えとしては、ガン家系で都会暮らしで食品添加物もよく摂取している状況なので、60歳で申請しようと思っています。差額273万円はやっぱり大きいですよ。この年金で海外登山とかやりたい事をして天寿を全うしたいです。

まずは60歳になるその日まで、健康で生きられるように頑張りたいと思います。

青山
記事内容がお役に立ちましたら、SNSでシェアして頂ければ嬉しいです。