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かわいい女の子による登山漫画という新ジャンルを開拓し、アニメ放映により新たな登山ブームを巻き起こしている人気マンガ「ヤマノススメ」。コミック最新話に山コーヒーの話が出ているとの情報を受けて買いました。コミックアーススター12月号。本屋で探すのが面倒だったので、amazonで購入。

 

 

 


月刊 コミックアーススター 2014年 12月号

 

 

 

作中に登場したアイテムは、ポーレックスのミルにコーヒーバネットにダブルウォールのマグなどなど。さすが、しろ先生。コーヒー道具のチョイスが完璧です。登山マンガ「岳」もそうですが、作者が登山経験豊富な方だと読んでいて楽しいです。

 

 

 

作中でひなたのお父さんが言う、「山頂で風に吹かれて飲むコーヒーは絶品だよ。景色眺めながら砂糖なしでブラックとかでグイっとね。苦味がいいんだ」というセリフは本当です。

 

 

 

山風の匂いとコーヒーの芳香が混じった時の至福感。今の時期だと、寒さに震える中で飲む「生き返る一杯」。家で飲むとただ苦いだけなのに、山で疲労している時に感じる、苦味の奥の甘み。山の湧き水を使用する事で「自然の恵みの中で生きている」という自然との融和感。

 

 

 

雄大な景色が望める山頂で一人で飲めば、誰でも詩人になれます。

 

 

 

 

 


 

【ヤマノススメ・ひなたパパがおすすめした山コーヒー道具】

 


ユニフレーム(UNIFLAME) コーヒーバネットcute(キュート)

 

アウトドア用のたためるドリッパー。コーヒーバネットには何種類かありますが、1~2杯をマグに入れるなら「キュート」がおすすめです。口の広いシェラカップを持っているなら、コーヒーバネット・シェラがおすすめです。

 

 

 

 

 


ポーレックス セラミック コーヒーミル ミニ

 

是非やって頂きたいのが「飲む直前のコーヒー挽き」。コーヒー豆は粉末にした時に香り成分の多くを放ちます。コーヒー豆のポテンシャルをフルに発揮するなら、飲む直前に挽くのがオススメ。コーヒーの味わいは「挽く時の香りを楽しむ」事からすでに始まっています。

 

 

 

 

 


ユニフレーム(UNIFLAME) 山ケトル700

 

注ぎ口が切れ込んだケトルじゃないと液だれしてドリップがやりにくいです。この山ケトルはそこそこ注ぎやすく、折り畳み型のドリップパックの小さなエリアにも注げます。私が持っているケトルはGSI社のエクストリームティーケトル。持ち手が熱くならないのが利点です。ケトルの中にミニガスカートリッジとバーナーを入れています。

 

 

 

 

 


スノーピーク チタン ダブルマグ 300 MG-052

 

チタン製のダブルウォールマグ。真空層があるため保温性に優れています。ひなたパパがあおいに貸したマグは取っ手が折りたためないタイプですが、折りたためるマグならザックの中でかさばりにくくスタッキングしやすいです。ただダブルウォールマグには火にかける事が出来ないという弱点があるので、再加熱の際は一度ケトルやシェラカップなどにコーヒーを移す必要があります。

 

 

 

 

 


PRIMUS(プリムス) P115フェムストーブ

 

これが無いと始まりません。登山で暖かい飲み物を飲むために必要なバーナー。ひなたパパはプリムスの名器ウルトラバーナー P153を持っていたはずですが、あおいに貸したのはP115のフェムトスト―ブでした。こちらはP153に比べて火力はひかえめですが、お湯を沸かすくらいなら十分なパワーを持っています。

 

 

 

 


 

【あおいがひなたを誘った山コーヒースポット】

 

 

 

 

第58話で主人公のあおいがひなたを誘った山は、飯能市の関八州見晴台(かんはっしゅうみはらしだい)。最寄駅は西吾野。コースタイムは約2時間。春は山頂付近のツツジがきれいだそうです。ルート的に危険な個所は無く、湧き水があり、スニーカーで登れそうな道。ぶらり山コーヒーにうってつけのハイキングコースです。

 

 

 

■関八州見晴台の参考地図(ヤマレコ)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-535546.html

 

 

 

 

 


 

【山コーヒーにおすすめの豆は?】

 

 

 

 

基本的に、人間は疲労している時に味の濃い物を求めます。とはいえ深煎りの苦すぎるコーヒーは飲む人を選びます。お勧めの銘柄は「コロンビア」「グアテマラ」あたり。味のバランスが取れています。

 

 

 

苦味が苦手な方は「モカ」などの浅煎りが良いのですが、その分酸味が強くなります。酸味系は鮮度が良くないと「酸っぱいエグ味」を抽出してしまいます。漫画ではあおいがスタバで豆を買っていましたが、自家焙煎をしているコーヒー専門店なら焙煎してすぐの新鮮な豆が買えます。浅煎りの豆を買うなら自家焙煎のお店で買うと失敗しません。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

個人的には山コーヒー文化がもっと広がってくれるといいなと思います。友達とおしゃれに山カフェしてみたい方、カッコよく山コーヒーを楽しんでみたいという方。楽しみ方は人それぞれなのですが、個人的には何か悩み事を抱えている人に特におすすめしたいなと思っています。私自身、将来の展望が見えなかった時や仕事に行き詰った時、山コーヒーをきっかけに活路を見出した事が多々ありました。

 

 

 

ゆったりと流れる時間に身を任せてコーヒーを味わえば、「座禅」に近い心の状態になっていきます。情報の洪水にさらされて、ゆっくり思考する時間が取れていない人は是非道具を揃えて山コーヒータイムを楽しんで頂けたらと思います。

 

 

 

(注:ソロ登山は危険なので、登山地図の準備や下調べを入念に行って、遭難しないよう十分お気をつけ下さい)

 

 

 

 

 


ヤマノススメ 8巻 ※山コーヒー収録巻



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ねんどろいど ヤマノススメ 雪村あおい ノンスケール
 

青山
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