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ジャンダルムの新しい道標看板

引用:北アルプストレイルプログラム「道標の設置について」

 

ジャンダルムに、新しく標識が設置されました。

 

青山

ついに、公式の手続きによって道標が設置されジャンダルム名物だった天使が撤去されました

 

新しい道標が設置された理由や、ジャンダルムの天使がいた期間、現在の保管場所などについてまとめていきたいと思います。

 

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新しい道標はいつ設置されたのか

 

ジャンダルムに新しい道標が設置された日付はいつなのでしょうか。

 

道標を設置した北アルプス飛騨側登山道等維持連絡協議会が、2025年8月7日に「道標の設置について」の記事を公開されています。

 

SNSを調べると「ジャンダルムの天使が撤去されたのを見た」というポストが2025年8月2日にありましたので、この日が設置日・撤去日だと思われます。

 

ジャンダルムの天使がいた期間・日数は?

 

ジャンダルムの天使はいつから設置され、山頂に存在した期間はどれくらいだったのでしょうか。

 

 

以前、ジャンダルムの天使看板について調べたことを記事にしました。設置日は、2014年(平成26年)8月20日(水) AM10:15 です。

 

撤去日が2025年8月2日とすると、年数にして11年、日数は4001日です。

 

青山

初代看板から2度の撤去で空白期間はありますが、約4000日…。ちょっと感慨深いものがあります。

 

元々は山小屋関係者が危険なジャンダルムを歩く登山者の安全を願って作ったもの。ただ、個人が勝手に道標や看板を設置するのは自然公園法に違反しています。

 

このジャンダルムを真似して全国各地で天使や看板が設置されたりしているので、どこかで歯止めをかけないと「自己主張の強い看板」で山頂の自然環境が損なわれてしまうのも理解できます。

 

天使の撤去はやむを得ないことだったのでしょう。

 

ジャンダルムの天使はどこにいったのか

 

北アルプス飛騨側登山道等維持連絡協議会による「道標の設置について」の記事によると、ジャンダルムの天使看板は現在北アルプス飛騨側登山道等維持連絡協議会事務局で預かっているとのこと。

 

製作者が取りに行くと「違法なことをした人が出頭する」ような感じになるので、おそらく取りに行くことはないのではと思います。

 

青山

私としては、10年近く登山者に親しまれてきたモニュメントなので記念撮影用のフォトプロップとして再活用できたらいいなとも思うのですが。一度手に持ってみたいという人も多そうです。

 

北アルプストレイルプログラムについて

 

道標を設置した北アルプス飛騨側登山道等維持連絡協議会は、「北アルプストレイルプログラム」内にて今回の設置・撤去を公表しました。

 

この北アルプストレイルプログラムとはどんな内容なのでしょうか。

 

北アルプスの登山道は、山小屋を中心とした関係者の労力と資金、それらを支援する行政の取組によって維持されてきました。
近年、ヘリコプター輸送費の上昇や登山道被害の増加、コロナ禍など、環境の変化により、これまでの枠組で登山道を維持し続けることが難しくなっています。
そこで、利用者の皆様に登山道維持の現状を正しくお伝えしたうえで、皆様からの協力や参加により登山道を維持していく新たな制度について検討を行っています。

引用:北アルプストレイルプログラム「北アルプストレイルプログラムについて」

 

登山道維持のための情報発信、登山道整備イベントの実施、登山道維持を担う山小屋の負担軽減、協力金の受付などを行っているそうです。

 

青山

協力金はひと口500円、クレジットカードや銀行振込が使用可能。山小屋などでも受け付けています。

 

■登山道維持への協力金のお願い
https://nationalpark-japanesealpstrail.jp/toyama/donation

 

その他の山頂設置物との比較

高千穂峰の天の逆鉾はどうなのか?

 

 

高千穂峰の天の逆鉾は自然公園法違反?

高千穂峰の天の逆鉾はだれが置いたのか

 

日本の山頂にはいろいろな設置物があります。高千穂峰の山頂には「天の逆鉾」が設置されていますが、これは自然公園法に違反しないのでしょうか。

 

こちらについては山頂が霧島東神社の境内で敷地内のため、自然公園法は適用されません。

 

劔岳の山頂の社はどうなのか?

 

劔岳山頂の社は自然公園法違反?

 

標高2,999mの劔岳山頂には小さな祠(社)が設置されています。これは自然公園法に違反しないのでしょうか。

 

この祠は、雄山(立山三山の主峰)を御神体として祀っている立山雄山神社が設置したもの。

 

自然公園法の「特別地域」に当たる区域ではありますが、「宗教上の施設」「伝統的に存在してきたもの」については、地元の神社が管理し、行政と調整の上で許可を得れば存置することが可能だそうです。

 

青山

ジャンダルムの天使は「宗教的関連がない」「関係各所への協議がない」「管理不十分」などが原因だったようです。

 

ジャンダルムの天使の旅立ちを祈って

 

 

鋭い岩稜にいた小さな天使は、困難を乗り越えた登山者を迎え、これから先の危険な稜線へと向かう人の背中を押してくれるような、そんな温もりを持っていたように思います。

 

SNSがなければ、「知る人ぞ知る天使看板」として親しみ続けられたのかもしれません。

 

ただ、自然公園法も大事です。許可のない看板の設置は黒に近いグレーゾーン。もうグレーなことを楽しむ時代ではなくなりました。

 

天使看板の撤去に、ひと昔前のおおらかさとの別れと、コンプライアンスの時代への変化を感じました。

 

 

青山
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