ジャンダルムの天使看板は誰が作っていつから置かれたのか調べてみた
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北アルプスにある岩の殿堂「ジャンダルム」。西穂高岳と奥穂高岳の間にあり、標高は3163m。岩登り経験がある熟達者向けの難関コースとして知られています。

 

 

青山
初心者お断りの絶壁の岩場が続きます。私なら確実に足がすくんで事故に遭いそうです。

 

 

そのジャンダルムの頂きに、ジョウロを手にした天使の鉄製の看板が据えられています。

 

 

 

この天使、誰が何の目的で作ったのでしょうか。

 

調べてみたら、多くの人が気になっていたのかわりと早くに見つかりました。

 

情報をシェアしたいと思います。

 

ジャンダルムの天使の作者について

 

 

ジャンダルムの天使の作者は、剱岳近くの山小屋・仙人温泉小屋でスタッフを務めている小森武夫さん。(ハンドルネーム:Chokomaka)

 

仙人温泉小屋ホームページにある2014年のエッセイに看板を設置した時の記録が記されています。

 

 

ジャンダルムのピークに着いた。早速、ザックからエンジェルを取り出し、石を集めてエンジェルを建てた。

2014年(平成26年)8月20日(水) AM10:15 ジャンダルムにエンジェルが舞い降りた瞬間!!

引用:仙人温泉小屋エッセイ「ジャンダルムにエンジェルが舞い降りた」

青山
この年月日は看板の裏にも記されています。小森さんのブログ名「chokomaka club」の文字も看板裏に併記されています。

 

ジャンダルムの天使看板はいつから置かれたのか

 

仙人温泉小屋のエッセイには、初代の看板を設置した日時も記載されていました。

 

 

2004年(平成16年)8月21日に、西穂高山荘から、奥穂高岳への稜線を辿って、持って行ったものだった

引用:仙人温泉小屋エッセイ「穂高岳ジャンダルムのエンジェル」

青山
初代から2代目まで10年で支柱が取れてしまったようです。

 

なぜ天使のモニュメントを設置したのか?

 

小森さんのアメーバブログ2012年の記事に設置した動機が書かれてありました。

 

 

最初にジャンに行った時は、石にマジックか、何かで「ジャンダルム」と書いてあっただけ、それも、いまにも消えそうになっていた。

次の時も同じだった、その次も.........。

これでは、『折角ジャンダルムのピークに登った人も写真にも残らないな!』と思い、ヨーシッ!何か作って見ようか!!と思い、作ったのが、このエンジェルだったんだ!

引用:アメーバブログ chokomaka 『ジャンダルム』の写真があった!!

青山
山頂到達の記念用として、親切心で設置されたようです。

 

また、仙人小屋のエッセイにはこのように記されていました。

 

 

初代エンジェルが、今までジャンに登った方々の想い出となったように、 「二代目エンジェル」も、今後、多くの人達に愛されるとともに感動の一助とならんことを祈念する次第です。 

末筆ながら、奥穂高~西穂高間の稜線を試みる人が増えている様であるが、何時までも、エンジェルに安全登山を見守って頂きたいものである

引用:仙人温泉小屋エッセイ「ジャンダルムにエンジェルが舞い降りた」

 

難関のジャンダルム。岩場を渡る途中やその前後で登山者の命を奪う滑落事故も発生しています。

 

その頂きに安全を願うモニュメントがあるのは、登山者の注意力を高めるのにも役立っているように思います。

 

 

ジャンダルムの天使の看板の材質について

 

 

エッセイとブログには、ジャンダルムの天使看板のサイズや素材についても記載されていました。

 

初代エンジェル看板は鉄製で、サイズは長さ14cm×高さ8cm。

 

二代目のエンジェル看板はステンレス製で、サイズは長さ23cm×高さ18cm、支柱の長さ90cm。重さは1.3kg(支柱含む)です。

青山
ステンレスでピカピカだったのを、黒のツヤ消しスプレーを使ってジャンダルムの雰囲気に合うようペイントされています。

 

国立公園内に看板などを設置する行為について

 

 

なお、山に看板などの設置物を置く行為を歓迎しない意見もあります。

 

ジャンダルムは中部山岳国立公園の長野県と岐阜県の県境に位置しており、長野県の「自然公園における行為の規制」にはこのように記されています。

 

 

自然公園の特別保護地区では、原則として現状の変更はできません。また、特別地域では各種行為が規制されており、許可等が必要となります。

看板・案内板の設置及び建物・工作物の壁面等に掲出・表示する行為。

モニュメント、慰霊碑、銅像、彫刻等の設置も対象。

引用:長野県「自然公園における行為の規制」

 

自然公園内の「特別保護地区」「特別地域」では基本的に看板を置いたりできないのですが、「普通地域」なら別の話となります。

 

 

広告物の設置・掲出・表示

2.5m 以下の高さで建物や工作物の壁面に広告物等を掲出又は表示する場合、法令の規定により、又は保安の目的の場合等は届出不要です。

引用:長野県「自然公園における行為の規制」

 

では、ジャンダルムは何地域にあたるのでしょうか。環境省の中部山岳国立公園のページに区域図がありました。

 

 

引用:環境省 中部山岳国立公園エリアマップ

青山
これは…ばっちり特別保護地域内ですね…。

 

 

設置者が環境省に許可申請をして承認されたのかどうかはわかりません。(設置者のブログで「許可」「申請」などを検索しても記事は出てきませんでした)

 

もし無許可だったとしても、この看板は「広告」というよりは目的地への到達がわかる「道標」として機能し、登山道に設置されたハシゴや鎖と同様に「必要」な部類に入るとは思います。

 

私利私欲のためや他の人の迷惑にはなっていないので、国としても黙認という形をとっているのかもしれません。

 

 

懸念点としては、この看板を模倣したような宣伝目的のモニュメントが無許可で山に溢れかえる恐れがあるなどでしょうか。

 

ジャンダルムのモニュメントを見て、私も同じようなことをやりたいと思った方はまず環境省やその地域を管轄する事務所などに問い合わせをするのが良いと思います。

 

 

まとめ

 

 

ジャンダルムの天使看板について、調べたことは以上です。

 

個人的には山頂に着いたときに標高と山名が書かれた何かが無いと記念撮影がパッとしないので、看板やモニュメントがあるのには賛成です。

 

全国のご当地デザインマンホール蓋みたいに、その山を代表する動植物のレリーフなどのご当地デザイン標高看板なんてものがあると楽しいのですが。

 

国や県サイドが積極的に「公認標高看板」の設置を検討してくれたらなと思います。

 

 

青山
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