熊撃退スプレー、値段が高いです。とくに今は熊被害の事件などが増えて入手困難となっています。

値段が高いと気になるのが「本当にこのスプレーで熊を追い払うことができるのか?」という点。
この疑問点について、動画と公的機関の報告があるのでご紹介したいと思います。
熊スプレー噴射でクマを撃退した動画3例
熊スプレー動画はいくつかありますが、この3つがわかりやすいです。
【YouTube】Black Bear Attack - charging black bear gets stopped by bear spray while bowhunting
(スプレー噴射は1分20秒)

【YouTube】Pepper Spraying a Bear

【YouTube】SABRE Bear Spray Used on a Black Bear Caught on Camera
(スプレー噴射は2分32秒)

日本で熊スプレーをヒグマに使って助かった事例
引用:北海道自然環境局「令和3年 ヒグマによる人身事故発生状況」
北海道自然環境局の2021年度「ヒグマによる人身事故発生状況」の9例目に、クマスプレーの噴射によりヒグマは逃走したという報告があります。

熊スプレーはこの時期の登山・山菜取りには必携の道具です
先日報じられた、山菜取りをしていた消防隊員の方がナイフで熊を撃退したというニュース。
そのニュースの中で興味深いコメントがありました。
取材に応じた3人のうち男性と、男性の同僚は「鈴や笛、火薬などを常に鳴らしながら、かなり警戒して登山していたが、近距離で遭遇するとは思わなかった」
引用:Yahoo! ニュース「このままじゃ、やられる、一か八か…」クマに襲われた男性 下敷きになった状態からナイフで反撃


これだけ熊対策をやっても出会ってしまうのなら、熊スプレーなしでは危険すぎます。
ナイフでの撃退は消防隊員なみの筋力・体力がなければ難しいですし、ナイフ所持自体が銃刀法違反になってしまう可能性があります。
熊スプレーを買う、熊の出没情報がない山に行く、冬眠前の登山を見送るのが安全な登山の条件になるかと思います。
熊スプレーを携行して山に入ると、これまでに無かった「絶体絶命のときにも対処できる」という心の余裕が生まれました。
熊に会ったらどうしよう…という心理状態だと、道を急いで道標や目印を見逃してしまう恐れもあり安全登山の妨げになります。
これからの時代、熊スプレーは登山の必需品のひとつになるのではと思います。
POLICE MAGNUM(ポリスマグナム)
熊撃退スプレー B-609 ホルスター付き

フロンティアーズマン
熊撃退スプレー

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