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ゲゲゲの鬼太郎の作者・水木しげるさんが11月30日に亡くなられました。追悼の言葉とともにツイッターやテレビでよく取り上げられているのが、水木さんが掲げた「幸せの七か条」。この七か条を読んで、私が取り組んでいる山コーヒーというスタイルは水木さんの考える幸せに一部通ずるところがあるなと感じました。

まずは水木さんの「幸せの七か条」をご紹介したいと思います。


【水木しげるさんの幸せの七か条の文章】


幸福の七カ条

● 第一条
成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。

● 第二条
しないではいられないことをし続けなさい。

● 第三条
他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。

● 第四条
好きの力を信じる。

● 第五条
才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。

● 第六条
怠け者になりなさい。

● 第七条
目に見えない世界を信じる。

それぞれについての意味・詳細は「水木サンの幸福論 (角川文庫)」をお読みください。

勘違いされやすいのは第六条の「怠け者になりなさい」ですが、ざっくりと言えば不動産収入や印税・特許料・著作権などの不労所得を確保すれば仕事に縛られることはなく幸せになれる、「怠けていても食えるような人間になれ」という事だそうです。


【山コーヒーには、成功や名誉・勝ち負けの概念は必要無い】


山コーヒー

幸せの七か条の第一条は「成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない」。これは私が山コーヒーで大切にしている部分です。

一般的な登山の世界では、山頂に立てば「征服・成功」、山頂に到達できなければ「敗退・失敗」と表現され、厳しい山に挑戦し征服する事が良しとされます。

その結果、無謀な登山で命を危険にさらす事になったり、登山道の渋滞でイライラしたり、誰かの成功をねたんだり、天候悪化などで山頂に立てなければ非常に悔しい思いをします。

「山コーヒー」という登山スタイルには勝ち負けがありません。山頂に立てなくても、厳しい山に登らなくても、ここで良いと感じた場所でコーヒーを楽しめばそれで成立します。コーヒーの味に関しても勝ち負けはありません。美味しく入ってもまずく仕上がっても、それは思い出に残る「心の一杯」になります。

山コーヒーは競争しない登山、他者との勝ち負けとは別の世界の遊び方です。ここに、水木さんのおっしゃる幸せの法則が隠されているのではと思います。


【山コーヒーは、自分なりの形で楽しめば良い】


第三条は「他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし」です。

制覇した山の数を競う。他の人よりも良い装備を揃える。登山難度の高い山や海外の山を踏破して他の人よりも高い地位や名誉を獲得する。山に登る事で自己の価値を高める事ができるのは登山の魅力のひとつです。

ただ、他者を気にして「数字を重ねるためだけの登山」「義務的な登山」「楽しくない登山」になってしまうのはもったいないなと感じます。(注:好きで楽しいから結果的に数字や評価につながった、というケースならOKだと思います)

「山コーヒー」は高価な山コーヒー道具を揃えなくても、3000m級の山に登らなくても、山頂に立たなくても、自分自身の「楽しい」を追求すればそれで良いという楽しみ方です。低山で缶コーヒーを飲んでも十分「心の一杯」は味わえます。



山コーヒー

水木さんの「幸せに生きる方法」、一般人が7ヶ条全てを満たすのは難しいですが、そのうちのひとつでも心掛けるようにすれば人生が良い方向に変化するように感じます。

山コーヒーは、競争社会の枠組みの中では理解されにくい楽しみ方かもしれません。正直なところ相性はあります。性分として「強くありたい」「競って勝ちたい」「力が欲しい」という思いが強い人にはおそらく合いません。そういう方々にとって「山コーヒー」は軟弱なおままごとに見えると思います。

ただ水木しげるさんが実際に七か条として提唱したように、「競わない登山」という楽しみ方はもっと広まってもいいと感じています。私が山コーヒーをやり始めた頃は、絶景ありき、美味しいコーヒーありきと「競う」部分もありましたが、もっと自由であっていいんだと考え方が変わってからは、気負うことなくより気持ちよく山を楽しんでいます。

競争社会で心をすり減らしている人に、ぜひ一度「競わない登山」である山コーヒーをお試し頂ければなと思います。

この世を通過された水木しげるさん。人間界でのお仕事、お疲れ様でした。ご冥福をお祈りいたします。



【amazon】水木サンの幸福論 (角川文庫)

【kindle】水木サンの幸福論 (角川文庫)

青山
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