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昔は間違った・誤った知識がたくさんありました。古くは「太陽は地球の周りを回っている」、少し前は「水を飲まずにトレーニングしろ」など。研究が進むにつれ、これらの間違いが訂正されていっています。
「コーヒーは体を冷やす」
というのもよく耳にします。冷え性なので体に良くないからコーヒーは飲まない、という人も多いのではないでしょうか。理由としては、
 

 

1.コーヒーは南国の暖かい場所で採れる食べ物なので、体を冷やす効果がある。

 

2.カフェインの影響で血管が収縮して血の流れが悪くなるので体温が下がる。

この1番は私自身よく耳にしました。なので冷え性の女性には温めたミルクを多めにしたカフェオレを作ったりしていたのですが、この説はどうやら間違いの可能性があるようです。

 

 

 

 

 


 

【暖かい地方の食べ物はすべて体を冷やすわけではない】

 

「暖かい国は暑いから、体温を下げる食べ物をはるか昔から選別して摂取してきた」というのが「コーヒーは体を冷やす」説の根拠のようです。確かにそういった食べ物は好んで栽培されやすいでしょうが、すべてではありません。実際カボチャやココナッツやコショウは温暖な地方で採れますが、体をあたためる食べ物とされています。
また、コーヒーは温暖なエチオピアで生まれた植物で赤道付近の国々で作られていますが、実際栽培されているのは標高1000m~2000mくらいの高地。昼暖かくても、夜は寒い。山の気温の寒暖差が良いコーヒーを作る条件なんです。となると「暖かい場所で作られているから」という理由もなくなります。
上記の点から、ただの印象・イメージによる思い込みの可能性があります。

 

 

 

 

 


 

【カフェインはむしろ体を温める効果がある】

 

コーヒーが体を冷やす、という化学的・医学的根拠は現在のところありません。(2014年3月現在)

 

 

 

カフェインの効能は下記の通りです。

 

・利尿作用
・胃酸分泌
・抹消神経拡張
・体温向上
・基礎代謝向上

 

利尿作用によってトイレで用を足す際にブルっとして体温が低下するという説もありますが、あれは自律神経の生理反応でブルっと震えるという説が濃厚です。また、実際に体温の変化を測定された方もいらっしゃいましたが、数値が下がるような変化はありませんでした。医学的な根拠はまだ無いようで、体が冷えると感じるのは気のせいといえます。
むしろ逆に、カフェイン摂取は心拍数をほどよく向上させ血管の拡張収縮を促し血行を良くするので熱の発生に役立つと考えられます。

 

 

 

 

 


 

【タンポポコーヒーは体を温める、も間違い?】

 

 

冷え性の人はタンポポコーヒーなら体を温めるから大丈夫!という記事もよく見かけますが、あれも勘違いです。中医学ではタンポポコーヒーは清熱解毒の薬とされています。胃炎の時にはいいかもですが、体を温めるという面ではカフェインがあるコーヒーの方が役に立つと考えられます。
 

 

 

 


 

【コーヒーは体を冷やす、という医学的根拠は今のところ無いようです】

 

催眠術を受けた人は、苦いものを甘く錯覚したりします。飲んだら冷えると信じ込んでしまっているのが「冷え」の原因なのかもしれません。思い込みや勘違いでコーヒーを避けるのはもったいないな、と思います。

 

 

 

(※医学的根拠が発表され次第、この記事は加筆修正します)

 

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青山
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