私が買ったL.L.Bean(エルエルビーン)のダウンジャケットのフィルパワーは850。ユニクロのウルトラライトダウンジャケットの640フィルパワーに比べてかなり暖かいです。
「フィルパワー」が何の単位だかよくわかっていなかったとき、重ね着するとフィルパワーは倍になるのか?と思っていました。
このフィルパワーはどういう意味なのか、今販売されているダウンウェアで最大フィルパワーはいくつなのか、どこのブランドのウェアが高フィルパワーなのかを調べてみました。
フィルパワーとは何の単位なのか?
日本のスポーツウェアメーカー・デサントのページに、フィルパワーについてのわかりやすい解説がありました。
羽毛1オンス(28.4g)のダウンをシリンダー内に入れ、一定荷重を掛けた時の膨らみ度合いを立法インチ(2.54cm立法)で示します。
800フィルパワーとは、1オンスの羽毛が800立方インチの体積に膨らんでいることになります。
フィルパワーの数値が大きいほど空気を多く含んでおり、大量に含まれる空気の断熱効果によって保温性に優れ、暖かく良質なダウンといえます。
フィルパワー(膨らみ度合い)の値が大きい羽毛を使えば、ダウンジャケットを少ない羽毛量で作れるので軽量なウェアになり、スタッフサックへの収納の際もギュギュっと押し込めてコンパクトになります。
500フィルパワー以下は「低品質ダウン」とされ、600~700フィルパワーが「良質ダウン」、700フィルパワー以上が「高品質ダウン」に分類されています。
フィルパワーが一番高い最強のダウンジャケットは何フィルパワー?
【amazon】Marmot(マーモット) 1000 Ease Down Jacket
一番高いフィルパワーで現在確認できているのが、1000フィルパワー。900~1000フィルパワーが「最上級のダウン」とされています。
マーモットの他に、モンベルの「プラズマ1000 ダウンジャケット」や「イグニスダウン パーカ」、ティートンブロスの「Hybrid Down Hoody」などが1000フィルパワーを記録しています。
ちなみに、2013年にパタゴニアが数量限定で1000フィルパワーの「エンカプシル・ダウン・ビレイ・パーカ」をリリースしています。
(※現在はメンズ・ダウン・セーター・フーディの800フィルパワーが最大値のようです)
【楽天市場】MONCLER GRENOBLE ダウンジャケット ALLESAZ
ファッションブランドでは、フランスのラグジュアリーダウンウェアブランド「モンクレール」も1000フィルパワーのダウンジャケットを販売しています。
おすすめは700FP以上ですが、重要なのはフィルパワーだけではありません。
現在の最大値が1000フィルパワーで、700フィルパワー以上が高品質ダウンだということがわかりました。
ですが、保温性能はフィルパワーの値だけでなくダウンの総量などでも変わってきます。
1000フィルパワーの「薄手」のインナーダウンジャケットより、700フィルパワーの「量をたくさん使った厚手」のダウンの方が保温性能が高いです。そのかわり、ダウン量が多すぎると重くなり、蒸れを発生させてしまいます。
また、ダウンの毛がしっかりと清浄されて不純物が取り除かれているかどうかも暖かさを左右します。
なので、フィルパワーの数値とウェアの肉厚感で暖かさを予測し、あとは実際に試着してみて暖かさと重さを体感するのが一番のようです。
新型コロナにやられないよう、寒さ対策を万全にしてウイルスを撃退する体力を維持したいものです。
ダウンジャケットの買い替えを検討されている方は、軽量な高品質ダウンを選んでみてはいかがでしょうか。
Marmot(マーモット)
1000 Ease Down Jacket
Teton Bros(ティートン ブロス)
Hybrid Down Hoody
L.L.Bean(エルエルビーン)
メンズ ウルトラライト850 ダウンジャケット フード付き