明日8月3日(土)の午前8時5分からNHKラジオ第1で放送される「石丸謙二郎の山カフェ」にて、山コーヒー話をさせていただきました。
夏に美味しいコーヒーということで、「山シェケラート」のご紹介です。聞き逃した方は「聞き逃し配信」にてお聞きいただければ幸いです。
■NHKラジオ第1「石丸謙二郎の山カフェ」
https://www.nhk.jp/p/yamacafe/rs/
目次
番組でご紹介した「山シェケラート」について
山シェケラートは山でエスプレッソを淹れ、氷を入れたシェイカーで振って作るというもの。
キリっと冷えたエスプレッソの苦味とクリーミーな口当たりの泡は、特別な時間を作ってくれます。
普段の登山では使わないかさばる道具を持っていくので、ピクニック的な登山や展望ドライブで「ちょっとした面白みを感じたいときの山コーヒー」におすすめです。
一般登山で持っていくのはなかなか厳しいので、余裕のあるときでお願いします。
山シェケラートに使う道具
山シェケラートは道具をたくさん使う割に淹れられる量は2杯分程度。登山というよりはキャンプ寄りなコーヒーかもです。
携帯エスプレッソメーカー
Handpresso(ハンドプレッソ)
携帯エスプレッソはいくつかありますが、私が使っているのはこちらの「ハンドプレッソ」。ポンピングをして空気圧を高め、熱湯を注ぎ、エスプレッソの粉が詰まったポッドをセットして、圧力を開放して抽出するというもの。大きなマシンを使うことなく、ある程度本格的なエスプレッソが楽しめます。
2024年現在、日本への輸入が減少しています。ラジオでは別メーカーのアイテムをご紹介しました。
WACACO
Minipresso(ミニプレッソ)
ラジオでご紹介したのはこちら。牛の乳しぼりのようにポンピングしてエスプレッソを淹れます。ネスレのNS(ネスプレッソ)カプセルが入手しやすいので便利です。
氷と熱湯を入れる魔法瓶
THERMOS(サーモス)
山専用ボトル 750ml
プロ登山家御用達・サーモスの「山専ボトル」は高性能な保冷・保温力を有していて、朝に氷を入れて昼になってもぜんぜん溶けず、朝に入れた熱湯で昼過ぎにカップラーメンが作れます。1本は氷を入れ、もう1本にエスプレッソ用の熱湯を入れれば山シェケラートが作れます。
山の寒さ対策・熱中症対策におすすめの逸品で、私は4本持っています。口が小さ目で家庭用の氷が入れにくいので、氷をやや小さく作ると出し入れしやすいです。
シェイカー
カクテルシェーカー 250ml
氷を入れてシェイクするためのカクテルシェーカー。本格的なものを使えば、しっかり泡を作ることができます。
エスプレッソは30ml程度なので、小さいサイズで十分です。
美味しくいただく透明なグラス
Ricce(リッチェ)
割れないワイングラス 2個セット
割れないプラスチック製の組み立て式ワイングラス。耐久性が高く落としても割れないので、アウトドア用途に適しています。
シェケラートは泡の層を目で楽しむのも醍醐味なので、できれば透明なグラスで楽しみたいです。
作り方についてのコツ
手順は、
・シェイカーにガムシロップを1個~2個入れる
・シェイカーに氷を入れる
・携帯エスプレッソにポッドとお湯をセットする
・シェイカーにエスプレッソを注ぐ
・10秒ほどシェイクする
・グラスに注ぐ
です。
氷が溶けるとエスプレッソが薄まるので、作業はできるだけ手早く行うのがコツです。
また、2杯目を作るときにシェイカーの半解けの氷に新しい氷を加えるとやや薄まってしまいます。自宅で作るなら一度氷を捨てた方が美味しく仕上がります。
山専ボトルから氷を出すとき、引っ掛かって出しにくいので一回テスト練習しておくと焦らずにすみます。
アイスコーヒーをシェイクしても美味しく作れます
携帯エスプレッソメーカーは値段が高いので、気軽には買えません。そういう人には「アイスコーヒーシェイク」がおすすめです。
コーヒーを濃いめに入れ、シェイクすれば泡たっぷりのアイスコーヒーが楽しめます。
濃いコーヒーは「粉の量を多くする」「お湯を少なくする」「粉を細かくする」ことで作ることができます。マンデリンなどのボディが強くて苦めのコーヒーがおすすめです。
特別なコーヒーで、特別な時間をお楽しみください
ご紹介した山シェケラートはシェイクする様子などが面白くて大がかりなので、思い出深い至福の一杯を楽しむことができます。
自宅でお客様に振舞ってもウケるコーヒーなので、ぜひ夏の楽しみのひとつとしてお試し頂ければと思います。
山コーヒーについて、よろしければこちらの記事も合わせてご覧ください。