ご存知でしょうか、「バター餅」。秋田のマタギ(山の猟師)が食べていた携行食です。ツイッターで話題になっていて気になったので注文してみました。食べてみたら美味しかったのでレポートしたいと思います。
バター餅誕生の歴史と流行のきっかけについて
#秋田のおやつ 北秋田市の名物、バター餅。元々広く北海道まで行商をしていた北秋田市阿仁のマタギ地域では、バターは容易に入手できる食材でした。これを工夫してできたバター餅は、冬に長期間狩猟に出るマタギたちにとって腹持ちの良い携行食。バターの風味が良く、寒くても固くなりません! pic.twitter.com/SFmX8GdOpv
— あきたびじょん (@akitavision) February 10, 2017
バター餅の歴史は約40年以上だそうで正確な文献はないそうです。日本製バターの誕生は1925年(大正14年)。雪印乳業の前身である北海道製酪販売組合が「雪印北海道バター」を販売しています。それをマタギが買ってバター餅を作ったとしたなら90年くらいの歴史があるのではと思います。
その後、2012年に開催された「地域力宣言2012ニッポン全国物産展」の全国ご当地おやつランキングで第4位に選ばれ、同年に日本テレビの「秘密のケンミンshow」で紹介され、一躍有名に。すぐに日本バター餅協会が設立され、北秋田市の特産品に認定されました。
バター餅の味の感想
さっそく開封して食べてみました。
冷凍庫から冷蔵庫に移し替えて7時間。普通のモチなら固いのですが、火を入れなくてもやわらかいです。わずかにグミのような、コシのある香川のうどんのような歯ごたえがあり、もにゅっとしています。風味はほんのりとバター感。バターの配分は思っていたほど多くなく、しつこくなくて食べやすい。半分ほど食べたときに、気づきました。
雪見だいふくが好きな人、雪見だいふくの皮だけを食べたい人にとっては神のようなおやつだと思います。
自分でバター餅を作ってみたことがあるという妻は「自分で作ったやつと全然違う、ここまでさっぱりしてなかった。おいしくて柔らかい」とコメントしていました。日本バター餅協会認定品はひと味違うようです。
なお、2切れ食べたらけっこうお腹にきます。それもそのはず、カロリーがものすごく高くて1個あたり177kcal。ごはん1杯と同じくらいです。
私は3切れ食べればもう満足でした。一気に4切れ食べるのはきついです。1箱6個入りなので2~3名で分けたいところです。
冬の登山のネタ系行動食におすすめです
これからは雪山シーズンですが、低温下でも固くならず、焼かずにそのまま食べられ、カロリーも豊富。冷凍状態で山へ持って行けばおやつの時間にはちょうど食べ頃になります。
マタギの冬の行動食として愛されたバター餅、ぜひ冬山で味わって頂ければと思います。山コーヒーのペアリングとしてもおすすめです。