youtuberに愛用されている有線ピンマイク「DR-10L」。私も愛用しています。これを購入して動画の音声がすごく聞き取りやすくなったので、ちょっと使用レビューと良い点・悪い点をご紹介したいと思います。
動画撮影をしていて思うのが「もっと声がキレイに録音できたらいいのに」。特に、ソニーのアクションカムで自撮り撮影をする時、上記の画像のように自撮り棒の先にカメラを付けているのですが、そうするとカメラ本体の内蔵マイクから離れるため出演者の声の録音レベルが小さくなってしまいます。
しかも、ソニーのアクションカムやGOPROといったカメラは防水性能を持っているからか、内蔵マイクの音質がこもったような音になっています。クリアさに欠けてちょっと聞き取りにくいです。
この音質問題自体はカメラに外部マイクを付ければ解決するのですが、外付けマイクを付ければゴチャゴチャして扱いにくくなります。特に登山での撮影はバッグからカメラを何度も出し入れするのでコンパクトさは重要。アクションカムの利点である軽量・小型・お手軽さは活かしたいです。
そこで役立っているのがこの有線ピンマイク「DR-10L」。アクションカムの外部マイク的役割として使い、動画編集の時にこのピンマイクで録音した音声データをカメラの映像と合わせます。
音質はさすがプロ音響メーカーのTASCAM、カメラの内蔵マイクとは雲泥の差です。サーっという音(ホワイトノイズ)も少なく、クリアできれいな音が録れます。
例えばこの動画のコーヒーブレイク部分ですが、2mくらい離れた位置からアクションカムで撮っています。
通常なら遠くて声が聴き取りにくい状況でも、DR10Lを2機使っているので2人の言葉がしっかり聞き取れます(ピンマイクの音だけだと不自然なので「カメラ3:ピンマイク7」くらいの割合でミックスしています)
この他にも、狭い登山道を歩きながら撮る時は横に並べず縦に並んだりしてカメラから3mくらい離れる事もあります。そんな時でも、ピンマイクで録音していればカメラから離れても大丈夫です。
DR-10Lを購入して半年が経ちました。本当に良い商品なのですが、何回か使って欠点もわかってきました。DR-10Lの良い点と悪い点をご紹介したいと思います。
【有線ピンマイク・タスカムDR10Lの個人的口コミ感想レビュー】
●良い点
・ホワイトノイズが少なくて高音質。安物のビデオカメラやコンデジカメラの本体内蔵マイクとは比べ物にならない。
・軽い。使用電池も単4電池1本なので重さを感じない。
・電池持ちが良い。アルカリ電池1本で長時間持つ。平均持続時間は10時間。
・クリップが付いていてベルトやズボンの縁に引っ掛けられる。
・REC開始と終了のスイッチはスライド式。今のところ誤動作無し。
・マイクコードと本体の接続部分が回転ロック式なので外れにくい。
・音量を小さくしたデータも同時録音できる機能があるのでレベルオーバーによる音割れを避ける事ができる。
・価格が安い。ワイヤレスピンマイクの3分の1くらい。
●悪い点・不満点
・アルカリ電池またはリチウム電池の使用を推奨。ニッケル充電池を使った時、30分~1時間くらいで電池切れとなった(パナソニックエボルタ・780mAhを使用)
・動画の音声とのタイミング同期を手作業で行わないといけない。ビデオカメラの音と合わせるのが面倒。
・ビデオカメラの音と同期していても何分かすると音がずれてくる(機種差?)
・ピンマイクの向きを変える時(服の右側⇔左側)、ピンマイク用ウィンドスクリーンを取らないとクリップから外せない。ウィンドスクリーンが小さいので落として失くしたりしそう。
・RECを止めるのを忘れてファイルサイズが大きくなりがち。
などなど。個人的には充電池が使えなかったのが残念です。ビデオカメラとの音ズレも、サンプリングレートは合わせているのに0.5フレームくらいのズレが発生する時があります。
そんな不満点があったりもしますが、総合的に見て「買って良かった」と思える商品です。現在2個所有していますが、出演者3名の時に対応できないのでもう1台購入する予定です。youtube動画の音質を良くしたいというクリエイターの方は、是非ご検討されてみてはと思います。
TASCAM(タスカム)DR-10L ピンマイクレコーダー(ブラック)
TASCAM(タスカム)DR-10L ピンマイクレコーダー(ホワイト)