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10月1日は国際コーヒーの日。国際協定によってコーヒーの年度始めにあたる日です。神戸にあるUCCコーヒー博物館は、この日がちょうど開館30周年。様々なイベントが企画され、その最初のイベントがこの「コーヒーセレモニー」。エチオピアでカリオモンと呼ばれる伝統的な茶会です。

 

 

 

アフリカのエチオピアはコーヒーの起源、コーヒー発祥の地とされています。「コーヒーの始まりの国」の、コーヒーセレモニーという「おもてなし」、30周年イベントの幕開けを飾るにふさわしいなと思いました。

 

 

 

 

 

 

コーヒーセレモニーを取り仕切るのは本場エチオピアの女性。カセットコンロ以外は全て本場のコーヒーセレモニーで使用される道具が揃えられていました。手にされているのはJabena(ジャベナ)と呼ばれているコーヒーポット。イベントによっては簡易的に金属製のやかんが使われたりしていますが、やはり現地の素焼きポットの方が趣きがあります。

 

 

 

 

 


 

【コーヒーセレモニー(カリオモン)で使用される道具の名前】

 

 

コーヒーセレモニーで使われる道具は以下の通りです。

(※名称は地域によって変わるようです。UCCの資料では以下のスペルでした)

 

 

 

●Jabena(ジャベナ) … コーヒーポット。直接火にかけてコーヒーを煮出し、濾さずに上澄みを注ぎます。

 

●Mitad … 焙煎用のフライパン。取っ手が無くて簡素なものでした。

 

●Mekontecha … 火ばさみ。フライパンを挟むのに使用。

 

●Mekulia … ヘラ。金属製の大きな耳かきみたいな形。コーヒーを煎り混ぜたり掻き集めたりします。

 

●Yekesel Midega … 焙煎用コンロ。炭火などでコーヒー生豆を煎ります。

 

●Mukecha … 木製の臼。エスプレッソ並みに細かくすりつぶすそうです。(※地域差有りとのこと)

 

●Zenazena … 鉄製のすりこぎ。

 

●Sini … コーヒーセレモニー用のカップ。日本のお茶席と同じように「器」はやはり重要だなと思いました。

 

●Irekebot … カップをセットする台。下段のすき間に小道具を置いたりしていました。

 

●Irbo … パンバスケット。

 

●Machesha … 線香立て。コーヒーセレモニーではお香もおもてなしに必要な要素のひとつです。

 

●Mudai … お菓子などを入れる器。カラフルです。

 

●Maragebid … 鍋敷き

 

 

 

 

 


 

【コーヒーセレモニーの手順や段どり・流れ】

 

 

 

 

まずは辺りをデコレーション。花や青草を撒いてステージ感を演出します。

 

 

 

 

 

 

コーヒーは、生豆から煎ります。使用する豆はもちろんエチオピアのモカ。一般的に焙煎度合いはそこそこ深煎りに仕上げるとの事。この煎りムラはフライパン焙煎ならではですね。ちなみにエチオピアの食料品店では生豆と焙煎豆の販売が主流でインスタントコーヒーなどはほとんど見かけないそうです。また、首都のあたりでは炭を使わず電気式の煎り器を使うそうです。

 

 

 

 

 

 

コーヒーが出来上がるまで、麦やポップコーンなどを食べて待ちます。

 

 

 

 

 

 

お香が焚かれると、室内に甘い匂いが広がりました。お香は乳香(フランキンセンス)だと思います。ただ単に「待つ」だけだとイライラしがちですが、香りでもてなす事で、コーヒーへの期待を高めつつ心も和やかになるなと感じました。

 

 

 

 

 

 

煎った豆を臼に入れ、

 

 

 

 

 

すりこぎで粉々になるまで突きます。鉄製の方が重くてすりつぶし易いのですが、以前鉄のすりこぎを日本に持って来ようとしたら空港で棍棒的な武器と間違われてトラブルになったそうです。今回は木製のものを使用されてました。ちなみに家庭で楽しむ簡易版では普通にコーヒーミルを使っている家庭が多いそうです。

 

 

 

 

 

 

水を入れたポットを火にかけ、沸騰したらコーヒー粉を入れ、しばらく待って抽出します。カップに注ぐ時は沈殿した粉が混入し過ぎないよう、やさしく注ぎます。

 

 

 

 

 

 

コーヒーセレモニー用のカップは数が少なく、私は紙コップで頂きました。深めの焙煎だったからかモカ感は少な目で、さっぱりとした口当たりでした。

 

 

 

以前からコーヒーセレモニーに立ち会ってみたかったので、貴重な体験になりました。最後にエチオピア語で「ありがとう」にあたる「アムセグナッロ」をみんなで発声して、おもてなしのお礼をしました。

 

 

 

エチオピアでは食事の前か後には毎回コーヒーセレモニーを行うそうです。家族団らん・客人とのコミュニケーションの時間が毎日あるというのはとても豊かなことだなと思います。青山家もホームパーティーでは必ずコーヒータイムを作っていますが、今よりもうちょっと「もてなし感」を加えてセレモニーっぽくしたいなと思いました。ひとまずお香を焚いたりしてみたいと思います。

 

 

 


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【UCCコーヒー博物館、けっこう展示物が面白いです】

 

 

 

 

入館料は300円(割引あり)ですが、この日はコーヒーの日で入場料無料でした。コーヒーの歴史や文化が学べる他、ものすごく貴重な歴代のコーヒー抽出器具や貴重なコーヒーカップなども展示されています。コーヒー好きの人なら足を運ぶ価値が十分にある博物館だと思います。

 

 

 

30周年の特別イベントは今年の11月12日(日)まで開催されています。関西圏にお住まいのコーヒー好きの方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

 

 

■UCCコーヒー博物館 30周年 特設ページ

http://www.ucc.co.jp/museum/anniversary/30th/

 

青山
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