コーヒー豆を使わない代替コーヒー、Northern Wonderの「Coffee Free Coffee」の材料は何なのか?

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ノーザンワンダーの代替コーヒーコーヒーフリーコーヒーの材料について

引用:northern-wonder.com

 

コーヒー価格が日に日に上がっています。昔は1杯180円だったドトールのコーヒーは今月12日から280円に。味の素AGFの「ブレンディ」シリーズは来年3月から店頭価格15~30%増となる見込みです。

 

青山

地元のコーヒー屋も、100g500円前後だったブレンド豆が660円になりました。

 

コーヒー価格が高騰してくると「代替コーヒー」の研究が進むはず。安価で美味しいものが開発されてるのでは…と思って調べてみたら、オランダのNorthern Wonder社が「Coffee Free Coffee」という代替コーヒーを開発して話題になっていました。

 

 

■Foovo「豆を使わない代替コーヒーを開発するオランダのNorthern Wonder」|「森を守るコーヒー」への挑戦【創業者インタビュー】

https://foodtech-japan.com/2024/11/05/northern-wonder/

(※途中から有料記事です)

 

代替コーヒーといえばタンポポコーヒーや玄米・黒豆などを元にしたものが開発されていますが、この「Coffee Free Coffee」は何をベースにしているのでしょうか。

 

材料や価格・販売店などを調べてみました。

 

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「Coffee Free Coffee」の原材料・代替材料について

 

ルパン豆で代替コーヒー

 

ノーザンワンダー社の「Coffee Free Coffee」の原材料は主に「ルピナス、ひよこ豆、大麦麦芽、チコリ」とのことでした。

 

「ルピナス」は花部分ではなく種部分の「ルパン豆」。ルパン豆は大豆にかわるスーパーフードとして期待され、数年前くらいから話題になっています。

 

ルピナスは、ルピナス属の黄色いマメ科植物の種子です。地中海沿岸地域(L. albus)、ラテンアメリカ(L. mutabilis)、北アフリカ(L. angustifolius )で、伝統的に漬物として食べられています。

ルピナス豆は粉に挽くことができ、ヨーロッパの一部やオーストラリアでは小麦粉の添加物として広く使用されており、食品の風味を高め、濃厚でクリーミーな色を与えます。

引用:Wikipedia「Lupin bean」

 

地球上のあらゆる植物の中でカロリーあたりのタンパク質がもっとも高く、カロリーあたりの食物繊維もトップクラスに位置する。

CO2排出量が大豆よりも少なく(上記図参照)、大豆よりも少ない土地で栽培ができる

引用:AMP「大豆に代わる期待のスーパーフード「ルパン豆」って? 世界の製品化事例を探る」

 

引用:【amazon】サカタのタネ 実咲花6885 ルピナス

青山

なお、ルピナスが食べられるのは地中海沿岸などで食用に育てられている種のみで、日本で販売している園芸用には毒性があるのでご注意ください。

 

Coffee Free Coffee「Filter blend caffeinated」の価格・値段について

 

ノーザンワンダーのコーヒーフリーコーヒー

引用:northern-wonder.com

 

ルピン豆を使った代替コーヒー、Coffee Free Coffeeの「Filter blend caffeinated」。価格は250gで€5.39です。

 

青山

今現在の価格で853円。100gあたり341円。コーヒーより安い!

 

物価高の今、これくらいの値段ならまだ買いやすいなと思えます。

 

「Coffee Free Coffee」の味の評価について

 

代替コーヒーはまずい、期待外れ、コーヒーというより苦い麦茶、というのがこれまでの「よくある代替コーヒー」でした。

 

ルパン豆を使ったCoffee Free Coffeeはどうなんでしょうか。公式サイトのユーザーレビューをgoogle翻訳するとこんな感じでした。

 

・味はすごく気に入りました。ほんのり甘くて苦みはありません。

ナッツのような風味が気に入りました。

・味も濃さもとても気に入っています。エスプレッソとフィルター ブレンドの両方はどちらもとてもおいしい。

・ほのかな苦みと酸味の少なさ、そしてナッツの風味が強くてユニークだ。

・残念ながら私にはまだ合いませんでした。

・期待は大きかったのですが、残念ながらあまり美味しくありませんでした。

・香りも使用感も最高で、コーヒーの代用品としての期待に十分応えてくれます。

・コーヒーっぽい味ではなく、ヘーゼルナッツとポップコーンのような独自の味わい

・苦味は良く、酸味は少なくて良いのですが、味はコーヒーにはまったく遠く及びません。

・まだ注文を受け取っていないので、気分がよくありません。

引用:Northern Wonder「フィルターブレンドカフェイン」

 

青山

否定的な意見もありますが、ルパン豆は甘味やナッツ感が多く感じられるようです。

 

「Coffee Free Coffee」の販売店・お取り寄せ情報について

 

オランダのノーザンワンダー社のCoffee Free Coffeeはどこで入手できるのか。

 

日本のamazonや楽天市場では見つかりませんでした。オランダ旅行の際にスーパーマーケット「Albert Heijn」で買うか、公式サイトから通販でお取り寄せすれば入手できるようです。

 

オンラインショップは海外発送にも対応し、海外からの送料は €24.75 (2024年12月現在で3900円)でした。

 

青山

約16000円以上の注文で送料無料になります。どうしても味わってみたい人は是非。

 

日本産の代替コーヒーが流行する未来

 

コーヒー畑のフリー画像

 

コーヒー豆は2050年問題を抱えています。気候変動などによりアラビカ種のコーヒー豆の生産が現在の50%になると予測されています。

 

青山

生産量が半分になるということは、価格は今の倍かそれ以上になりそうです。

 

Coffee Free Coffeeで使われた食用のルパン豆は、日本で栽培することはできるのでしょうか。

 

2022年に日本で開催されたビジネスコンペで「ルピナス生産・商品化プラン」が優勝していましたので、日本での生産は可能のようです。

 

世界的に注目される植物性タンパク「ルパン豆」の生産・商品化を目指す「Lupinus(ルピナス)」が1位に輝いた。

ルピナスのビジネスプランは、農家と提携し日本各地で国産のルパン豆を生産して植物性ミートに加工、食料品店やレストラン、食品・飲料メーカーなどに販売するというものだ。

同チームの試算によると、ルパン豆の温室効果ガスの排出量削減は牛肉に比べて93%、大豆ミートより37%減らせるほか、大豆を含む他のタンパク質作物より少ない水で生産可能だと見込む。まずは日本の植物性ミート市場に参入し、将来的にはグローバル展開も視野に入れる。

引用:BUSINESS INSIDER「世界最大の環境ビジネスコンペ日本大会。注目の植物性タンパク「ルパン豆」で日本参入目指すLupinusが1位」

 

 

日本は食料自給率が低く、大豆も93%くらいが輸入。将来的にルパン豆栽培が増えれば、コーヒーも作られるようになるかもしれません。

 

2050年までに「日本茶」の流行が発生すると予測

 

ルパン豆ブームが来るかもしれませんが、私の予測では今のコーヒー文化は「緑茶/玉露」文化へとシフトしていくのではと思っています。

 

 

ルパン豆栽培が日本で始まっても、最初はコストがかかるので安価で飲めるのはだいぶ先

コーヒー豆も高いので、今の状況で大量生産が可能な国産のお茶が再流行

普通の緑茶だとカフェ感や特別感が薄くて単価を上げられない。カフェ業界がタイやベトナムのような緑茶に砂糖を入れる飲み方を流行らせる

砂糖を入れることが前提となった専用の茶葉が作られ、グリーンティー文化が生まれる

 

ベトナム緑茶

 

ただ、緑茶はカフェインの含有量がコーヒーの3分の1ほど。眠気覚まし効果を期待している人には、モンスターエナジーのようにカフェインを加えて「グリーンモンスター」みたいなものを出せば売れるんじゃないかなと思います。

 

 

山でコーヒーを楽しむ文化も、いずれは山で緑茶を楽しむ文化に変わっていくのかもしれません。

 

日本の山で飲む、日本のお茶。これはこれで美しいなと思います。

 

 

青山
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